kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

決意

2013-09-25 | 陸上競技
県新人が終わって学校に戻り選手に話をしました。これから先の事についてです。県新人で勝ち上がり中国新人に進む事ができました。しかし、この前段階で色々と問題があって「県新人までは私も指導をする」という話をしていました。こちらが指導する基本的な事をやらない状態が続いていましたからこれ以上指導をする必要性があるのか?ここを問うためです。

速ければ何をしても良いという指導をするつもりは全くありません。まずは基本的な事ができなければいけない。こちらが求める最低限の事をやらずにいて、練習で指導しろというのはやはり理不尽です。私が求めている事が間違っていると感じるのであれば選手が部活を離れるか、私が離れるかのどちらかしかないと思います。ここまで来るともう譲れない部分です。

私は選手に決意を示しました。これ以上同じような事が起きるのであれば自分達で練習をしなさいと。私が部活から離れて自分達の好きなようにやれば良い。高校生に対して厳しい事を言っているようですが、さすがにこれ以上同じような事を繰り返すようであれば私自身のエネルギーが尽きてしまいます。私も一人の人間です。何から何まで一人で負担する事はできません。

こういう事を書くと批判を受けます。自分勝手な指導者だ、教育者としてしどうなのか?と。しかし、ここまで来たらお互いに覚悟を決めないといけないと思います。こちらが我慢し続けて選手に合わせてなだめすかしながら「練習をして頂く」というのであればお互いにとってプラスにはなりません。高校生が好き勝手にやることで本当の成長が生まれることはありません。それなのに選手に合わせて指導をする事が良いことなのか?私は違うと思います。

今まではなんとなく許してきて、何となく普通の練習をしてきました。ここを数年は特にそんな感じがあったと思います。結局は何も生み出さないまま終わってしまう。何年か前、練習に行くのが本当に楽しくて楽しくて仕方ないという時期がありました。あの時は厳しく指導をしていましたし、選手に合わせるという雰囲気はありませんでした。それでも当時の選手は必死に練習をしていました。選手にとっても一生忘れられない期間だったと思います。

今の選手の力なら本当に勝負ができると思います。それなりに練習をしていたら届きません。中途半端にやって届かないというのが見えているならこちらも徒労に終わってしまいます。私は今ダメならもうダメだろうなと考えています。どれだけ力があっても取り組む姿勢や覚悟がなければ力は上がりません。適度に練習をして想い出作りをするような部活にはしたくありません。

やるからには覚悟を持て。それはお互いにです。ひょっとしたらしばらく陸上から離れるかもしれません。私自身それくらいの覚悟がなければ戦えないと思いますし、求められていない指導をし続けるほどエネルギーは作り出せないと思います。そう思わせるだけの事がかなりありました。余程のことがない限りエネルギーが充電されることはないと思っています。今後エネルギーが尽きたらしばらく陸上を離れてまったく違うことをしてみようと思っています。休まないと無理ですから。

選手が本気で上を目指すなら私はどこまででも力を使えると思います。その姿を見ることでエネルギーが湧いてきます。そういうチームになるか、エネルギー切れとなるか。あとは選手次第だと思います。それだけの力を持っているのだから磨いてもらいたい。覚悟を持てるかどうかです。

真剣に今後の事を考えています。戦えるチームとなるか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

収穫と課題2

2013-09-25 | 陸上競技
今回、小さなエースが飛躍しました。

ここまで来るのに本当に大変でした。細かい部分は書きませんが本当に・・・。夏休み練習が十分に積めなかったというだけではなく本当に色々なことがあったのです。それでも「何とか戦える状態にしたい」という気持ちはありました。まー練習に対して私個人の気持ちがほとんど切れかけていた時期もあるのですが・・・。目の前にいる選手たちとエネルギー切れを起こしている自分自身、すごく葛藤がありました。「そこまでしないといけないのか?」という自問自答もかなりあって苦しかったですね。

話が私自身のことに逸れてしまったので戻します。前の記事にも書きましたが初日の4継では走りがキレまくっていました。とても2週間前まで流しレベルのスピードでしか走れなかった選手とは思えません。とにかく速かった。心配していたのがこの動きの反動が翌日以降に来るのではないかということでした。練習が十分に積めていないので本数をこなすというのができるかどうか・・・。

翌日多少の筋肉痛があったようです。前の日動きすぎです。朝の練習の段階で「昨日のほうが動いている」と言っていました。とはいえ、かなりのスピードで走っていました。4継は十分戦えたという感じですね。その後の100m、予選から余裕を持って走り12秒90のベスト。これまでの記録は12秒96でした。中学時代は13秒20がベストだったと思います。故障明けとはいえ順調です。準決勝、スタートから抜群の動きで飛出しそのまま1位でフィニッシュ。12秒61の大ベスト。驚きました。ここ一番の集中力は群を抜いています。決勝では最後の1歩のタイミングで負けてしまい4位となり中国新人に進むことはできませんでしたが追風参考とはいえ12秒55。かなり力が付いていました。

