kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

周りの人の支え

2013-09-01 | 陸上競技
月曜日、練習で少し走らせるとまったく走れない者が一人。前の週の大会時に痛め合宿の二日目には走る事が出来ない状態でした。肉離れではありませんが筋肉自体が硬くなってしまって収縮をしない状態です。無理矢理走っていたら肉離れにつながる危険性のある感じでした。

うちのリレーが上で戦うためにはこの子がいなければ100%無理です。夏に思ったような練習が積めていません。何とかごまかしながらここまできましたが、ここで無理をさせて秋の大会で全く走れないという状態は避けなければいけません。ここも「私が思う」だけであって選手達がどのように考えているかは分かりません。なんとかなるだろうと思っているようでは先はないと思います。

練習終了後、何とかしなければいけないという気持ちが強くありました。前日は自分で治療に行っていたとのこと。しかし、最低でも週末に走れる状態に持っていかなければ秋のシーズンは不可能だと考えていました。できる事はやっておかなければいけない。モチベーションとエネルギーが低い中で無理矢理自分自身を奮い立たせていました。

筋肉をゆるめるということで近くにあるビワキューを使っての治療院に行きました。腰から張りが来ているので腰と痛みが出る四頭筋をゆるめてもらうことに。選手が治療を受けている間に色々と話をしていました。枇杷に関してはかなり前から利用させてもらっています。治療器具の貸し出しもしているということでしたが金銭的な負担がある上に自分自身でやらなければいけないというのがあったのでその場ではお断りをさせていただきました。何とかして治したい、ゆるめたいという気持ちはあるのですがエキスを含めて1万円程度負担がかかるのはさすがに痛い。他の治療方法も合わせて行っていくつもりでした。

しかし、その日の夜に電話がかかって来ました。治療器具を無料で貸し出してくださるとのこと。それも半永久的に貸し出し。選手のために使ってくださいとのことでした。ビワエキスは以前使っていたものが残っていたのでそれを利用することに。これだけで治療の幅が大きく広がりました。翌日に借りにいくことにしました。わざわざ選手のためにそこまで気を使ってくださるという事に心から感謝したいと思います。

合わせて高周波治療器も使う事に。これも以前の卒業生が寄贈してくれたものです。直接痛みがあるところに当てる事が出来ます。他の作業をしながらで治療できる。時間が許す限り治療に時間を取るように指示を出しました。この日には保護者に会う事が出来たので今の足の状況を伝え、可能であれば明日以降鍼治療に行ってもらいたいという旨も話しました。ここまで筋肉が硬くなっているのであれば直接筋肉に刺激を与える事が回復の近道だと考えたからです。

火曜日の練習開始時に全体を集めました。今の状況を伝え、何とかして金曜日土曜日には走れる状態に持っていく。私も最大限のことはしようと思っている。他の者は待つだけではなく、走れない選手の分を補うくらい力をつける努力をする。誰かをサポートできる存在になる。ここが出来ないようであればチームとしては戦えない。チームとして成立するかどうかの状態のチームにこういう話をする事が本当にぷらすになるかどうかは分かりません。今後の事を考えると少しだけでも感じ取ってもらわなければいけない。

火曜日流しができるかどうかのレベルでした。ここで判断してストレッチポールを使って筋肉をゆるめたりバランスを整えたりしながらの練習としました。中途半端に走っても意味がありません。こちらも我慢をしながら少したずつやっていくしかない。帰宅後、鍼治療に行ったようです。こういう部分には保護者の協力も必要です。選手一人でどうこうできる話にはなりませんから。

とにかくできる事をひたすらやるように指示をしました。帰宅後、どれだけやれるかは私には分かりません。選手自身の何とかしたいという気持ちがどれだけ行動に示せるかです。私にできる事はやります。しかし、最後は本人の問題です。周りの人がどれだけ手を差し伸べてくれてもそれに気づかない者もいます。幸いこの子はできる限りの事をやってくれたようです。

