F1マレーシアGPが行われました。
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可夢偉“リベンジ”7位/マレーシアGP(サンケイスポーツ)
F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝(10日、マレーシア・セパン国際サーキット=1周5・543キロ×56周)開幕戦の豪州GPで8位でゴールしながら、車体に規定違反が見つかり失格となった小林可夢偉=ザウバー=は8位でゴールしたが、7位だったルイス・ハミルトン=マクラーレン=がペナルティーで8位降格とされて7位に繰り上がり、今季初ポイント(6点)を獲得した。新人の同僚セルヒオ・ペレスはリタイア。セバスチャン・フェテル=レッドブル=が豪州GPに続き、2戦連続ポールトゥウイン。昨年11月のブラジルGPから4連勝、通算12勝目。
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今年のマレーシアGPは、雨の予報があって波乱の展開が予想されましたが、結局雨の影響はなく天候よりもタイヤの使い方で勝負が決したようなレースでした。今年のレースはFIAの思惑通り、タイヤの交換タイミングが各チームで異なっており、いたるところでオーバーテイクが見られる面白いレースになっています。タイヤの使い方が荒いウェーバー選手、ハミルトン選手がピットインを繰り返して下位に沈み、タイヤに優しいバトン選手、ハイドフェルド選手が上位に来るような展開で、この傾向はおそらく今後も続くのではないかと思います。そんな中でもヴェッテル選手は速さもあり、タイヤの使い方も抜群に上手くて、今年もチャンピオン争いを席巻しそうな勢いを感じます。レッドブルはKERSの使用を中止しており、そういうハンデを抱えながらの2連勝ですから、これは相当なアドバンテージです。今後のレースでKERSを使うようになると、他チームとの差はもっと広がりそうな予感もあります。FIAの思惑もヴェッテル選手に限っては関係無いかもしれません。小林可夢偉選手は、粘り強く走って7位を獲得しました。当面のライバル・シューマッハ選手を抑えての入賞は価値があると思います。何度もオーバーテイクを繰り返して見せ場を作ってくれました。彼のオーバーテイクは、相手を威圧するようなものではなく、とてもフェアで見ている方にとっても気持ちがいいものです。次の中国GPでもどんなパフォーマンスを見せてくれるのかとても楽しみです。可夢偉選手の表彰台での姿を早く見てみたいものです。