最終日の200mはかなりしんどかったと思います。200mを3本走るような練習はしていません。100mを3本ですら怪しい状態でした。それでも中国新人には進まないといけない。来年以降のことを考えると経験しておくことは必要不可欠だと思います。ここは「記録」ではなく「勝負」だと思っていました。12秒6のスピードが生かせれば25秒中盤の記録も見えてきます。もともと200mのラスト50mの強さが売りです。前半ではなく後半勝負のタイプでしたから。今回は決勝で26秒02、2位となりました。夏休みの状況を考えれば合格点でしょう。

これからが本当の力を試される時です。順調に結果が出たから一安心で終わってもらったら困ります。改善してかなければいけない部分はたくさんあります。キャプテンとしてどうチームを作るのか?一人ではできないのは当然です。ムードを作るのはキャプテンです。キャプテンの言動に周囲は大きく左右されます。このことを自覚してどれだけのことができるか?個人としてインターハイが狙える位置に来ているというのも感じてもらわないといけません。

高校2年生は「大人の視点」を持たなければいけない時期だと思います。結果だけで一喜一憂しないでこれから先自分たちがどのようにしていけば本当に強くなれるのか?ここを見逃すわけにはいきません。選手も私も「覚悟」を決める必要があると思っています。これは県新人を迎える前から私自身の中で考えていました。

言葉が足りない部分は大いにあると思います。思うことはたくさんあるのでまた書きます。多分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

収穫と課題

2013-09-25 | 陸上競技
県新人、多くの収穫と課題がありました。

100mで12秒20の自己ベストを持つ大きなエース、インターハイが決まった直後から調子が大きく崩れていました。故障をしていたわけでもなく計画通りの練習はできていたのですが思うように走れません。焦ってさらに悪くなる。悪循環を生んでいました。今だからなんとなく書けることですが1か月前は本当にどん底でした。こちらも厳しく指導しなければいけない部分も出てきて更に悪い方向に向かうという状況。今冷静に考えると選手本人も「どうしていいか分からない」という気持ちが強くあったのだと思います。

今回は100mだけの出場。どこまで走れるか不安があったと思います。予選で12秒5。かなり余裕があってのタイムでした。本人も一安心だったでしょう。準決勝はある程度行って12秒44。決勝は最後諦めた感があり12秒51。2位となりました。これをどのように評価するのか?「負けた」という事実のみを見れば「悪い結果」です。選手もそう評価するでしょうね。しかし、私は「いいきっかけ」になると思っています。

大きな目標を持っています。そしてその目標を達成できる可能性も十分にある。しかし、以前のような「絶対に強くなってやる」という感じが練習の中で出なくなっていたのも事実です。見えない努力もかなりしていたのですがここ最近はその感じがあまり感じられませんでした。「強くなりたい」という「想い」と「記録が出た安心感」というどちらもが個人の中に存在していた気がします。どちらかというと「記録を出したい」という部分が独り歩きしていた。これは私個人の考えですから全く違う可能性もあります。

一般的に高校生は「強くなりたい」という想いがある反面、このままいけばずっと記録が上がっていくという楽観視する部分もあります。特に記録が伸びるときには一気に伸びますが間違いなく停滞期が来ます。そこを直視できなくなる。この停滞期が何故来るのか?分かりませんが「記録が伸びる」と少なからず安心する部分があるのだと思います。記録を出すために必死になっていた時とは多少なりとも内面的な変化が出てくる。これまで多くの選手を見てきて「挫折」や「屈辱感」を感じた後に強くなるというパターンが多い。記録がずっと上がり続けるということはないのです。

今回、本人の中で大きな「刺激」があったと思います。これがどう「考え方」「取り組み方」につながっていくか。身長が大きく手足が長い選手は記録が出るまでに時間がかかります。それに必要な筋力アップが求められるからです。継続してトレーニングをしていかないと結果は出ないと思います。気を抜くと筋力が低下してしまいこれまでの記録が出せなくなる。

筋力がなくても速い選手はいる。だから「トレーニングは必要ない」という結論に達するのか?違うと思います。筋力がない選手はトレーニングをするともっともっと速くなる可能性があるのです。しかし、トレーニングをしなくても速いので本人も指導者も「必要性」を感じない。必ず「停滞期」が来るのですがそこを乗り越えられるかどうかはやはり継続的にトレーニングができるかだと考えています。もちろん技術的なズレもあると思いますが。

私個人としては今回の結果は大きなプラスだと思っています。本人も「ずっと勝ち続けていくというのは難しい」と日誌に書いていました。これがきっかけになって「強くなりたい」という「想い」と直結する「行動」ができるようになると間違いなく11秒台が見えてきます。一時的な停滞が今後の大きな伸びを生み出すと思っています。本人は辛い部分もあるでしょうかやはり大きなことだと思います。

本当の勝負はいつなのか?ここが全てです。順調に行けば良いがどこかに必ず落とし穴がある。そこでどう考えるか?どのような行動をするか?

