一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

150   恋猫の戻らざる日を数へけり

2011年02月08日 | 

 ある日、我が家の近くの県道を車で通りかかると、ジョバンが歩いているのを見つけた。これはチャンスと思い、何処へ行くのか、車を下りて後を付けることにした。このあたりは、あと2キロは行かないと民家はない。

 

ジョバンは、時々私を振り返って見ているが、逃げるつもりはないらしい。途中から山中のけもの道に入り、ゆっくりと歩いている。すると、自然に別荘地に入って行った。

 

 数軒通り過ごし、ある家の庭に入ると、いつも私のところでやる「ニャオニャオ」をやり出した。庭の真ん中には、野鳥の餌台があった。私と同じことをしている。

 

 しかし、残念ながらその家は留守だった。ジョバンは、しばらく鳴いていたが、留守と分かると又歩き出した。次の家にも興味はあったが、塀を乗り越えねばならず、追いかけるのは諦めた。こんな風にジョバンの生態を調べたら、きっと面白いだろう。

 

 その後、1年ほどしてジョバンは来なくなってしまった。まだ2,3才の感じだったので、病気ではないしきっと誰かに可愛がられていると思う。

 

だから、私は犬を飼う気になったのかもしれない。

 

コメント
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