一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

167   春風に吹かれておりぬ仔犬の耳

2011年02月25日 | 

デンの耳は、生まれてしばらくは寝ていた。3か月目頃、耳が寝たり立ったりしながら、両耳が揃って立った。

 

仔犬の頃、やたらに大きいと思っていたデンの耳は、体の成長とともに、自然に収まったのだ。つまり、耳は最初から大きく、後に余り成長せず、体は耳より後に成長する。

 

 この句は、デンの耳がようやく立ったころの句である。春風に、耳は踏ん張り切れずにフラフラしているのである。だから、下五は字余りだが、仔犬でなければならない。

 

 犬は、ボール遊びが大好きだ。投げれば必ず追いかけて咥える。しかし、咥えたボールを離さないことがある。そんな時に、ボールを取る方法は、耳に息を吹きかけるのだ。耳が痒いらしくて、必ずボールを離す。

 

 

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