Last Chance Cafe  master JL6USD

これから起こる出来事の全てが Last Chance だと思って生活している後期高齢者のブログ

① デジタルモードのスポット ② DXer の質の低下

2017-07-04 02:00:00 | Ham Radio
 デジタルモードを運用している時は、基本的にスポットではなく、或る帯域幅のスコープを見ています。 CW や SSB はスポットしか聞いていませんから、数 kHz 離れている珍局に気付かない事もあります。 ですから DX クラスターのスポットはそれなりに有効です。

 しかし、JT-65、PSK 31 などを運用している OM に取っては、スポットされるまでもなく珍局の存在がスコープ画面上に表示されていますから、必要ない ( 余計なお世話 ) と思います。 気付かない場合もありますから有り難いのでは ? ・・・ いやいや、デジタルモードを運用している時は、当該スコープをワッチするのに精一杯で、同時にクラスターもチェックしている OM なんて少数ではないでしょうか ?。 例えばペディションで他のバンド・モードが気になっているとか ・・・ でない限り ・・・ 。 

 何もかも ( オールバンド・オールモード ) をクラスター頼りにしている OM も存在するわけで ・・・ 彼らに取ってはどんな情報もウェルカムかも知れませんね。 やおら無線機に電源を入れ QRV して、QSO 出来たら再びクラスターワッチ ・・・ の繰り返し。 自らワッチしようとしません。 それを助長しているのが、何から何まで状況を考える事もなしに、とにかく QSO 出来たら、珍局、そうでない局 ( 雑魚と言う言葉は好きでは無いので使わない ) に係わらず、片っ端から アップしてくれる OM がいる事です。 さらに、その事を丹念にチェックしているポリスがいる事も笑えます。

 昭和のおっさん (私) に言わせると、せめて、DXCC 200 までぐらいは、クラスターに頼るのはやめて自分のワッチで稼ぎなさい。 そうすればコンディションの移り変わりも勉強できるし、エンティティーに対する知識、テクニックだって上達しますよってね。 昔、私が DX をやり始めた頃の仲間は、毎日の様にワッチし QRV していましたね。 設備はベアフットに自作の 21MHz 3 ele 程度 ( 私は 短縮の HB9CV でした ) モノバンダーが多かったですね ・・・ 交信相手が珍局でなくても遠くまで電波が飛んで行くだけで嬉しかったものです。

 上記の、クラスターがなかった時代の昔し話は、今時通用しないのは承知しています。
 DXer の質の低下が問題になっている今こそあえて申し上げたい。

 DX に新規参入する若い人は殆どいません。 実は、レベルの低下は再開局してきた、私達と同世代の ( 定年退職組 ? 金はあるから設備は上級 ) OM 達が犯人ではないかと推測してみました。 昔 果たせなかった夢を叶えようと、数十年のブランクを飛び越えて、ビッグ・アンテナとハイパワー機を揃え、いきなり飛び込んで来た DX ハンティングの世界が、この様な現状では、未熟児 DXer を作り出してもおかしくないと思います。

 彼らは貧弱な設備で DX を追い掛けた経験がなく ( DX 環境がなく V・UHF で遊んでいた )、いきなり立派な設備で再開局して来ましたので、飛んで飛んで DX って面白いなぁ~。 呼んで呼んで呼びまくる、無礼講、下克上の始まりです。 マナーもへったくれもありません。 注意してくれるローカルのお友達もいないのです。

 情報が蔓延しているので、丁寧にワッチして地道に DX の勉強しろと、言う方が無理でしょう。 しかし、情報をどんなに多く持っていても経験がなければ、それを生かせないのも事実です。 再開局の OM を責めるつもりもないし、レベルの低下の原因が彼らにあると言うのは、私の妄想に過ぎないのかも知れません。 もしかしたら、往年のベテラン DXer の暴挙やパワハラが ( 人の言う事を聞こうとしないワガママ、或いは、人の言う事が理解出来ない、認知症 OM が ) 原因の可能性だって否定は出来ないでしょう。

 未熟児 DXer と認知症 DXer ですか ・・・ 彼らが、来たるブーべを呼び合ったらどうなるのか ・・・ 考えただけでも恐ろしい (笑)。 従って残念ながら JA DXer の質の低下は留まる所を知らず、不可逆的に進行することになるのです。

 コミュニケーションが趣味のアマチュア無線でありながら、新旧のコミュニケーションが全く無いのが寂しい。 さらに悪い事に、コールサインの再割り当てで、新旧の区別さえもつかなくなってしまっているのです。


コメント