軟弱な外交が日本を駄目にする。融和策をとればかえって中共や韓国などを付け上がらせるからだ。ここは毅然とした対応が求められるのである。世にいう幣原外交というのは、安倍源基の『昭和動乱の真相』によれば、「夫フロックコートを着た紳士が無頼漢を相手にして、口先だけの平和協調外交で事が足りると考えている感がある」というものであった。そうした無為無策が日本の軍部に危機感を抱かせ、満州事変が勃発するにいたったのである。覚悟も決断もなく、手を差し伸べれば相手も応じてくれると甘く見ていた。国民党軍が北伐で北京を占領すると、その影響は満州にまで及んできた。親日家の将軍を騙して血祭りに上げた。そして、排日運動の高まりによって、日本の小学生の通学すらも危ぶまれる事態になったのである。そうした過去の日本外交の失敗を繰り返してはならない。やるべきことを怠れば、最終的に選択肢は限られてしまうのだ。安倍首相はその徹を踏まないために、懸命に努力している。それでいいのである。あまりにも下手に出れば、日本人の怒りが爆発してしまう。その前に次善の策を講じるべきだろう。幣原外交の最大の問題点として、安倍源基は「平和と協調とを指導理念とする幣原外交最大の欠点は、満州問題のようなわが国の死活問題について、国民の納得する具体的解決策を持たないことであった。国家の危機にのぞみ、政府が積極的にこれを解決する勇気と能力に欠けていたことは、日本の不幸であり、悲劇であった」と指摘している。弱気に出たために、軍部の暴走を招いたのである。きちんとして国策にもとづいて、戦略があってのことであれば、ズルズルと戦火が拡大することもなかったのだ。融和策が暴発に結び付いたのである。今の安倍外交は合格点であると思う。中共や韓国から攻撃されても、それにたじろがずに、国家として身構えるべきなのである。
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