kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

動きを作る

2010-05-16 | 陸上競技
何度か書いていますが、「動きを作る」という事でうちの選手は力を付けてきました。元々感覚的に鋭くて中学時代からずば抜けて強いという選手はいません。積み上げていって強くなるというタイプの選手ばかりです。他県から見たら「選手が集まっている」と思われるかもしれませんが、選手自身の努力の賜物だと思いますね。

こういう形で力を付けてきたというのはものすごい労力がかかるというのは想像が出来ると思います。しかし、積み上げるのは大変なのですが崩れるのはあっという間です。周りからは信じてもらえないくらい崩れます。一度怪我をして感覚が崩れると簡単にはいきません。これまで何度も経験してきました。以前から師事している方から「走りを作って作ってやってきた選手は崩れるとなかなか戻らない」と言われていたのですが、ここまで大変だとは思いませんでした。

1年前、5ヶ月前にかなり大変な出来事がありました。全く別物の走りになってしまいこれまでの動きができない状態となりました。言葉で書ききれない位の状態です。400mを58秒台で走った選手が100mが15秒台の選手にショートで置いていかれるのです。嘘みたいな話ですが本当の話です。多分ここまでの状態というのはありえないでしょうね。

今も1人、動きが崩れてしまい7割位の力しか出せません。繰り返し繰り返しやっていく中で戻していくしかありません。金曜日、やはり動きが悪いので別メニューでやりました。土曜日もドリルをやっている段階で全く進みません。他の者がショートをやっていてもそこまでいきません。ドリルの動きで走れないときの特徴がつかめてきていましたから、そこが出来ない限りは絶対に進まないなという感覚があります。
他の選手と一緒に練習をさせましたが、付いていく事が出来ないので強制的に止めさせました。質の低い練習をしていていつか動きが戻るだろうと漠然と構えているほど余裕と時間はありません。付いていけないのはその前の段階からきちんと出来ていないからなのです。それを見逃していたらいつまでたっても先には進まないと思います。

本人の感覚と実際の動きのズレが大きな原因です。前回動きが大崩した選手の動きを修正する際に師事している方の力を借りましたが、その時に見ていて気づいた部分をしっかりとやらせました。ここは言葉では表現できませんが、目の前の選手の動きを見ていきながら判断が必要となります。土曜日もほぼマンツーマンで動きを見ました。選手には焦りもあるでしょうからなかなか動きが意識できません。見ていてかなりイライラします(笑)。我慢できないですから自然と声が大きくなります。一番辛いのは本人なのでしょうが、なかなか難しい部分があります。互いの労力は想像を絶するものがありますからね。

繰り返していくうちにドリルの後半の動きが崩れなくなりました。ここが大きいと思います。30mまでの加速段階の動きはほぼ戻りました。金曜日にも書きましたがこれが本物になるまでが少し時間がかかります。かなり作り込まないといけません。ここが出来るようになればあとは中間の動きの意識をきちんとさせるだけです。感覚を取り戻せば崩れる前よりも更に良くなります。動きを意識して繰り返していますから自動化が進みます。まだ時間はありますからあとは疲労との相談です。繰り返す部分が多くなるのでその分疲れが蓄積します。そこを上手くクリア出来れば必ず強くなります。

総体まであと2週間、中国まではあと5週間。間に合います。しっかりと力が出せるようにしていきたいですね。一番戦いたいと思っているのは本人でしょうから、それに応えられるように指導者は動かないといけません。しっかりと見ていきます。冷静さを失わないようにします。
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課題を持って走る

2010-05-16 | 陸上競技
土曜日、県体を少し早めに抜けさせてもらい自分の所の練習を見ることに。200mの決勝までは見たかったのでそこまで見たら練習開始時間に少し間に合いません。その旨伝えてスタートは自分達で始めさせました。マネージャーが入ってくれたおかげでサーキット等はかなり効率よく出来るようになりました。選手は感謝するべきですね。

私が到着したときにはラダーをやっている所でした。少し時間をかけて動きの確認をしました。この部分は繰り返しだと思っています。時間が取れるときにしっかりやって動きの自動化を図らなければいけません。うちの練習の特徴の1つだと思っています。効率善い動きを身に付けさせるためにひたすら繰り返します。作り込んでいく走りですから一度崩れると大変です。これに関してはまた後で書こうと思っていますが、何もしないで走れる選手とは違います。その部分を私も選手も把握してえかなければ大変なことになります。

