kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

感謝の気持ちを持つ

2009-09-29 | 陸上競技
最近の選手の日誌に「感謝」について書かれています。競技力が上がるにつれてその部分が大きくなってきている感じを受けます。

すべてが当たり前ではない。高校生は勘違いしやすい部分ですね。指導をしてもらって当たり前、保護者はやってくれて当たり前という感覚が強い子が増えているのは確実です。選手の中には自分が強くならないのは指導者が悪いという感じで他人のせいにして自分の責任を放棄する。結局やるのは自分自身なんですがそこを見失ってしまうと練習自体もやらされているという感覚になるので1つ1つの質が下がっていきます。強くなるはずがありません。

日誌に記録会で走った後にいつもお世話になっている先生から「ベスト?」と聞かれて非常に嬉しかったと書いてありました。これまで怪我をして多大な迷惑をかけてきて、その人の前できちんと走れたこと、自分の事を気にかけてくださっていることについて感謝の気持ちを書いています。自分だけの力でやっているわけではなく、多くの人に支えられて今の自分がいることを忘れてはいけないのです。そこがきちんと分かってくると1つ1つの練習も大きく変わってきます。

多くの方に声をかけてもらえる。この事が自分達にとってどれだけ大きいか。県新人でマイルで勝った後も様々な方に声をかけてもらったようです。走ったメンバーだけでなく3年生にまで「おめでとう」という言葉をもらったと書いてありました。また、いつも一緒に練習をする学校の選手や同じ地区の選手が集団で応援をしてくれたことに対してもかなり感謝の気持ちを書いていました。応援があったので絶対にできると思って走れたと。多くの支えの中で力が出せることを理解していく事で必ず強くなります。プラスアルファの力が出ますから。

誰かのためにやるわけではない。周りから評価されるためにやっているわけではない。それでも多くの人に支えられてやっていることは忘れてはいけない。日頃お世話になっている方々への恩返しは自分自身が競技できちんとした結果を残すことです。言葉で多くを伝えるのではなく、きちんと結果を出していき感謝を表す。大きな事です。

強くなるということには大きな責任が伴います。注目される分、少しの行動が批判の対象になります。チームとして1つ1つの行動に責任をもっていかなければいけません。注目される事で自分自身が高まる。見てくださる多くの方がいるから自分自身が変われるのです。感謝の気持ちを忘れてはいけません。

チームとして更に上を目指していきます。まだまだ多くの方の力を必要としています。インターハイに行く資格があるチームになるために心も身体も更に上を目指していきたいと思います。
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指導の原点

2009-09-29 | 陸上競技
blogを書いていて感じたことを少し書きたいと思います。何度か書いてきた事ですが(笑)。

昨日の練習で300mを走りました。指導を始めた頃はもっと長い距離を中心に走っていました。400m系の選手は500mや450m等の少し長い距離を使ってスピード持続の練習をしていました。これは自分が現役時代にかなりやっていた内容で、後半対策として効果があったと思っています。
が、高校生の女子にやらせてみるとかなり遅い…。距離が長くなると全く走れません。最初から怖がってしまって走り自体が全く違うものになってしまって長距離走のような走りになります。最初は慣れていないから…と思っていましたがしばらくしても改善されません。この時期、爆発的乳酸蓄積という名目で150mを実施していました。これも現役時代後半にやっていた内容です。かなり負荷が高く終わった後は全く動けなくなるくらいの負荷でした。これは効果があると感じていましたが、どうしても経験から抜け出せず長い距離中心の練習になっていました。

その頃、ちょうど岡山で国体が開催されコーチとして参加させてもらいました。2005年の出来事だったと思います。たまたま、サブトラックのテントで今師事している方と2人になって練習形態の話になりました。ここでどのような練習形態が高校生に適しているのかという話を聞きました。今の練習のベースになる部分です。経験と勉強してきた事を中心に指導をしていましたが、選手がなかなか理解できない、動きが変わらないというモヤモヤが強くありました。その部分についてすっきりする話をかなり聞くことができました。私が指導者として本当のスタートを切ることが出来たのはこの時からだったと思います。原点だと思います。この岡山国体で話が出来なければ勘違いしたままの口だけ指導者のままだったと思います。

それからはひたすら質問メールを送ったり、実際に話を聞いたりする機会を増やしました。当時のblogにもかなり書いていましたが、迷惑を顧みず疑問点を電話やメールで自分が納得するまでひたすら(笑)。本当によく付き合って下さったと思いますね。普通ならしつこいので無視するんじゃないかという感じです(笑)。それくらい頻繁に質問をしていました。あとは現場で選手の動きを見る。理論的な話だけではなく、その選手の動きを見ながらどうするべきかをしっかりと考えていくことで多くの事が分かってきます。共通する部分と個別な部分がありますから見ないと分からないですから。現場で学ぶ事も非常に多いですね。

2006年、初めての中国大会にマイルで出場することができました。間違いなく2005年秋に様々な話を聞けたことが大きく影響しています。それ以降少しずつ結果を残せるようになってきました。大きな転換期だったと感じています。

今は当時のように長い距離は全く走りません。ある程度力が付いてきていますし、意識レベルも高くなってきているので500mでも走れると思いますが今の練習形態には不要だと思っています。最大でも300m、それも中途半端なスピードではなくきちんと課題を持って最大スピードに近い形でやっています。短い距離が走れるようになっていれば300m位までは問題なく走れますから。300mが走れたからといって400mが走れるとは思いません。参考にはなりますし、選手達の自信にもなりますが練習の中心ではないと思っています。

話が長くなりましたが、今の指導スタイルには原点となるモノがあり、それは師事している方からの何気ない一言から始まったと思っています。かなり大きな出来事だと思っています。考え方や指導理念についても多くを学ばせてもらっています。こちらは孫子や松下幸之助等の本から物事の本質とは何かを勉強している部分も色濃く現れています。学びの中から身に付くものがあります。

秋のシーズン、これから大きな山場を迎えます。中国新人でどこまで戦えるか、県体での女子総合優勝の実現。3年生と共に大きな事を成し遂げたいと思います。きちんと結果を残していく事が恩返しにつながると思っています。まだまだ学ぶべき事があります。しっかりとアンテナを広げて学んでいきたいと思います
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