昨日はダルビッシュの怪記録?が話題になっていました。
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ダルビッシュ、MLB史上初の偉業
5戦連続無四球&8奪三振超、4発7失点KOも…
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最初に「MLB史上初の偉業」というタイトルだったので、どんな凄い記録を
達成したのかと思ったら、「5戦連続無四球&8奪三振超」という事でした。
記事を読んでみましたが、でも、これは「偉業」と言えるのか??
しかもホームランも4発打たれて5回7失点でKO。これは「偉業」なのか??
何故、基準が8奪三振なのか?もしかすると、4戦連続無四球で10奪三振超の
投手がいたかもしれない。6戦連続無四球で7奪三振超の投手がいたかもしれない。
そういう記録は「偉業」にはならないのか?何故8奪三振超なのか??
「偉業」の定義が曖昧で、凄い記録を無理やり「作った」みたいな印象しか無い。
それでも、彼が5連勝したなら価値もあるけれど、無四球の5試合で
9本もホームランを打たれ、1勝しかしていない。
これは、逆に言えば平凡なピッチャーの記録です。四球を出さないのは、
厳しいコースに投げられず、甘い球を投げて打たれているだけ。
だから四球は無いけれどホームランが多い。それで、なかなか勝ち投手になれない。
その彼が、たまたま作った誰も知らない記録を「偉業」と言うのは違和感を感じます。
「偉業」とは、イチローが年間最多安打を更新した時のように、
誰もが目標になるような凄い記録を達成した時に使う言葉です。
「5戦連続無四球&8奪三振超」を目標に投げる投手はいないと思うので、
これは快記録ではあっても、「偉業」と言うべきではないと思います。
新聞も、売るために大袈裟な記事を書きますが、逆効果の場合もあります。
先日の藤田菜七子騎手の「歴史的ポイント獲得」(4着なのに)という記事も
大袈裟でしたが、最近の大谷やダルビッシュの「些細な偉業」記事は、
褒め過ぎて読むに堪えない。たぶん当人が見たら、恥しいと思います。(笑)
「偉業」という言葉を使うなら、その言葉に相応しいレベルがあることを
もう少し認識して欲しいと思いました。