欧米から遅れること50年。日本にもようやくオール電化時代がやって来た。石油もガスも無い日本で、である。しかし時代は、石油・ガスなどの有限エネルギーから、太陽光・風力などの無限エネルギーなどへの転換が、すぐそこまで来ている。
さて、そんな無機質なオール電化のショールームにシクラメンがある。ただそれだけのことだ。最近のシクラメンには、様々な色があって、配置や数量なども,私達読者に任されている。ある意味では、名詞を並べただけのこの俳句そのものが、無機質である。
しかし、よく考えてみれば、ショールームに展示されている工業製品は、長く見積もっても2,30年後には唯の「ゴミ」である。経済大国は、ゴミ大国でもある。使われている化学薬品などは、回収されることなく捨てられ、地球を汚染し続けている。
シクラメンにしても、園芸業者のしのぎを削る品種改良競争があって・・・・などと様々な思いが、作者の心の中を錯綜しているはずだ。