草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

日本を根本から変えるのは大衆のナショナリズムだ!

2012年01月05日 | 思想家

 吉本隆明、竹内好、橋川文三を読んで、保守民族派になった私にとって、ナショナリズムが社会変革のエネルギーになるということは、疑いを差し挟むまでもなく、自明のことであった。しかし、彼らと一線を画すことになったのは、マルクス主義が、死を宣告されたのを、ソ連崩壊によって思い知らされたからである。そして、もう一度、私たち日本人は、吉本がかつて体験したような、昭和初期に戻りつつあるのではなかろうか。昭和7年には血盟団事件、5・15事件、昭和8年には神兵隊事件、昭和11年には2・26事件が起きている。吉本にとっては、それぞれ9歳、12歳、13歳のことであった。そして、少年の日の吉本は、貧富の差から不合理を解決してくれるのは、憂国の志士たちではないのか、と思ったはずだ。もちろん、吉本はそこにとどまったわけではない。60年安保闘争の教祖として、全学連主流派の同伴者であった彼は、少年の日の火照りを切り捨てることに、全力を傾注した。だが、その瞳に映し出された日本人の情念は、サヨクの側よりも、保守民族派に、一つの指針を与えたのである。インテリではなく、大衆が反乱を起こせば、砂川闘争がそうであったように、そこで口ずさまれるのは「赤とんぼ」であり、日本の失われた風景を取り戻そうとする唱歌なのである。

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避難よりも地産地消と帰宅を推進する福島県の人権無視!

2012年01月05日 | 災害

 年が変わったのだから、昨年のことは水に流そう。そういった気持ちが日本人にあるといわれるが、今度ばかりはそうはいかない。高濃度の放射性物質による汚染地帯である福島県は、一向に改善などされていないからだ。許せないのは、県当局の対応である。是が非でも、福島県に縛り付けておこうという意図が見え見えで、県民の健康などはどうでもいいようだ。被災者救援に向けて、福島県が「原子力被害応急対策基金」を創設することになっているが、その概要は唖然とする内容である。全県民へ商品券を配布して、地産地消を推進するほか、自主避難者への帰宅旅費を補助するために、70億円をあてることになっている。いずれも、県外への人口の流出に歯止めをかけたい苦肉の策であり、すでに原発事故は収束した、という前提に立った処置である。それでいて、生活再建の目玉となる除染については、かけ声倒れである。大手ののマスコミはまったく触れようとしないが、警戒区域と計画的避難区域の除染効果を検証する政府の除染モデル実証事業が難航しており、春には一部住民の帰還を目指す政府の見通しの甘さに、今から疑問の声が出ている。住民の同意を取り付けるのに手間取ったり、道路網の復旧が遅れていることを理由にしているが、最初から子供騙しであったのだ。このままでは、福島県民は地獄を見ることになりかねない。

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