草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

正しい歴史を学ぶことで日本復活のきざし!

2014年11月06日 | 思想家

来年になれば戦後70年ということになる。ようやく日本が日本に復帰しつつあるのだ。日本人の戦後とは、過去の全否定から出発した。大東亜細戦争は一方的に日本が悪いとされ、全体主義国家のドイツやイタリアと同列視された。過去から学ぶことのない日本人に警告を発したのが村松剛であった。村松は『歴史に学ぶ』のなかで、未来を生きていく条件として「過去をいかにうまく学ぶかが、生きのびる条件となる」と書いた。それは敗戦から30年以上も経た昭和54年のことである。進歩派の主張は明白であった。自衛隊は嘲られ、税金泥棒とまで罵倒された。そうした教育を受けたのが団塊の世代であった。ようやく第一線は去りつつあるが、未だにその影響力から抜け出せないでいる。さらに、村松は日本の未来に対してペシミステックな言葉も残している。「憎悪の黒々としたフィルターを通じては、歴史の本当の姿は見えない。ということは明日を生きのびるみちも見えて来ない、ということである」。歴史とはすでに起こったことであり、既知の部類に属する。それをうまく学ぶには、そこで生きた日本人への共感がなくてはならない。全面的に同意することではなく、そうせざるを得なかった思いを汲み取りながら、一つの教訓とするのである。今の若い人たちはネットを通じて歴史を学んでいる。「憎悪の黒々としたフィルター」はもはや通用しないのである。

 

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消費増税を見送ってアベノミクスで景気回復を!

2014年11月05日 | 経済

昨日から消費増税をどうするかについての意見を聞く消費税点検会合が始まったが、そこで注目すべきは、古賀伸明連合会長が賛成の弁を述べたことだ。民主党も同じようなことを口にしており、アベノミクスを失速させようと必死である。これに対して内閣参与の浜田宏一エール大学名誉教授は「来年10月からではなく、2017年の1月から4月にまで先送りする」ことを主張をした。本来であれば、5%に戻して欲しいが、それがかなわないのであれば、浜田参与の線でまとめるべきだろう。いよいよ安倍首相の真価が試されるのである。さらなる金融緩和によって、日本経済は復活しつつある。しかし、それは始まったばかりで、今が正念場なのである。まずやらなくてはならないのは、国民の消費マインドを喚起して、お金を使ってもらうことであり、そこに冷水を浴びせてはならない。一部の大手は勢いを取り戻しつつあるが、中小零細や地方はこれからだ。財務省のシナリオ通りであれば、アベノミクスは中途で挫折する。それでは国民が自民党を政権に復帰させた意味がなくなる。それを一番よく知っているのが安倍首相だろう。誰のためのアベノミクスかを示すためにも、ここは勇気をもって決断すべきだ。アメリカも日本頼みになってきているわけだから、日本経済の再生を望んでいるはずだ。財務省、連合、財界の意見よりも、まずは国民の声なのである。

 

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揚げ足とりではなく建設的な保守の野党を!

2014年11月04日 | 政局

今日の参議院の予算委員会の質疑を聞いていると、民主党の桜井だったかが、わけのわからない質問をしていた。笑ってしまったのは、パチンコ屋をやっている外国人を話題にしたことだ。大部分が在日であることを暴露して、本当に自分たちが得をするのだろうか。支持してくれる在日を、それこそヘイトしたようなものである。さらに、次々と政治資金の問題で大臣を追及しても、いずれも空振りで、かえって民主党政権時代の古傷が持ち出される始末だ。経済政策を攻撃しようとしても、連日の株高でアベノミクスに勢いがついている。大胆な金融緩和を世界が歓迎しているのである。いくら足を引っ張ろうとしても、てんで迫力がない。株は庶民の生活と無縁であるかのように抗弁しても、それは全くの素人の議論でしかない。年金の運用を始め、企業の設備投資の拡大などは、めぐりめぐって国民に富をもたらす。日本が牽引車とならなければ、世界経済も復活しないのである。重箱の隅をつつくような追及しかできない野党は、国民から見捨てられるだけだ。マスコミも自民党憎しでそれに便乗しても、国民はもはや踊らされないのだ。建設的な野党として期待されるのは次世代の党や太陽の党である。自民党を牽制し、一日も早く憲法を改正しなくてはならない。危機的状況のなかで、日本が日本であり続けるには、国の根本を確認しなくてはならないからだ。

 

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安易に尊厳死を選択すべきではない!

2014年11月04日 | 医学

尊厳死を認めてしまえば、それは際限なく適用されるのではないか。死は誰もが迎えるものであるとしても、意識がある限りは、生をまっとうすべきではないだろうか。アメリカのオレゴン州で、29歳の女性が尊厳死を選択した。もはや自分であり続けられないのに悲観して、自ら選択をしたのである。しかし、それは日本では容認すべきではない。そうでなくても、高齢化が進行して、年寄りの肩身が狭くなってきている。生きること自体が難しくなってきているのだ。健康で元気な者でなくても、生きる権利があり、誤った方向に誘導されるのを恐れてしまう。つい最近、親を亡くして痛感したが、子供にとっては、生きていてくれるだけでいいのである。病と闘っている姿が尊いのである。余命何カ月という言葉は、死刑宣告を受けたのと同じだ。奇跡や希望を持つことが、どうして許されないのだろう。日本人は共同体のなかで暮らし、それは過去から未来へと受け継がれていく命の流れである。そこで生き、そこで死んでいくのである。分断された個として、終焉を迎えるのではない。今の日本では152万人がガン患者だといわれている。百人未満に一人の割合なのである。医学の進歩による救済が待たれると同時に、その人たちの希望の灯を絶やしてはならない。安易な安楽死の選択は、その希望を奪うことになりかねない。子供や孫のために、必死に踏ん張っている人たちを、見放してはならない。奇跡がありうることも忘れてはならない。あくまでも命はミステリアスなわけだから。