動きの確認をした後にそのままの流れでスティックドリルを。加速段階の動きを繰り返しました。中学生のレースを見ていて強く感じた部分ですが、この区間が全く上手くいっていません。数年前までのうちのチームも同様でした。改善すべき部分を明確にしていかなければいけません。どうやって動かすことがスピードが上がる動きになるのかをきちんと説明しながら、意識させながらやっていきました。こういう練習を繰り返すので練習時間が長くなります(笑)。キツいことばかり長時間やっていると思われがちですが、実は地味な練習の繰り返しが練習の大半を占めています。

そこからショートを何本かやって少し専門を。短短はSD、短長は前半走、ハードルは3月台目まで。短長は前半の入りのスピード感覚を意識しました。自分が目指すスピードがどれくらいなのかを理解しなければ戦えません。加速段階からの持って行き方を身体で覚えてもらいたいと思っています。口でどれだけ説明しても分からない部分ですから。
同時に短短のSD。脚の痛みから復調してきている男子エース、見違えるほど動いていました。あまりにも動いていたので60mのタイムを計ってみると7秒0でした。向風の中でしたから悪くはないと思います。かなりアバウトですから参考程度にしかなりませんが、走れるようになってきているのは確実です。

最後に短短は120m+60m、短長は200m+αをしました。短長は支部大会と県選手権での課題を克服するために200mをしました。実際のマイルでどれくらいのスピードで前半入らなければいけないかを感覚的に覚えさせたかったからです。なかなか力が出し切れませんから今回はrinaにペースを作らせました。スタンディングから若干の向風での200mですがきちんと28秒0~3くらいで入ってきました。数人はこの流れについてこれません。やはりスピードの差だと思いますね。とにかく前半のスピード感覚を作らないとレースが成立しません。速すぎても遅すぎてもダメなのです。そのまま短いレストを挟んで数本走りましたが、3人はある程度の水準まできている感じがありました。全く動かない者が1人…。ここは大問題です。厳しいようですが今のレベルでは戦えません。これは個別に修正を要するので別メニューにしました。

全体的に感じは良くなってきています。動きの感覚が崩れている者をどう修正するか?この子が走れないとインターハイはありません。全体のレベルを上げていかなければ戦えないのです。練習途中から完全別にして動きの確認に充てました。質が低い走練習を繰り返しても意味はありませんから。

全体としてはまずまずです。時間を有効に使ってやっていきたいと思います。
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東部県体の手伝い

2010-05-16 | 陸上競技
土曜日、朝から中学校の大会の手伝いに行きました。役員集合の時間を7時半と思い込んでいて慌てて行きましたが着いたときにはまだほとんど先生方はいませんでした。実際の役員集合は8時50分だったようです。早すぎました(笑)。

早く着いたので雑談をしたり準備の手伝いをして過ごしました。すごく忙しいわけでもなくすごく暇なわけでもありませんでしたから時間的にはちょうど良かったかなという感じです。アップ中に放送で「ホームストレートではスタート練習優先。カーブから走る場合はバックストレートで。」と繰り返し指示が出ていました。が、なかなか選手は耳に入りません。接触しそうになったり大声で注意されたりしていました。見かねて4継4走のバトンゾーンの入りにコーンを置きました。これにより走らなくなりました。余計なことをしたのかもしれませんが、走らせないように工夫すれば対応できます。アップ場所がない競技場の朝は工夫によっては上手く使えるなと感じました。

あとはひたすら手伝い。中学生の走りを見ながらやっていました。1種目各校1人ですから多くの選手を見ることは出来ませんでしたが非常に面白いなと感じる選手が何人もいました。まだまだ力が引き出せそうな走りをしています。機会があれば一度練習を見させてもらえると良いなと思っています。少し変えるだけで間違いなく効率が良くなります。
ある女子、予選を見たときにこれは面白いと思っていました。決勝も楽しみにしていたのですがラスト50mで並ばれてた瞬間に相手の方を見ていました。それからゴールまで4・5回は見たでしょうか。目線だけでなく完全に顔が向いていましたから…。自分の動きに集中しなければいけないときに他者の走りを気にしているてやはり走れません。大きな課題だと思います。この辺りは中学生ではなかなか難しいのかもしれません。もちろん勝負には勝てませんでした。しかし、非常に魅力のある走りをします。伸びると思いますね。

こうやって中学校の手伝いをするとき位しか走りを見る機会はありません。実際に走りを見てみないとタイムだけ良くても分からない部分があります。今回は数名魅力のある走りをする選手がいました。機会があれば一緒に練習してみたいですね。うちに来て欲しいという下心だけではなく、やはり底辺の拡大という意味で中学生が強くなっていかなければ全体的に強くなりません。せめてその部分に力が貸せたらと思っています。

役員終了後、慌てて戻りました。今度はうちの練習です。
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