![]() | 上司と部下の「最終決戦」──勝ち残るミドルの“鉄則 |
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日経BP社 |
私は何も予定のない日は、毎朝と毎夜、健康管理のため、自宅近くの公園を約45分ウォーキングする。朝はラジオを聴きながらだ。ラジオは文化放送のクニマルジャパンという番組だ。その番組には毎日ゲストが出演し、しゃべるが、月曜は河合薫さんである。河合さんはスチュワーデスから気象予報士、そして現在は健康社会学の博士である。
日経ビジネスオンラインで人気ナンバー1のコラムニストの、この方の本が出たというので書店で見つけて買ってみた。「上司と部下の最終決戦」。企業のミドルの大変さを取材で書いたものだ。一つ面白かった話を紹介する。
ぺコリ事件。実際にあった話だ。ある会社で、若手が、お客様の会社に迷惑をかけてしまった。上司はそれを聴いて、すぐ謝りに行くように指示したが、お客様はあいにく不在だった。そこで電話でもいいからまず、早めに謝るよう指示した。上司はこれでよいと安心していたら、翌日、年配のお客様から、お前の会社は何を教育してるんだ、とカンカン。上司はその場を何とか収めて、部下からいきさつを訊いた。
若手の部下は、電話でもいないため、メールを送った。そのメールに絵文字で「ペコリ」の絵文字をつけたのだそうだ。私は絵文字はよく知らないが、工事現場のペコリと謝る人形のようなものだと思う。若手は自身の判断で良かれと思ってやったらしい。
上司から、あるいは世間からは常識のことも若い世代は分からない。教育をしておけば防げる問題であるが、そんなことまで、と上司は思っただろう。常識力検定やマナー検定もあるが、さすがそこまでの問題はないね。