kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

教えることで理解を深める

2019-12-13 | 陸上競技

木曜日。この日は練習はトレーニングのみとしてました。結構足に負担がかかる練習をしているので走らずに少しだけですが回復させようかと。まートレーニングはかなりやるので同じかもしれませんが。

 

練習開始前に動画を見せることに。いまやりたいこと、やりたい動きの「お手本」になる部分です。どのような動きをしたいのかをイメージする。自分がやっている動きとの違いを把握する。これも重要かなと。10分以上時間を取ったでしょうか。モニターを持っていってそれでやっています。手間も時間もかけながらなにをするかですね。

 

この日は他の部活動の選手が練習に参加。トレーニング中心ということで。先日の忘年会の時に別の部活動も練習に参加したいという話になりました。うちとしてはありがたいことです。トレーニング系に関しては他の種目にも通じる部分があります。そのことを理解してくれるかどうかは大きいですね。受け入れる方向で考えています。

 

練習に参加して「バランス系」から始める。が、全くできません。当然です。が、見ていて気になった部分があるのでそこに関してはいったん集めて確認をしました。「顧問に行けと言われたから来た」というのでは困ります。他の部の普段の練習を削ってうちの練習をするわけです。更にうちの選手にとってはプラス要素はあまりない。時間がいつも以上にかかることになるのでどちらかというとマイナスかもしれません。その意味が分ってくれているか。

 

何かを学び取ろうとする姿勢がなければどんな練習をしても同じだと思っています。自分の部活でやろうが他の部活でやろうが何ら差はない。「やるだけ」になるのであれば身につかないからです。せっかくやるのであれば「意味のあるもの」にしてもらいたい。当然の話です。それができないのであれば「受け入れる必要がない」と感じています。誰にもプラスにならないので。

 

その話をしてから「体幹強化サーキット」へ。できません。女子よりも弱い感じがしました。慣れていないというのもあると思います。が、他の選手は前回参加していてそこから何個か教えてもらっているはずです。それでもできないというのは上述のような理由があるのかなと感じました。これは「教えてできる」という話ではありません。本人の「意欲」が大きく影響します。

 

教えながらやることで恐ろしいほど時間をロスしました。ここに関してはある程度覚悟しておかないといけない部分です。デメリットはある。しかし、メリットもある。それは「教える」という事で自分自身の理解を確認できる部分です。見ていると分かっていない数名は指示も出せませんし教えることもできません。自分自身が分かっていないので伝えられない。こういう部分が見えてくるというのもあります。


DM∞までやったところで他の部は去って行きました。そこからはうちだけで。そのタイミングで卒業生が。本当に久しぶりですが、私が赴任した時に一緒に入学した子。3年時には陸上競技部女子キャプテン。中国大会で8位となり後一歩でインターハイに届かなかったairi。色々ある中で来てくれました。一緒に練習を見ながらあれこれ話をしました。


もう二十歳になる。早いものです。大学で他の学生が「課題がキツくて嫌になる」と口にするようですがairiは全然感じないと。「練習に比べたら全く苦にならない」と言っていました(笑)。いやいや、そこまでじゃないやろう?!と。高校時代は本当に競技に一生懸命でした。入学当時は14秒8くらいだったでしょうか。上手くいかない時もありましたが最後はキャプテンとしてチームを引っ張ってくれました。13秒2までいきました。大幅な伸び。


今はジョギングしたら筋肉痛になると言っていました。いやいや、運動不足やろ。幼稚園実習で子供と追いかけっこしたら筋肉痛になる。体重もかなり落ちたと話していました。筋肉がなくなったので。練習の合間に内転筋をやったり腹筋をしたりしていましたがかなりキツそうでした(笑)まー楽しい時間でしたね。この子たちはいつまで経っても特別な存在ですね。


練習自体は倒立歩行に時間がかかりました。何故かよく分かりませんが全員が自力で倒立歩行を始めました。こういうチャレンジは大切だと思いますね。できないことをやろうとする。男子は数人かなりできるようになりました。女子は1人だけ。この辺りのこともやっていけたらと思います。


内転筋を連続で2セットやってスーパー体幹補強をやる。最後に台&BOXジャンプを。これも徹底ですね。前段階をやっておいてそこから固める練習。ここは見守りながら。走らなくてもやれることはあると感じています。


色々な経験をさせたいと思っています。一方向からではなく様々な方向から見極めていきたいなと。全てが競技に繋がっていくかなと。準備も片付けも含めて全員が色々とやることで成長していきます。これから合同練習や合宿がかなり入ってきます。その中でうちの選手が大きく成長してくれたらなと。全てはそこに繋がっていきます。


何を書いているのか分からなくなってきました。本当はもう少し細かく書きたかったのですが睡魔に勝てず(笑)。とりあえず書いておきます。寝落ちしそう(笑)

 

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「力の方向」について考える

2019-12-13 | 陸上競技

思うことを。

 

練習について書いています。あまりにも「突飛」なことが書いてある感じになるのでしょうか。この手の話をするのは正直怖い部分があります。「こいつ、何言ってるの?」と思われる危険性がるから。それでも今考えておかなければいけない部分があります。