エネルギーを自分で作り出すという状態ではありませんでした。周りから与えられて初めて動けるという状況でしたが、私も多くの人に支えられているということを改めて感じる事ができました。多くの人に感謝したいと思います。

また書きます。
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振り返り

2013-09-01 | 陸上競技
この1週間何をしていたか?うーん、何をしていたんでしょうね。かなり病んでいましたから細かい記憶がなくなってしまっている部分があります。様々な事への対応に追われていましたから、一つ一つの事に対する記憶が曖昧になっています。情けない話です。

月曜日、かなり気持ちが下がっていました。これは合宿中に「こんな態度を取られるなら指導する必要はないな」と思う事が数え切れないくらいあったからです。注意する私が悪いのか?という態度でしたから。それでも我慢、我慢、我慢。繰り返しになりますがこんな状態でも「指導するのが当たり前」と言われるのですから本当に理不尽な世界です。公務員だから当たり前。税金で生活しているのだからと批判しかされません。大学時代に大手保険会社に就職した先輩から「うちにこないか?」と誘われた事があります。そこでそちらの道を選択していたら全く違う人生を歩んでいたはずです。自分が選んだ選択ですから自己責任なのですが。

その状況のなかで「栄養摂取」についての話をするしました。モチベーションは上がりませんが、きちんとした指導をしないから分からないのかもしれない、悪いのは私だったのかもという感覚が多少なりともありました。食事や栄養の話はそれとなくしていましたが、結局表面的な話でしかなくほとんど伝わっていませんでした。好きなものを好きなだけ食べ、栄養バランスやエネルギー摂取という視点では考えていない。高校生だから当たり前なのかもしれませんがこの状況が続けばどれだけ練習しても意味がなくなるという思いがありました。

以前から選手に配布している自作のプリントを配布してからトレーニングルームで話をしました。超回復、タンパク質、炭水化物についての話を中心に。更に女子が多いというのもあり貧血の話も。これはかなり意識しなければいけない部分ですから。貧血の可能性があるのではと思う選手もいました。合宿時に気になったので鉄タブを購入して飲ませる事にしました。まー細かい話をしてもわかってもらえないと思うのですが、正確にはヘム鉄です。吸収率が全く違います。それに加えてビタミンCを摂取させるようにしました。どれだけやってくれるかですが。

この日、あまりにも気になったので貧血検査に行こうと考えていました。しかし、練習中に他の選手の足の状態が良くないというのがありました。どちらか一方を優先するとうつもりはありません。治療を有する部分は私が連れて行くという判断をしました。貧血検査は本人が「問題ない」というので様子を見る事に。ここに私自身の詰めの甘さがありました。

結局週末に検査に行ったらヘモグロビンの値が平常値ギリギリ。貧血の一歩手前、ほぼ貧血状態です。栄養摂取の話をしてきましたがこの段階になって間に合うかどうかの状態である事が判明。私が甘かったのでしょう。本人が大丈夫だと言っても私が無理矢理にでも連れていかなければいけなかった。ここまで動く指導者というのがどれだけいるのか分かりませんが、それが当たり前なのかもしれません。勝手にやって勝手に強くなるという状態というのはうちではほとんどありませんから。

こういう出来事の積み重ねが自分の中でのモチベーションの低下につながるのだと思います。一人で指導して一人で対応する。すごく大変な事です。なかなか分かってもらえないでしょうね。

その後、心が完全に折れるような出来事がありました。正確に言うと2つ。これは今後も触れずにおきます。私一人の問題ではなくなるので。

貧血に関してはヘム鉄を飲ませ続けて何とか対応していけたらと思います。血清鉄やフェリチンの値、CPKの値なども確認する必要があります。繰り返しになりますがここまで細かく一人ずつに対応しなければいけないのです。かなりの精神的な負担である事は間違いありません。それでもエネルギーがあれば乗り切れます。週始めとしてはかなり負担の大きな出来事でした。なんとかしなければいけません。私が!?

また書きます。書き方にトゲがあるかもしれないですね。悪意はありません。
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