なるほど!「孫子の兵法」がイチからわかる本 | |
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以前から読んでみたかった本である。孫子の兵法の解説本は沢山出ているが、一番読みやすそうな本を買った。孫子の兵法とは、原文では、6,000字、400字原稿用紙で15ページ程度のものである。そして13篇からなっている。13篇とは、わかりやすく書くと、戦う前の準備、作戦、はかりごと、態勢、勢い、虚をつく、軍の動かし方、指揮官の対応、陣形、土地環境での心理、火攻め委・水攻め、スパイである。
この本は、孫子の兵法の漢文の後に、現代語訳、そして解説、主に今のビジネスに適用した例が書かれている。この例がどうもぴったり来ない。もちろん名解説だというものもあるが、私のように経営戦略や戦術を専門に学習する人間からすると、内容がやや陳腐なものもある。
孫子の兵法が最も訴えたかったのは「戦わずして勝つ」だそうだ。これは納得できる。現代のマーケティングの考え方そのものである。2500年前に書かれた内容だが、孫子という人、大したもんだ。三国志の曹操や、武田信玄、ナポレオン、東郷平八郎、毛沢東といった人々も愛読書だったという。すごい本だが、今度は、ちょっと違った解説本を読んでみよう。
なお、孫子に関する検定がけんてーごっこにあります。こちらです。やや難しいですが、いかがですか。