久しぶりにプロ野球・巨人-阪神戦を見てきました。
阪神は序盤の大量失点(6点)で、ファンの諦めムードの漂う中、6回に3本のホームラン攻勢で1点差とし、その後1点取られて突き放されたかに見えた8回に、2本のホームランで大逆転の勝利でした。球場に着いた時は巨人が6-0で勝っていたのですが、原監督の継投失敗が響いた結果となりました。先発の藤井投手は好調だったので、監督がもう少し辛抱して投げさせれば、藤井投手も意気に感じて投げただろうし、その後の中継ぎ投手も大逆転の責任を負わなくて済んだかもしれません。でもまあ、結果論なので何とでも言えますけど。
久し振りの野球観戦で気がついたこと。
・東京ドームの3階席は恐ろしく急なスタンドで、野球を「覗き込む」ような観戦スタイルになる。 (そのかわりネットが無いので、ゴロは見やすい)
・打者がフライを打上げると、観客がボールを見失う可能性が非常に高い。 (天井の白い色に被って大変見難い。ファウルかどうかは選手の動きを見る)
・ホームラン性の当りを打つと、ボールは見えない。(自分の前の観客が総立ちになるから)
・ホームランが入ったかどうかは、応援団のバンザイ姿で確認する。 (入ったかどうか確認できなくても、とりあえず喜ぶ振りをしてバンザイ!)
・東京ドームではたくさんのホームランが出ているが、「場外ホームラン」は未だ出ていない。(だって、ドーム球場ですから、、)
・応援団は伴奏無しで歌を歌う。指揮者もいない。でも合唱は上手い。 (1万人以上の生の合唱が味わえる。滅多に無い体験)
・応援団が鳴らす音は、いつも3拍子。声援も3拍子。"ア・ラ・イ"、"ヒ・ヤ・マ"、"ジョー・ジ・マ"。因みに「金本」は、言いにくいから"ア・ニ・キ"
・負けているときのほうが、ビールがよく売れる。 (ヤケ酒だから飲むしかない)
・生の試合と携帯電話のワンセグ中継を併せて見れば、2倍楽しめる。 (ワンセグ中継は5秒ほど遅れて中継しているので、見逃したシーンもその場でもう一度見ることができます)
(この日の教訓)
「トイレに行った時に限って、試合が動く。」
前半は打線が沈黙し、阪神ファンは自棄酒を煽っていました。6回になると我慢しきれずにトイレに行った人達は、3本のホームラン攻勢を見逃してしまいました。7回まで我慢して見ていた人達も、8回頃には我慢できずにトイレに立って、大逆転劇を見逃していました。ゲームというのは、そういうもののようです。
(感想)
1980年代初めの弱い阪神が好きだった者として、昨日の東京ドームは不思議な空間でした。東京ドームができた頃は、外野の一角しか阪神ファンが居ませんでしたが、今では球場の内外野席の半数が阪神ファンです。あまりにメジャーになりすぎて、応援団に組みするのには多少気が引けます。喧しいし。昔の弱小阪神のほうが、スリルがあって応援し甲斐があったように思います。
ちなみに、80年代の阪神ファンの口癖は、「阪神は、さっぱりわやや」でした。
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「わや」無茶苦茶。台なし。だめ。無効。つまらぬ。「上方語源辞典」
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なので、「わや」な阪神になってもうたら、また応援しまっせ。(大阪弁は、これでいいのかな?)
