資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

ポスト金融円滑化法に対応する経営改善

2013年05月18日 | 診断士活動(実務従事他)
中小企業金融円滑化法終了後の世界
クリエーター情報なし
すばる舎


 昨日は、秋葉原で診断士会の「ポスト金融円滑化法に対応する経営改善の進め方」研修であった。講師は某信用金庫のOBの中小企業診断士の方。

 金融商品円滑化法の施行前、施工中、終了後の記入機関の業務の変化や、自己査定の債務者区分、実抜計画を作った時の貸出条件緩和、実態貸借対照表・実態損益計算書の作り方、経営改善の実例などの講義であった。

 私は今まで、仕事柄、特に金融機関との接触ななかったため、実に参考になる。金融機関の人はただ単に金を貸してるだけじゃないんだなあ・・と感じる。経営者から泣いて頼まれたり、融資を断ると中には自殺する人もいるそうだ。その人の一生を左右する責任の重い仕事である。

 印象に残ったことをひとつ。税務上の貸借対照表・損益計算書とは別に実態を反映した実態貸借対照表・実態損益計算書というのを作るが、ここが粉飾されていることがある。建設業で言うと、棚卸債権の未成工事支出金の前倒計上や架空計上が行われているケースが多いそうだ。

 未成工事支出金を多く計上すると、期末棚卸が多くなり、売上原価が減少して、売上総利益が増加する。利益確保のため、期末棚卸を増加させる粉飾の手段として利用される。未成工事支出金は建設業経理事務士の学習の時出てきたやつだ。

 そうか、粉飾とはとはこんなことをやるのか。普段、あまり接触することのない研修でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする