「われわれは戦後の日本が、経済的繁栄にうつつを抜かし、国の大本を忘れ、国民精神を失い、本を正さずして末に走り、その場しのぎと偽善に陥り、自ら魂の空白状態へ落ち込んでゆくのを見た。政治は矛盾の糊塗、自己の保身、権力欲、偽善にのみ捧げられ、国家百年の大計は外国に委ね、敗戦の汚辱は払拭されずにただごまかされ、日本人自ら日本の歴史と伝統を涜してゆくのを、歯噛みをしながら見ていなければならなかった」。
(三島由紀夫の檄文の一部)

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民主党幹事長に岡田克也が就任することになった。岡田が尊敬しているのは、会津っぽ政治家の伊東正義だと聞いたことがある。伊東は総理大臣を蹴った男として有名だが、筋を通し続けた頑固者であった。リクルート事件の責任をとって竹下登が総理大臣を退くと、後継者として最有力視されたが、健康を理由に固辞したのだった。伊東が偉かったのは、自らの信念を貫いたからだ。総理を受けるかどうかを決めるにあたっても、伊東は京都の黒谷にわざわざ出かけ、会津藩士の墓地に額づいたのである。最終的な決断をするにあたって、死者の声に耳を傾けたのだった。もし岡田に伊東のような保守の心があるのならば、サヨクとの全面対決を避けるべきではないだろう。この国を築いてきた先人の思いを受け継ぐならば、この国のかたちを破壊しようとする勢力との妥協は、断じてあり得ないからだ。菅直人や仙谷由人はサヨクそのものである。生前の伊東は、サヨクと手を組むことを潔しとしなかった。保守本流の大道を歩もうとしたのである。そうでなければ、政治は前に進まないし、調整に時間がかかるからだ。民主党の色に染まった岡田に期待するのは無理だろうが、伊東を目標にしたいならば、死者の前に頭を垂れた、その謙虚さにこそ学ぶべきだろう。
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『先人に学ぶ憂国の言葉』 本体850円+税 峰たけし編著(会津若松出身) 長崎出版株式会社 東京都千代田区神田神保町1-18-1 Tel.03-5283-3752 Fax.03-5281-2401
世の指導者たる人へ~保守の言葉・ 福田恆存、小林秀雄、前尾繁三郎、竹山道雄、三島由紀夫、保田與重郎、高坂正堯、小泉信三、江藤淳、柳田国男
やっぱり権力を握っていた方が強かった。民主党代表選において、小沢一郎は菅直人に大差で敗れた。もはや民主党にいては小沢の芽はなくなる。一日も早く離党して、政界を再編の起爆剤になるしかない。50人程度であっても、党を割れば、キャスティングボードを握れるからだ。菅直人を担いだ前原誠司国土交通大臣などは、古い自民党そのままだと小沢を批判している。そこまでけなされても、党にとどまるつもりなのだろうか。今の菅直人政権は、統治能力が皆無である。中共に対しても、毅然たる態度がとれない。経済政策でも右往左往している。それだけに、チャンスはまだある。満身創痍の小沢には、その気力があるかどうかは分からないが、保守の心が少しでも残っているのなら、民主党をぶちこわすべきなのである。サヨク政権を誕生させた責任は小沢にもあるわけだから、その落とし前は付けるべきだ。小沢が敗軍の将となったことで、小沢グループが根絶やしにされることは、誰の目にも明らかだ。その前に攻勢をかけるのである。検察審査会の決定によっては、小沢が起訴される事態も想定される。それ以前に、討ち死に覚悟で飛び出すのである。それが結果的には、政治家小沢一郎の有終の美を飾ることにもなるわけだから。
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世の指導者たる人へ~保守の言葉・ 福田恆存、小林秀雄、前尾繁三郎、竹山道雄、三島由紀夫、保田與重郎、高坂正堯、小泉信三、江藤淳、柳田国男