ようやく自民党も民主党政権の打倒の狼煙を上げたが、国民のために背水の陣で臨むべきだろう。仮に民主党側からの揺さぶりに呼応する政治家が出てきたならば、情け容赦なく除名して、血路を切り開くしかない。まずは、ここで谷垣禎一総裁が指導力を発揮するかどうかなのである。一番の大義名分は、東日本大震災の復興よりも、消費税増税とTPP参加を最優先にしていることへの怒りだ。さらに、福島第一原発事故の対応でも、やるべきことをせずに、自己保身のために隠蔽工作を続けていることも、今、攻勢に転じる大きな理由である。自民党が民主党と違うのは、保守主義の方を掲げていることだ。日の丸と国旗を愛しているだけでも、保守民族派は自民党への支援を惜しまないのである。政権奪還へ向けて大きく歩を進めることは、日本という国家の主権回復に結びつくべきであり、戦後体制からの脱却を目指すべきだろう。改革というのは、あくまでも日本の良き伝統を守るための手段である。それを見失った改革は、破壊と混乱をもたらすだけなのである。エドモンド・バークが述べているように、「最初からあった植木の性質にそぐわないものを、そうした遺産たる幹や元株に接ぎ木しないよう、我々は注意を払って来ました」(『フランス革命の省察』・半澤孝麿訳)ということこそが、保守派の原点なわけだから。
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