キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

映画「イカとクジラ 」

2009年05月26日 | Music & Movie
「イカとクジラ」という映画をBS放送でやってました。
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オフビートな話術に舌を巻く、おそろしく知的な悲喜劇
1980年代NYブルックリンを舞台に、両親の離婚という大問題へ直面してしまうどこかいびつなインテリ家族を、文学&ロック&映画の引用をちりばめながらリリカルに物語る、おそろしく知的な悲喜劇。「ウッディ・アレンの再来」といわれるノア・バームバック監督のオフビートな話術に舌を巻いた!(映画コム)
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読書をしながら何気なくテレビを付けたら、暗い雰囲気のこの映画をやっていました。始まって5分ほどのところから見ていたのですが、一家四人の冷めた雰囲気の家族が登場し、夫が妻の浮気の現場を目撃したところから、夫婦がいきなり離婚という話になります。残された子供2人の時間は共同養育の下に正確に2等分され、「週に7日しかないのにどうやって2等分するんだよ」と子供が言ったら、それは、インテリ文学博士である2人の夫婦の間で決着済み。週の前半と後半で3日づつ分担し、木曜日だけは隔週で面倒を見るということになっている。ではペットの猫はどうすると聞かれて、そこまで考えが及ばなかったという父親は、頭が良さそうでちょっと抜けているところが面白い。とてもインテリでプライドが高い博士なのだが、やることなすことほとんど上手くいかない。お金も無い。それに対して母親は稼ぎもあるし、雑誌にも記事が載るような作家で、浮気の相手ともうまく行っている。そういう2人の間で、子供たちは翻弄されて屈折した生活を送るというストーリーなのだが、コメディなのかシリアスな映画なのか、微妙な感じでよく判らないところが見所。とにかく兄貴のほうは、父親の影響を受けて物凄く屈折していく様子を見ると、父親同様先が思いやられます。
映画は、自然史博物館の「イカとクジラ」の場面で唐突に終わるのですが、しかし、最後までこの映画のタイトルがなぜ「イカとクジラ」なのかが気になって、終わった後も考え込んでしまいました。お互いに傷付け合うこの夫婦の様子を暗示しているのだと思いますが、何故イカとクジラなのか。ダ・ヴィンチコードの主人公、宗教象徴学専門のラングドン教授に聞きたい。(宗教は関係ないが)

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