![]() | 新装版 播磨灘物語(3) (講談社文庫) |
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播磨灘物語も後半だ。毛利との戦いで、秀吉軍が播州の城を取り囲む。しかし、毛利の援軍が大軍で、秀吉方は、負けそうになる。そこで、秀吉は信長に援軍を頼む。信長も多方面で戦をしており、本人は加勢できない。従って、あちこちから、少しづつ兵を裂き、播州へ応援隊が出発する。
しかし、現地では、秀吉の言うことを聞かない。謀反を起こした荒木村重が代表だ。俺は信長の部下だ。三木城を攻めろと言われてきた。秀吉の言うことは聞かない、となる。
これは経営学でいう、命令一元化原則である。指揮命令系統が違うと、もう指示は行き渡らない。最後はこのため、信長が出馬し、本能寺で明智の裏切りに合う。
この命令一元化原則の対応では、昔からいろいろな工夫がされてきた。その代表が、マトリクス組織である。ワンマンツーボスと言って、一人の部下を二人以上の上司が使うものだ。もっとも命令が違ってくるときは、別途ルールが必要だ。
私もこのマトリクス組織で仕事をした時があるが、順調なら実に効果的効率的な組織だ。但し一端トラブルが起きると、修復は難しい。どんな組織かって? 経営学の組織論をパラパラめくると、きっと出てきますよ。