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県新人

2013-09-25 | 陸上競技
金曜日から県新人がありました。来年を占う大きな意味のある大会です。万全の状態でこの大会を迎えることができていないというのは正直厳しいというのもありました。が、それでも戦っていくしかありません。女子の4継でどこまで力が出せるかというのが今回の大きなテーマでした。大会前のランキングは5番目だったと思います。

1走は高跳び選手。中学時代はリレーを走った経験が1度もありません。多分100mを走ったこともないはず。ここ数年中学生の記録が劇的に伸びていて12秒台で走る選手が増えています。しかし、うちのチームでは12秒台で走った経験がある選手はいない。この高跳選手、春先に100mを走らせたら14秒後半でした・・・。恐ろしい話ですがそれでも4継に出場するなら強くなってもらうしかない。まーそれぞれのチーム事情がありますから何とも言えませんがそれでも「闘える」と感じています。私自身がそこまでモチベーションを上げられるかどうかというのは大きな課題でしたが。

初日の4継予選、準決勝と無難に通過しました。予選では1-2走のバトンに課題が残りました。練習中から何度も言い続けていますが早くバトンを渡してしまおうとするので手が上がる前にバトンを出します。そのため練習でも手に入らなかったり手を通り抜けてしまうことがありました。こういう状態になるとやはり焦りも出ます。練習の中から徹底していかなければいけないと思って言い続けていたのですが次の日になるとまた同じことを繰り返す・・・。悪意はない(当然ですが)が、「早く渡したい」というのが前面に出てしまう。ここは難しい部分ですね。

準決勝では最低目標であった49秒台に入りました。本当に「最低目標」です。昨年は50秒23で3位でした。そこを越えないと戦うことはできませんから。最大目標である49秒5切も十分見えてくるかなという感じがありました。大きなエースの調子が上がりきっていない中でのタイムですから十分に評価できるのかもしれません。安定して高いレベルの練習ができていれば問題はないのですが「走れ始めた」という状況ですから多くは望めません。

予選、準決勝で目を引いたのは2走の小さなエースの走りです。過去最高の走りをしていましたね。この時点でのベスト記録は12秒96。2走の中では抜群に速いという記録ではありません。それでもこの日の走りは別格でした。準決勝は直線で外側にいる選手をほとんど抜いてきました。12秒3台の走りではないかと感じるレベルでした。練習が十分に詰めていない状況ですから本数がどれだけ持つかというのが問題でした。ハイスピードで走る練習も明らかに不足していますからダメージが大きい。それでもこの走りは可能性を感じるモノでした。

決勝の日の朝の練習、3-4走でバトンが詰まります。リレーゾーンに入る前に詰まってしまう。足長を伸ばすというのは怖いものがあります。しかし、大きく減速してバトンを渡すというのでは勝負はできません。相談をして足長を伸ばしました。1足長ですからそれほど大きく変わりません。伸ばしてもかなり詰まり気味でバトンが渡るという状況でしたがそれでやっていくしかありません。

決勝、レース前に次の走者の名前を呼んで確認をしています。いつからやり始めたか良くわかりませんが練習でもやるようになっています。この日、3走から4走への声掛けができてませんでした。実際は行っているのですが他のチームの声に負けていたので4走に声が届かない。この状態で4走から1走への声掛けもできない。一抹の不安を感じました。流れが悪い。3走は普段から声が出ません。常日頃から大きな声を出しておかないとやはりこういう場面では出ません。日常の状態が練習に出るのです。当然の話。

レースは1走がまずまずの走り。とはいえ、優勝候補のチームには大きく引き離されています。これは想定内。まだ経験と走力が足りません。2走は良い走りでした。前日と同様の走りで先頭集団に引き戻しました。3走から4走へのバトンパス、明らかに遠い。1足長伸ばしたのですがそういう次元ではなく「遠い」と感じました。その時「待って!!」といいう声が私がいたスタート地点まで聞こえました。それにより大幅減速をしながらもなんとかバトンがつながりました。ここは練習の成果が出た部分かもしれません。とはいえ、もっと正確なバトンパスができなければいけない。4走も普段の加速状態と試合での加速状態が大きく異なります。集中の部分かもしれませんがこの部分が安定してくれないと練習でどれだけバトンをやっても大会での練習にはなりません。大きな課題です。

結果は50秒33で2位。記録は微妙ですが私が指導してきての4継最高順位です(県体で勝ったことがありますがこれは別で考えています)。なんとかこの状況まで建て直せたという感じでしょうか。両エースが全く走れず、それによりチーム状態も不安定。繰り返し指導しなければいけないという状況の中でここまで盛り返したというのはある程度の成長と判断しても良いかなと。

不安定な時には行動も不安定。自己中心的な行動になってしまいます。「精神的な安定が競技力の向上を生み出す」と常日頃から考えています。しかし、その逆もあると思います。競技でのストレス(上手く走れない、結果が出せない)が不安定な状態を生み出す。どちらにも気を配りながらやっていなかければ「安定」を迎えることができないのです。そういうことを感じられた4継でした。まだまだ課題は山積みですが・・・。

ひょっとしたら中国新人出場者0になるのではないかという状況がありましたから、何とか最低レベルのところはクリアできたかなという感じです。

また書きます。多分。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする