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これから起こる出来事の全てが Last Chance だと思って生活している後期高齢者のブログ

Award は証明書 

2014-08-04 16:37:00 | Ham Radio
 昔々の事を懐かしんでも仕方のない事ですが、私が高校生の頃はアンテナが立っている家を見つけると 「 すみませんハムをやっておられるのですか? 」 とアポ無し訪問をしてシャックを見せて貰いました。 シャックには米軍払い下げの BC-779, AR-88, SX-28, R-380 などが鎮座しており、壁には DXCC や WAZ などの Award が飾られ、珍局の QSL を見せて頂いたりして、大いに刺激を受けたものです。 帰りにはお土産のジャンクまで貰って帰って来ました。 当時の OM は喜んで迎え入れてくれました。

 私の場合も 1980 年代半ば頃まで近所の高校生がよく遊びに来ていました。 彼らも就職や進学で散り散りになり、その後は当シャックに訪問者は無くなりました。 2 年ほど前 UHF で知り合った OM さんが当シャックにお見えになり、私も先方のお宅にお邪魔させて頂きました。 UHF 愛好家の皆さんはローカル意識が強く、昔のよき時代そのままにハムライフを送られている様で羨ましく思った事があります。

 前置きが長くなりました。 私は Award 収集家ではありませんが、今まで DX をメインにハムライフを送ってきましたので、手始めに WAC から始め DXCC, WAZ, AAA, DUF, Challenge DXCC 1000 など Award を得てきました。 口で俺はすでに HR だとか 5B-DXCC も資格があるとか言っても証明するものがなければ、ただの戯言と言われても仕方がありません。 人に見せびらかすものではありませんが、自己満足のひとつとして欲しい Award だけ申請しています。

 十年以上前、私の会社に腕のいいコンピュータ技術者がいました。 会社は彼にコンピュータ関係のシステム構築、メンテナンス、社員に対する技術指導など全てを頼っていました。 ある事情で退職しましたが、その後なかなか就職が出来ないと嘆いている彼に会った時 「 腕があるんだからいいところに就職出来るだろうに ・・・ 高望みをしているんじゃないの ? 」 と問いかけました。 彼は重たい口を開いて 「 私はコンピュータ技術には自信を持っていたのですが、履歴書に記載できる情報処理関係のライセンスをひとつも持っていないんです 」 さらに続けて 「 面接で技術力をアピールしても面接官はライセンスのある人を採用するんです 」 。 

 世の中、そう言うことです。 たかが紙切れ一枚の事なんですけどね。 この話をハム ( 趣味 ) の Award に結びつけようと言う論法には 失笑 を買うかも知れませんが、私が Award を申請する時に必ず彼の事を思い出してしまうのです。


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