福島第一原発の事故は、昨年で収束したわけではなく、現在も進行中なのである。今もっとも危惧されているのが4号機が崩れ落ちることだ。そうなれば、東日本は壊滅してしまうのだという。避難すべき地域は、半径200キロ以上になるのだそうだ。東京からも避難するしかなくなる。しかし、そうした危機がまだ去っていないにもかかわらず、民主党政権は能天気なことばかり口にしている。悲惨な現状をどうして直視しないのだろう。仁徳天皇の御世には、天皇御自身が高殿に登られて遠望され、炊煙上がっていなかったことに気付かれて、「百姓すべに貧しくて家に炊ぐ者少きに因るなり。近畿の地すでにかくのごとし、いはんや畿外諸国をや」と御心を痛められたのだった。このため、それから3年間については、民の課役を免じられたのである。そして、3年が過ぎて、再び高台に御立ちになられて、煙が多く挙がっているのを御覧になられて、胸をなでおろされたのである。それでも、宮殿を修復することは御許しになられなかった。それから3年の歳月が経過してから、ようやく宮殿の修理を御命じになったのだ。それまでは、宮垣が崩れようとも、風雨が隙間に入るのも、まったく意に介されなかった。歴代の天皇陛下は、民の幸福をもって、御自分の幸福とされたのである。しかるに、民主党政権には、その心が皆無である。東北が東日本が大変な状況であっても、消費税増税に突っ走るのは、人間の血が通っていないからだろう。
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