キマグレ競馬・備忘録

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H-3ロケット打上げ中止~「失敗」論争

2023年02月21日 | Current news
先日のH-3ロケット打上げ中止について「失敗」なのか「中止」なのかで論争があるようです。
今回の打上げ中止後に、中止の経緯について丁寧に説明しているJAXAのプロジェクトマネーシャーに対し、言葉に拘る通信社の記者が執拗に食い下がり、最後にそれは「一般的に失敗と言います」という捨て台詞で締め括った事が批判されています。ネットの記事を見ていたら、批判派と擁護派がいるようですが、そもそも当事者と記者の「失敗」に対する定義が違うので、話が嚙み合わない事が原因だと思います。
私個人の意見としては、これは当事者が言う「中止」で良いと思います。私の定義では、打上げ中止と失敗の違いは、シンプルに「やり直しが効くかどうか」という事。今回は打ち上げ前に止めているので、再度やり直しができると思います。これは打上げ中止。打上げ失敗というのは、落下したり爆発したり想定の軌道に投入できなかったりして、やり直しが効かないこと。これが失敗。そう考えれば、スッキリするような気がします。(本当の定義がどうなっているか知りませんが)例えば、飛行機も着陸時に不具合があると中止(着陸復行:ゴーアラウンド)しますが、これを着陸失敗とは言わない。やり直せるのであれば「中止」です。
この記者が「失敗」を認めさせようとしたのは、この中止の事実を「インパクトのある言葉」で纏めたかった事と、JAXAに「失敗」を認めさせたのは「俺の手柄」とアピールしたかったのかも。おそらく、そんなところではないかと感じます。
でも捨て台詞で炎上してしまって、「JAXAの失敗」を認めさせるはずが、結果的に「この記者の態度の悪さ」の方が話題になってしまいました。これを「一般的に失態と言います」。

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