kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

誰のために

2009-09-05 | 陸上競技
昨年の冬、チームとしてはこれまでにない位の意識で取り組んで来ました。その結果としてインターハイには届きませんでしたが、4分01秒04という大幅チームベストを更新することができました。

しかし、最近の出来事から考えるともっときちんとしたチーム作りをしていかなければならなかったと思う部分があります。
特に感じるのが「何のためにやっているのか」という部分です。昨年tabe合宿が終わり、選手にミーティングをさせました。私も同じ場所にいたのですが、当時2年生だった男子が居眠りをしていました。同じチームメイトが話をしてこれからのチームについて考えていこうとするのに居眠りをするとは…。その上私が話をするときまで寝ていました。普段から男子に何度も話をされているにも関わらず本気になりきれない。筋力的にもいつの間にか女子に抜かれている。必要な負荷をかけない。やはりこの状態を許していたのが問題の1つにあったと思います。
もちろん、かなり言いましたが「自分は頑張っているのに何故注意を受けるのか分からない」という感じで伝わりませんでした。指導力不足です。最終的に「ついていけない」という理由で辞めていきましたが、今の1年生にもつながる部分があります。どこまで許すのか?チームとしての行動ができないまま放っておくわけにはいきません。必ず崩れていきますから…。結局、練習にしても日誌にしても日常生活にしても「きちんとしないと先生に怒られる」というレベルでしか分かっていないから同じことを繰り返すのです。何のためにやるのかが分かっていない。大きな問題です。ここが分かってくると全てが変わってくると考えています。先生に認められたいというのでは表面上の変化でしかありません。何も生み出さない。

加えて冬期では「頑張っている自分達に酔う」という部分が見られました。声かけをかなりしていましたが、「~に負けないように走ります」と言って自分達の中で「こんな気持ちで頑張っているんだ」という感じが強くありました。師事している方からは常に「何かは分からないが違和感がある」と言われ続けていました。いつの間にか周りに頑張っている姿を見せたり、何かを発言することで精一杯やっている事をアピールするような雰囲気になっていました。私も指導者として未熟な部分があり、冷静に見ることができませんでした。初めて本気でインターハイを狙ってチーム作りをしていましたから、どういう状態だと力が上がるのかを判断できなかった。

誰かのためにやるのではない。全ては自分自身のためだけ。それ以外はありえません。この夏はかなり言い続けてきましたし、分からない者に関しては突き放すこともしました。どれだけ言っても本人が分からなければ全く意味がありませんから。3年生が自分の力を高めるためだけに競技を続けている。インターハイを目指すというよりももっと大変な事だと思っています。共有する目標がありませんから、ただひたすら自分のためだけにやっていく。上でやっていくためではなく、今の自分の力を高めるためにやっている。下級生は学ばなければいけない部分だと思います。

目標に到達したいのは誰なのか?そこが全てだと思います。伝わる者はかなり変わってきています。これからが本当の戦いになるのだけは確かです。どこを目指すか。各自がしっかりと考えてもらいたいですね。
コメント
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