民主党政権の姑息なやり方は、結果的に東北を敵に回すだけだ。東日本大震災の復興を後回しにして、まず消費税を上げるというのは、本末転倒ではなかろうか。先の総選挙のマニフェストで、財源のあてもないのに、子供手当てや高速道路の無料化などで、バラマキを公言し、次々とほごにした責任をとらず、全てを東日本大震災にせいにするつもりだろう。あまりにも無責任ではなかろうか。仮設住宅の狭い場所で、寒さに震えながら生活している人たちのことを、野田佳彦首相は、親身になって考えたことがあるのだろうか。福島県の場合だと、セシウム汚染が深刻な東部に、170万を超える人たちが、今も生活しているのである。現在まで目立った健康被害が出ていないことを理由に、安全であるかのように主張する人たちもいるが、そこまで言うのならば、福島市や郡山市で暮らしてみればいいのである。会津地方にしても、心配されるのは、今年の米作りである。雪解けの季節には、周囲の山から会津盆地に放射性物質が流れ込むともいわれており、そうなれば、昨年以上に深刻である。田園風景が、会津の良さであり、東北の良さであった。それが破壊され、人々の生業が成り立たなくなろうとしているのだ。東北人の私たちが今できることは、何が何でも消費税増税を阻止することだ。
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