 

「表現」というのは非常に難しいと思っています。長距離の本を読んだときに「つま先から接地」という書き方がしてあります。「フォアフット走法」の話です。接地局面からすれば「つま先側から着く」という形になります。それを文字で表現するを「つま先接地」という書き方になるのかもしれない。そう書くと「つま先から接地するんだ」と受け取られる。が、実際は足首が固定されていて重心が移動するので結果として「足の前側が地面に着く」ことになります。「つま先接地」をする意識はなくても「結果」そうなっている。ここは大きいと思います。

 

で、最近の練習の中で「縦の動き」について考えています。「地面に大きな力を伝える」という部分も含めてですね。「上から下」に力を伝えるためにどうするか。「地面に大きな力を伝える」ためには接地局面にしっかりと体重が乗らないといけない。前接地になると足だけの動きになるので「大きな力」は伝えられない。しっかりと体重を乗せる感覚が必要。これがいわゆる「乗り込み」といわれる感覚だと思っています。表現だけでは非常に難しい。「乗り込むんだ」といわれても何の話なのか分からないのでは??分かっていなくても分かったふりをして話すことはできると思いますが。この感覚は本当はすごく難ししと思っています。

 

で、走るためには「地面に力を伝える」ということが重要になります。空中に浮いている間は何もできない。接地した瞬間に地面に加わる力が前に進む推進力に結びついていきます。「大きな力を加える」という表現をすると「地面に対して強い接地をする」というイメージになります。これも間違ってはいないと思います。が、「強い接地をする」ことを意識すると「脚だけで強く落とそうとする」部分が多くなります。「縦の動き」ができれば結果として「強い接地」になる。「強い接地」をしようと思ってそこだけを話すと「強く蹴る」ことになってしまって足首が返る。これも多いな違いになります。

 

さらに。「速く走る」というのは「重心が速く前に進む」という感覚があります。私自身もそう思っています。しかし、これもどうなのか。「速く走る」ことを考えるとすべての動きが「速く」なってしまう。元々「速く走る」こと自体は「前に進む」という部分がメインです。そうなるとすべての動きで「前に進む」意識が強くなる。当然の話かなと思います。

 

何を書いているのかという突込みが入るかもしれませんが。「速く走る」ことは「前に早く進む」ことです。しかし、本当に「前」だけを考えていていいのか。素早く前に進むことを考えると実は「ピッチ」を上げるほうが早く結果につながります。しかし、「ピッチ」だけでは中間以降の伸びは期待できなくなる。


バイオメカニクスでは小学生でもトップ選手でもピッチは変わらないという研究データを出していました。まー表面的にはそうなのでしょう。が、実際は一歩での移動距離が違います。その場足並みに近いピッチと進んでいる時のピッチを「同じ」とみなすのはどうなのか。単純に「ピッチ」という言葉で表現すると同じですがその中身は全く違うものだと思います。


大きな力を伝える。そのこととピッチは若干相反する部分がある感じはしむす。これは本当に感覚的なものなのでまだ上手く表現できないのですが。加速段階では重心移動が小さい。その時にピッチが速ければ前に進みます。他の選手が地面に力を加える前にピッチを上げて足を着けばその局面だけ見れば有利です。地面に力を加える回数が多いのだから。


が、ピッチは頭打ちになる。加速局面で力を加えられる選手は中間までにピッチが上がってくるので先行されていても追いついていける。地面に大きな力を加えられる選手は大きな力を受け取れる可能性があるので中間以降もしっかりと反力を受けることができる。ここは検討の余地がある部分だと思いますが。


で、最初の話に戻る。「縦の動き」「地面に大きな力を伝える」「力を持って逃がさない」という部分がきちんとできた後に「力の方向を変える」という部分が必要になるのではないか。ピッチが速いというのは「力の方向を変える」部分が大きいと思っています。次の脚を次々と前に出していくので方向を連続して変えていくイメージだと。


そうなると優先するべき「縦の動き」と「地面に大きな力を伝える」という部分が疎かになる。結果、その練習においては「進む」感じは得られますが実際に走ると中間以降での進みが弱くなる。これは本当に感覚的な話です。考えていることを確認するために休み時間に理科教員にひたすら質問をすることに(笑)物理やベクトルの話をしながらかなりの時間をそのために使う。


やはりスイッチングの動きの中では「切り替えの速さ」よりも「力を加える」という感覚を優先するべきかなと感じる。感覚的に感じていたことに対して他の視点からのアドバイスをもらう。「縦の動き」を意識するために工夫する方法も思いつきました。反発を受け取るための練習をどのように組み込むか。力を逃がさないために何をするか。


力の方向を「前」に大きくするために「上下」の力を大きくする。「地面に大きな力を伝える」という言葉が一人歩きしないようにしたい。力の伝え方がどうなるかで走り自体が大きく変わると思っているで。


何となく考えていることを書きました。文字として残しておきたいと思うので。といっても書いた記事を見直すという機会はほとんどないのですが(笑)。頭の整理をしながら。そのために利用しています。適度にお付き合いください(笑)

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