一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

160   観音に似たる観音守あたたか    敦子

2011年02月18日 | 

 観音は、「観世音菩薩」「観自在菩薩」「救世観音」とも言う。地蔵菩薩は男性形が多いのに対し、観音菩薩は女性形が多い。

 

 どこの寺か分らないが、参詣客の多い大きな寺だろうと推測できる。観音様を守る観音守。男か女かも分からないが、いづれにしても気品のある美しい人なのだろう。

 

 季語の「あたたか」は、あくまで気温の暖かではあるが、この句の場合下五が「守あたたか」と「句またがり」なっているせいだろう。観音守も作者の心も「あたたか」なのだ。つまり作者が、「観音守があたたかだ」ということを、強調したかった。そんな風に観音守を想像すると、見えてくる・・・

 

あたたかや観音に似る観音守

 

 こうしてしまうと、意味が変わるのがわかる。単なる言葉の順番なのだが、いわゆる組み合わせも重要なのだ。

 

 

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