Henry Radio 1KD-5 をオークションに出すつもりで、久しぶりに電源を入れてみた。
3-500Z シングルの可愛いリニアです ( 設計は 3-500Z を規格通りに使用。 チムニーを使用しシロッコファンで足 ( ピン ) を空冷しています )。 動作チェック中、出力がストンと落ちてプレート電流が 200mA しか流れなくなりました。 高圧は出ています。 一応ディップはしますが、当然出力は僅かしか出ず異常です。 しばらくすると真ん中あたりから煙が ・・・ すぐに電源を切りカバーを外してチェックするも部品が焼けた形跡がありません。 ワタ埃が燃えたのでしょうか?。 取り合えずお掃除です。
バンドつまみを回してみると右の写真の中央下に 、並列に並んだコンデンサーと、その右奥にバンド切り替え用の白いカムが 3 個見えますが、これらが空回りしています。 バンド切り替えはロータリースイッチではなく、3 枚あるカムで ベロ ( 板バネ ) を順次押し付けて行きコンデンサーの容量を増やしていくシステムです。 そのカムが空回りしているのです。 5 バンドに対してベロが 3 枚です。 10m バンドをオープンにして、15m にベロ 1、20m にベロ 1,2、40m にベロ 1,2,3、80m にベロ 1,2,3 と割り当てましたがうまく行きません。 リチューンを繰り返したためなのかヒューズも飛んでしまいました。 3-500Z もボケたかも知れません。
取り合えず回路図を探すも、関係ない時は見かけるのに肝心な時は見つかりません。 頼みはネットです。 便利な世の中になりました。 すぐにマニュアルを発見。 回路図からすると、10m と 15m がオープンで順次 1、1,2、1,2,3 であることが分かりました。 大抵の場合、修理したい場所に手が ( 半田ごてなども ) 届きそうで届かないと言うのが相場な様で ( 分解の手順が違う? )、プロは特殊な工具を使っているのでは?と思われます。 コリンズで言えばスプラインレンチ ( 菊座レンチ ) みたいな物ですね。 奥まった所の六角イモネジ ( 多分インチ ) を斜めから締めると言う作業を何回か失敗しながら繰り返し正常動作に漕ぎつけました。 ついでに昔買い揃えていた整流回路の電解コンデンサーを交換 ( 写真左側面の基盤下 ) して終了としました。