kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

いつもどおりにやること

2010-05-28 | 陸上競技
木曜日、総体前に全員がそろう最後だったので全体でミーティングをしました。総体に向けてどのような心構えで臨むかという部分を徹底しておきたかったので。

木曜日の昼間に100mHのインターハイ優勝候補が支部大会で失格してインターハイ出場権を獲られなかったという記事を読みました。世界大会の代表になっているので無理をして支部大会に出場しなくてもよかったようですが海外遠征から帰ってきて「実践練習」という位置づけで出場して途中でハードルを手で倒してしまい失格。これによりインターハイへの道は閉ざされました。不運という部分もありますが、「大丈夫だろう」という気持ちがあったのかもしれません。
加えて選手に日誌に「勝ち負けではなく目標とするタイムに近づきたい」と書いていました。これを踏まえて「タイムではなく勝負にこだわること」を徹底しておく必要があると感じました。どれだけ力があっても、持ちタイムが良くても県総体で7位になれば上の大会には進めないのです。インターハイ優勝候補でも特例は認められません。タイムではなく「勝負」なのです。タイムを出せば自分が安心します。今の時点でのランキングが何番だからインターハイにいける可能性があるというふうに安心するのです。しかし、同じ舞台に立って戦ったときに「強い者が勝つ」のです。持ちタイム順で勝負が決まるなら最初かr予選大会を実施する必要はないのです。まずはどんなことがあっても中国大会への出場権を獲る。ここが大事だと思っています。マイルで4分を切っても県総体で7位ならインターハイへの道は終わりなのです。

中国大会に出場することが目標ではなくなっています。インターハイで戦いたいというのが大きな目標です。しかし、原点である総体で勝ち上がれなかったらそこで終わり。シビアな戦いなのです。だからこそ順位へのこだわりは必要だと思います。シード権があるわけではありませんから「通過点」では無いのです。ここを勝ち上がらなければ次はないというのをしっかりと意識しないといけません。

あとは大会だからといって特別なことをする必要はないと話しました。「大会前だから怪我をしないように気をつけろ」というのは違うのではないかと思います。いつも話すことですが大会前の1日も強化期の1日も同じ1日です。信頼関係も同じ。大会前だから特別に親しくして友達ごっこをしたところで何も変わらない。大会は結局「普段の取り組みが現れる」のです。大会ではないときに故障してもおかしくないし、信頼関係が崩れてもおかしくない。しかし、そういう部分は必ず「一番大切な時」に現れるのです。「たまたま」というのは普段はなかなか現れませんが、こういう大事な場面が近づいたときに現れます。

だから4継などのバトンミスにつながる。一番犯してはいけない場面で普段の取り組みが現れる。それを今まで何度も経験してきました。本当に心がつながっていなくて「表面上の付き合い」でチームを組んでいてもそれはあっという間に崩れ去ります。どれだけ力があっても崩れたものを数日間で立て直すことはできません。これは数年前の県総体がいい例ですね(悪い例ですが)。そのために何度も何度も選手には話をしてきました。毎年毎年総体前に何かを言おうと思うときは何かしら問題があることが多い。私自身が何か「特別なことをしなければいけない」という状況は私自身が不安に思っているからの行動だと思います。自己分析ですが(笑)。

普段からきちんと取り組みをして細心の注意を払って行動できていれば大会前だからどうこうというのはないと思います。自然体で取り組んでいくことで結果が付いてくる。そう思っています。スタートラインに平常心で自信を持って立てる者が勝つのだと思います。「勝ってやろう」「負けたらどうしよう」という必要ない感情はレースにとってマイナスになると思います。特に故障気味の者は人一倍不安になります。しかし、きちんと練習は積めている。だから不安になることとはないのです。今までやって来たことを振り返って1つずつプラスに考えていけば必ず「力」は出せます。それ以外は必要ないと思います。これもトレーニングだと考えています。総体路線で戦うために1年間かけてやってきたことです。

昨年は総体で「他の者に頼る」という姿が多く見られました。自分自身に不安があるので周りの者に頼って動きを見てもらう。それで安心を得る。普段とは全く違うことをやっていたため自分たちの持っている力を出すことができませんでした。大会は特別なものではない。普段の取り組みが現れるだけです。戦えないのはそこに来るまでに何かしら原因がある。これまでの総体でのミスは「たまたま」総体で出ただけであって、それ以前に大きな原因があったのです。私自身が見落としていた部分です。常に冷静に判断していく必要があるのです。すぐに熱くなってしまいますから、もっと客観的に自分自身を見ていく力が必要となります。難しいですが。

戦いに行きます。各自が何を思うか?これで決まってくると思います。普段の取り組みが試されます。自信を持って臨みたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする