日本の独立はいつから失われたのだろうか。大東亜戦争は昭和20年の8月15日をもって終結したが、日本解体の目論見はその日から始まった。アメリカの新聞記者マーク・ゲインは「我々は広汎な社会的破壊という意識的な目的をもって日本の来た」と語ったのである。しかし、日本国民はそれに応じなかった。そこでアメリカは日本共産党やサヨクに好意的な態度を取ったのだ。日本国民の一部を味方に引き入れることで、圧制からの解放者として自らを演出した。チャーチルもまた日本を徹底的に破壊しようとした。チャーチルは日米開戦の報に接したときに「ヒトラー、ムッソリーニの運命は了る。日本人に関しては大地に叩きつけられて粉砕されるであろう」(『第二次大戦回想録』)と書いたのである。ここで注目すべきは、日本人全体を敵視していることだ。このいずれも私は、森田康之助の「失はれた日本独立の精神」を読んで知った。その影響から抜け出せないままでいいのだろうか。「もしかりに民族が民族として結集し、国家が真の意味に於ける国家になろうという積極的な内面的な意志の力を欠如するときは、人間の集団はそこに存在してもこれをなお民族といい国家とよぶことに人は躊躇せざるを得ないであろう」。日本人は戦いには敗れたとしても、心までは譲り渡さなかった。昭和22年の段階ですでに、建国の記念日を支持する声が、調査総数の81・3%に達していたのだ。それを受けて昭和41年にの建国記念の日に関する法案が承認され、翌年から祝祭日となった。日本民族の内面的な力があったればこそであり、それをもっと前に進めるべきなのである。
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