明日には衆議院が解散し、来月2日には総選挙に突入するのに、もう一つ盛り上げるに欠ける。野党第一党がだらしがないからだ。わざわざ小選挙区にしたのは、政権選択の選挙にするはずであったのに、民主党の準備がまったく整っていないのである。そこで考え付いたのが、自民党や公明党を除いた野党による選挙協力だが、そもそも考え方が違うわけだから、呉越同舟になりかねない。民主党寄りのマスコミもかなり焦りがあるようで、連日の安倍バッシングである。ネットがなければそれで騙される人も出ただろうが、情報を自由に取れるようになると、恣意的な世論の形成は不可能である。そうでなくても民主党の政策ほどお粗末なものはない。安倍首相が消費税増税の延期を口にすると、それまで三党合意にもとづく実施を求めていた立場から一転し、凍結を言い出した。そればかりか、景気条項を削除することへ異議を唱えた。しかし、増税を主張している連合との選挙協力がまとまると、今度はまたもや消費税増税を封印して、その場しのぎですませようとしている。ぐらつくどころか、最初から信念がないのである。にもかかわらず、一部のマスコミが民主党に肩入れするのは、反自民という一点においてである。政党別の色分けをみても、自民党は大きな政府派と小さな政府派の混在、民主党、共産党、社民党は大きな政府派、それ以外の野党は押し並べて小さな政府派に近い。つまり、民主党が組めるとすれば、せいぜい共産党、社民党なのである。その立ち位置もわからないで、何でもありの政党では、消滅するのは時間の問題ではないだろうか。
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