今年の凱旋門賞は、ヴァルトガイストが最強牝馬エネイブルを破って優勝しました。
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【仏・凱旋門賞】ヴァルトガイストが女王エネイブルを差し切ってV!
日本勢最先着は7着キセキ/海外競馬レース結果
6日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われた凱旋門賞(G1・3歳上・牡牝・
芝2400m・12頭)は、中団後方から進めたP.ブドー騎手騎乗の9番人気ヴァルトガイスト
(牡5、仏・A.ファーブル厩舎)が、直線で先に抜け出したL.デットーリ騎手騎乗の
1番人気エネイブル(牝5、英・J.ゴスデン厩舎)をゴール前で外から差し切り、
これに1.3/4馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分31秒97(重)。
3着には1.3/4馬身差でC.デムーロ騎手騎乗の3番人気ソットサス(牡3、仏・JC.ルジェ厩舎)、
4着にはさらに1/2馬身差でR.ムーア騎手騎乗の2番人気ジャパン(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)
が入った。武豊騎手騎乗の10番人気ソフトライト(牡3、仏・JC.ルジェ厩舎)は6着。
日本勢では、スタート一息で中団後方から進めたC.スミヨン騎手騎乗の6番人気キセキ
が7着で最先着。川田将雅騎手騎乗の5番人気ブラストワンピースは中団から進めたが
直線で伸びず11着、C.ルメール騎手騎乗の4番人気フィエールマンは好位集団で進めたが
最下位の12着となった。
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昨夜のテレビ中継を見ていました。天気が良さそうで馬場もキレイに見えたのに、
前日の雨で重馬場になり、日本勢にはレース前から不安ばかり。
結果も予想通りの惨敗でした。
それにしても、下馬評では「実績はあるけれど重馬場では走らない」と
日本の解説者や記者の誰もが予想から外していたヴァルトガイストが、
まさかの道悪巧者で、エネイブルを悠々と差してしまったのは驚きでした。
予想以上に強かった。エネイブルも完璧なレースで、残り1ハロンで
3連覇間違いなしと思ったのですが、外から差されては、抵抗できませんでした。
もし併せ馬になっていたら、もうひと頑張りしたと思います。それでも、
記憶に残る素晴らしいレースで、負けて強しの印象でした。
逆に、日本馬は惨敗。最先着のキセキでも20馬身差の7着。残り2頭はブービー、
シンガリに沈んでしまい、圧倒的な最下位人気のナガノゴールドにさえ大差負けで、
何だか日本馬の弱さを証明したレースになってしまいました。
重馬場が合わなかったとのコメントでしたが、でもこれは毎年聞く敗因です。
いつも理由を「馬場」のせいにしますが、これも聞き飽きました。本当に馬場なのか、、。
欧州であまり実績の無い馬に負けてしまうこと自体、日本馬の力が落ちているのでは
ないかと思いました。おそらく良馬場だったとしても結果は変わらかったでしょう。
どんな馬場でも走って勝てる馬。これが世界一と言えるわけで、良馬場は勿論、
重馬場でも強さを証明したヴァルトガイストは、世界一に相応しいと思います。
今回のシンガリ、ブービー日本馬は、前哨戦を使わずにぶっつけ本番でした。
もし本当に馬場が問題だったら、もっと早く行って前哨戦を使って慣れさせる等の
対策が必要ではなかったかと思います。数か月前に現地へ行って、
万全の対策をしてレースに臨んだエルコンドルパサーの時代に比べて、
今回の2頭の挑戦は、馬の能力を過信しすぎたことに問題があったかもしれません。
国内では、レコードタイム連発で能力が高いことは間違いない日本馬ですが、
世界に行くと馬場への適応力のレベルが低いことを感じた今年の凱旋門賞でした。
ということで、予想の結果は、
◎エネイブル:2着(負けてなお強し)
〇ガイヤース:10着(先行しましたが、早々にスタミナ切れ)
▲ジャパン:4着(良いレースでしたが、前の2頭には絡めず)
△ソットサス:3着(エネイブルは差せなかったけれど、こちらも来年が楽しみ)
△キセキ:7着(奇跡は起きませんでした。スタミナ自慢のキセキでもスタミナ切れ)
日本馬のレベルについて、いろいろ書きましたが、自分の予想レベルも低かった。
12頭中5頭も選んでいるのだから、1着を当てないと予想としては不合格ですね。