 

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勝手な思い込みの幻影を信じたがるサヨクインテリを嗤う!

2014年11月03日 | 思想家

内ゲバで人殺しをした極左のセクトの方が、韓国や中共を過激に批判する行動する保守よりも、はるかに悪質である。にもかかわらず、日本のインテリの多くは、それを正面から議論しようとしない。現実を無視して、抽象的な議論をすることが、あたかもインテリの証明であるかのように、勝手に思い込んでいるからだ。マルクスの言葉の一部をプロパガンダに掲げれば、それで天下のご意見番の水戸黄門の印篭と同じ効き目がある。今さらマルクスでもあるまいに、まだまだその影響力からは抜け出し切れてはいないのである。竹山道雄が「多くの主張は、事実による認識よりも、おおむねある一種の信じたいという動機によっている。現実に対する不満とそれが生む幻影から出発して、この信じたいという意志は、おどろくほどつよい力をもって人の心を律するものである」(「門を入らない人々」)と書いている通りだ。しかも、その幻影なるものの根拠も、単なる勧善懲悪なのである。中共や韓国の暴挙を直視せず、あくまでもまともな国として扱おうとしている。極左に対して手加減するのと大差がない。それは戦後日本を支配した、サヨクによる知の暴力なのである。それと立ち向かっているのが保守であり、その構図を意識して物事を見ていくべきだろう。我々日本人が立脚すべきは「日本固有の文化共同体」(福田恆存)であり、イデオロギー以前の歴史と伝統に培われてきた国柄にほかならない。抽象的な思い込みを優先させるインテリは、かえって日本の進路を誤らせるだけなのである。

 

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日本経済再生のためには追加の金融緩和プラス国土強靭化だ!

2014年11月02日 | 経済

急にここにきて財務省の旗色が悪くなってきた。財政再建を優先させて、景気回復を後回しにする施策では、日本経済ばかりでなく、世界経済にも悪影響を及ぼしかねない。アメリカですらそれに気づいて、日本の消費増税に難色を示すようになったのだ。アベノミクスの三本の矢は金融緩和、財政出動、規制緩和である。日本銀行が去る31日に決めた追加の金融緩和策によって、大変なサプライズが起きて、世界は同時株高となった。日本は世界に対して、デフレから脱却することを行動で示したのだ。これまでアベノミクスに批判的であった国々も、今度ばかりは歓迎している。日本をデフレにすれば、金利が高いアメリカなどに資金が回る。そんな小手先ではなく、世界経済のパイを大きくするために、日本が牽引車となるのである。あえて国内需要を喚起することで、世界からも日本は物を買うようになる。アメリカも物づくりにウエイトを移し始めており、世界経済は新たな局面を迎えているのだ。しかし、喜んでばかりはいられない。市場にカネがジャブジャブになっても、国内での使い途が明確でなければ、かえって混乱を招くからだ。何度も主張しているように、災害が多い我が国にあっては、すぐに手をつけるべきは、国土強靭化である。さらに、教育や福祉分野への投資である。経済学に精通していなくても、その程度のことは誰でも分かる。安倍政権がその期待に応えてくれるかどうかなのである。

 

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安倍内閣を支持する「無知で未熟な者」が国を救う!

2014年11月01日 | 思想家

これだけ先行きがわからない時代になってくると、知識人や専門家の意見もあやしくなってくる。たいそうなことを口にしていても、その実は自信がないのである。マスコミもそうだ。ニュース報道がワイドショー化しているのは、コメンテーターがど素人であるのは、それで通用してしまうからだ。しかしよくできたもので、何も知らないはずの国民が、安倍内閣を支えて、何とか日本丸を先に進めている。土民大衆と嘲られている者たちや若者の方が、はるかに適応力や判断力があるのだ。エリック・ホッファーは「未曾有の状況下で知識や経験が役立たないとき、無知で未熟な者の方が状況にうまく対処できる。未知のものや未使用のものは、いわば不適応の状況に対して特別の適応性示すからである」(『魂の連金術』中本業彦訳)。日本の経済の見方についても、それはあてはまる。アベノミクスを完膚なきまでに批判していた者たちは、民主党の政権時代と比べて、株価がここまで上がると予想できただろうか。日本国民の多くが自民党に投票した結果、ようやくデフレ脱却に向けての動きが加速したのである。知識や経験を売り物にするインテリは、想定外のことが起きれば、もはやお手上げなのである。それにとらわれない、「無知で未熟な者」こそが状況を切り拓くのだ。一筋縄でいかないのが政治の世界であるわけだから。

 

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