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たいせつなもの。すきなこと。

黒澤映画に潜る

2024-01-17 | 映画 のこと

年末に「七人の侍」を観てからというもの今更ながら黒澤明監督作品にハマり、夜な夜な深夜のひとり映画鑑賞会。

観たいと思った順で年代はランダム。
「天国と地獄」1963年
「生きものの記録」1955年
「野良犬」1949年
「用心棒」1961年
「椿三十郎」1962年
「どですかでん」1970年
とりあえずここまで。

それぞれ素晴らしい〜!
黒澤映画を語るのはおこがましいのでやめておく。
どれも面白いが、これまでみた黒澤映画の中でわたしのNo.1は…
「椿三十郎」!
題名は昔から知っていたけれど、普通の時代劇としか思っていなかったわたし。
こんな痛快でスペクタクルなエンターテイメントコメディ映画だったとは!
今まで観なかったことがなんとも勿体ない!

エンドロールで「あー!面白かった!」と独り言をいいつつひどく残念に思ったのは、父とこの映画の話がしたかったなぁ…ということ。

少年時代から映画好きだった父が観ていないはずはない。
こんなに面白かったなんて知らなかったよー!と父に物凄く報告したくなったのだ。
今も生きていたならすぐ電話をしていただろう。

父は車椅子生活になるまでは頻繁に映画館に足を運んで洋画邦画問わずいろんな映画を観るひとだった。
そもそも私の映画好きは両親の影響なんだろうな。
母は洋画派で古き良きハリウッド映画やヒッチコック映画がだいすきだった。
わたしがまだ娘のころ、深夜放送の映画を遅くまで起きて母娘一緒によく観たものだ。

それにしても生きてるうちに父と語り合いたかったなぁ「椿三十郎」。
「用心棒」では桑畑三十郎って名乗ってたっけな。
あのキャラがだいすきだー。

去年とうとう鬼籍に入った父。
いや待てよ。わたしが急に時代劇に首を突っ込むなんて思えば不思議だ。さてはあちらから父が誘導して観せたのかも?
それなら納得。
面白かったよ!おとうさん!笑!
(椿、と思ったら山茶花のよう。 )





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