キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」

2019年10月29日 | Book

漫画界の巨匠、手塚治虫、赤塚不二夫、水木しげるの娘達の対談。
日本を牽引した3人の裏話、家庭事情など、娘の目から見た父の姿について語る。
現役時代は、普通の父親としてしか見ていなかった娘達も、父と疎遠になったり
いなくなったりすると、父の偉大さが判るようになるらしい。
今はマンガを読まなくなった自分も、小学生の頃は手塚治虫のブラックジャックが
好きだった。普段はクールで高い診療費を吹っ掛ける愛想の悪い医者だが、
事件が起きると全力で立ち向かう。そういう気概のある人物に憧れたものだ。
ヒューマニズム溢れるマンガを描ける作家だから、素晴らしい家庭を築いていたか
と思いきや、仕事に没頭して、あまり家庭には構わない面があったらしい。
娘たちの対談で語られる父親から受けた印象は、
手塚治虫は仕事中毒で競争心が強い、常にライバルを気にする面があった。
赤塚不二夫は遊び、酒に溺れるが、生活が仕事と直結、アイデアは抜群。
人を信用し過ぎて、何度も窮地に陥るようなお人好しだった。
水木しげるは、苦労人。来た仕事は断らない。でも人付き合いが苦手。
仕事に役立つ情報はキッチリ整理していたように几帳面な性格だったようだ。
身内しか知らない面白いエピソード満載で、読んでいて何度も笑ってしまった。


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