今年の宝塚記念は、アーネストリーが優勝しました。
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【宝塚記念】アーネストリー、G1初制覇 ブエナは2着(デイリースポーツ)
上半期最後のG1で6番人気アーネストリーが好メンバーを撃破し、2分10秒1のレコードタイムでG1初制覇。父グラスワンダーは99年の覇者で父子制覇となった。2番手で積極的に運ぶと、直線で力強く先頭へ。右ステッキ連打で後続の猛追を振り切った。「馬の前向きな気持ちを大事にしながら乗った。強かったですね」と佐藤哲。なお、直線で大外に持ち出した1番人気のブエナビスタは、猛然と迫ったが1馬身半差の2着。3着は昨年のダービー馬エイシンフラッシュだった。
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下馬評ではブエナビスタの人気が高かったのですが、今回の宝塚記念は強いメンバーが揃っていたこともあり、予想も難しかったように思います。スタートから先行するアーネストリーは、同じ戦法のナムラクレセントを追いかけながら好位置をキープし、直線で他馬を突き放してレコードタイムでの圧勝でした。騎乗した佐藤哲騎手は、1頭の馬に新馬の頃からずっと付き合い、調教も行って馬を育てていく騎手として有名です。アーネストリーもそういうやり方でG1を極めたわけで(他にエスポワールシチーもいる)、彼のやり方にはとても好感が持てます。これから海外挑戦も視野に入れているようなので、是非応援したいと思います。
人気のブエナビスタは、またしても2着でした。前回のヴィクトリアマイルと同様「もう少し距離があれば」という豪脚を披露してくれて、見せ場は作ったと思います。しかし、何故かいつも届かずの2着という競馬になっているように思います。この馬は騎手の乗り替わりが多くて、アーネストリーとは対称的です。なかなか勝てないのは、それもひとつの理由かもしれません。今回の1馬身半の差負けというのは、ブエナビスタにとって最も得意な距離での大差負けでした。名馬の資格がある馬だけに少し心配です。ちなみに今回はナムラクレセントの逃げ切りを予想していましたが、ペースが速すぎてバテテしまい14着でした。直前の雨で馬場が重くなったことが影響したのかもしれません。冴えないレースとなってしまったのが残念ですが、コースレコードを演出した影の立役者(ペースメーカー?)としてよく頑張りました。また次のG1に期待しています。