日本の大手新聞の劣化もここに極まれりではないだろうか。朝日新聞の今日の社説は、議論以前に論理がめちゃくちゃであった。「お受験」を勝ちぬいて有名大学に合格し、エリートの見本である朝日新聞の論説委員ともなると、常識は通用しないようだ。「教科書選びー教委の介入は要らない」との見出しで、「政治やイデオロギーを持ちこむべきではない」と書いたのだからビックリした。よく読んでみると、実教出版の日本史教科書が、神奈川県立と東京都立の高校で採択されなかったので、いちゃもんを付けただけだ。その理由がイデオロギー云々であった。東京都教育委員会などが「使用が適切ではない」と通知したことを槍玉に挙げているが、それを問題視する朝日新聞の方がどうかしている。必死になって弁護するその教科書では、国旗と国歌に触れて、わざわざ「一部の自治体で公務員への強制がある」と記述されている。これが教育現場で使われれば、高校生たちはどう反応するだろう。国旗や国歌を軽んじることになるはずだ。平成11年8月13日、国旗国歌法は国会を通過している。それを尊重することは、公務員として当然のことだろう。反日教育を徹底すれば、日本や世界が良くなる。それが朝日新聞なのだろう。自分の国の国旗や国歌を愛するからこそ、他国の国家や国旗も尊重できるのではないか。これまでイデオロギーを教育現場に持ち込んできたのは日教組であり、進歩派を装った朝日新聞であった。自分たちの旗色が悪くなると、今度はイデオロギー批判である。ずっこけるにもほどがある。自己弁護のためには何でもありなのだろう。
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