全国民必読 経済ニュースのウソを見抜け! | |
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「経済ニュースのウソを見抜け」という標記の本を読む。第1章は日本破たん論に騙されるな、第2章今起きている円高の正体、第3章デフレから脱却できない本当の理由、と続く。特に第2章、第3章は日銀の悪口で一杯だ。
日銀といえば、昨年11月、日銀法改正フォーラムというのに出かけて行った。参議院会館で料金2千円を支払うと誰でも参加できた。安部元総理や渡辺みんなの党代表も私のすぐそばを通る。
パネルディスカッションのあと、会場から質問、意見はという問いかけに、パネリストの三橋さんが、あ、上念さんが手を上げている、と私のすぐ後ろの人を指した。そしてその方は、私のすぐ後ろで何か喋っていた。そうか、あの人が、この本の著者、上念司氏か。また上念氏は、あの勝間和代氏のブレーンだそうだ。
ちなみに、「日銀法改正」とは、本書によると、現在は、日銀は政府から完全に独立して、政府から指示を受けない。憲法上の解釈、も勝手にしている。憲法上とは、憲法では政府・議会が上位にあるため官僚は、それに従う必要性はあるが、日銀はこれを無視している。
従って、日本でただ一人、何をやってもクビにならないのが日銀総裁である。これを議会や政府がインフレ目標などを設定し、日銀が手段の独立で、それを実行する、そして、結果の責任を求める、場合によってはクビにできる、というのが、日銀法改正だ。
議会で日銀法改正が時折話題になることがある。この2月にも話題になった。すると、日銀は1%のインフレターゲットもどきを発表した。つまり、議会で話題になると、ちょっとその圧力をかわす、と言うことを繰り返している。
フォーラムで民主党の馬淵さんが会場からの質問に答えていたが、民主党の人たちの大半は、この話よくわからないらしい。法改正の署名を集めても1/3しか集まらなかったようだ。まあ、政権が変わらない限りダメだね。