![]() |
気象予報士試験 模範解答と解説 44回 平成27年度第1回 |
クリエーター情報なし | |
東京堂出版 |
今日は、気象予報士学科一般の学習メモです。学習中の方、参考に。
(1)霧の種類
蒸気霧と移流霧の違い
私は、蒸気霧は、「ジダンカイ」と覚えている。ジョウキ(蒸気)・ダンカイ(暖かい海面)だ。フランスのジダン選手のイメージで覚えている。移流霧はその反対だから覚える必要はない。
(2)拡散過程と併合過程
拡散過程の成長割合は、水滴半径と過飽和度に比例、水滴が大きくなると成長は鈍くなる。併合過程では、大きさの異なる雲粒や雨粒が多く存在することで加速度的に進む。成長カーブが異なることに注意。
(3)雲粒と雨粒の最終落下速度
雲粒は半径の2乗に比例、雨粒は半径のルートに比例。こちらもスピードの係数が異なることに注意。
(4)電磁波の種類
γ線<紫外線<可視光線<赤外線<マイクロ波<短波中波、初めはマイクロ波がどこに来るのか、わからなかった。
(5)波長と屈折率
「波長が短いほど屈折率が大きい」がポイント、これを覚えればここの一連は理解できる。レイリ―散乱:粒子>電磁波、ミー散乱:粒子=電磁波、幾何学的:粒子>>電磁波 紫が最も屈折するため、虹の内側は紫
(6)南中高度と赤緯
ここは何回やっても理解しにくい部分、夏至の南中高度:90度ー緯度+23.5度、赤緯δ、緯度φの太陽高度α α=90度ーφ+δ、放射強度は距離の2乗に反比例、地表面の受ける放射強度Ig=SINα太陽高度角×太陽放射強度Ie
(7)ステファンボルツマン
地球が受ける放射と地球が発する熱のバランス S0(1-A)πr2乗=4πr2乗×Ie、アルべド地球平均0.3、アルべド大:新雪・厚い雲0.8 、この辺の式の応用問題が出されることがある。
(8)ウイーンの変位則、温室効果
λ=3000÷K 太陽は約6000Kで0.5μm、地球は約255kで1μm、太陽放射は約50%が赤外、紫外は7%。紫外線はほぼすべて酸素・オゾンで吸収される、赤外線放射は、水蒸気、二酸化炭素、メタン、オゾンで吸収(温室効果ガス)、12μm付近は吸収されず、大気の窓
(9)地球大気の熱収支
大気上面:σTa4乗=Ie太陽放射、地表面:Ie+σTa4乗=σTg4乗、大気層:σTg4乗=2×σTa4乗 これらを組み合わせて求める解答を考える。
本日は、以上です。