ある日、我が家の近くの県道を車で通りかかると、ジョバンが歩いているのを見つけた。これはチャンスと思い、何処へ行くのか、車を下りて後を付けることにした。このあたりは、あと2キロは行かないと民家はない。
ジョバンは、時々私を振り返って見ているが、逃げるつもりはないらしい。途中から山中のけもの道に入り、ゆっくりと歩いている。すると、自然に別荘地に入って行った。
数軒通り過ごし、ある家の庭に入ると、いつも私のところでやる「ニャオニャオ」をやり出した。庭の真ん中には、野鳥の餌台があった。私と同じことをしている。
しかし、残念ながらその家は留守だった。ジョバンは、しばらく鳴いていたが、留守と分かると又歩き出した。次の家にも興味はあったが、塀を乗り越えねばならず、追いかけるのは諦めた。こんな風にジョバンの生態を調べたら、きっと面白いだろう。
その後、1年ほどしてジョバンは来なくなってしまった。まだ2,3才の感じだったので、病気ではないしきっと誰かに可愛がられていると思う。
だから、私は犬を飼う気になったのかもしれない。