kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同練習

2019-12-27 | 陸上競技
久しぶりにきちんと書こうかなと。

前の記事にも書きましたが2日間4回の練習をしました。うちの学校でやるので練習道具が足りなくなることが予想されたので数日前に台を再び作成。やりたい練習があるので。

今回練習するにあたって「自分の所の練習に取り入れられるか」について話をしました。うちでやっている練習をそのままやってもらいたいというのではありません。それぞれの学校のスタイルがあります。選手だけに伝えてもなかなか分かりにくい部分があると思いますが。

実は「やりたいこと」のエッセンスをどう伝えていくかを最優先していました。この練習会でやったこと、数日間で何かをやったとしてもそれが本当の力になることは少ないと思います。キッカケにはなると思いますが定着するまではいかない。「特別な場面」としての意味合いが強くなるからです。

自分達の練習に「やりたいこと」をどうやって落とし込めるか。普段の練習の中に「速く走るための要素」があります。指導者にお願いしたのが「今の練習の中にエッセンスを入れて欲しい」という部分。補強の中にその要素を入れるだけでも全く違うと思います。

参加していた指導者に走りについて「いつそんなことを考えているのか?」と問われました。うーん。覚醒している時間はずっとかな(笑)。何が走りに必要なのかを余力があれば常に考えています。うちの選手にとってプラスになるのであれば道具の作成もする。うちでしかできない練習もあるのかなと感じてはいます。

が、本質的な部分で考えると「どこでもできる」練習でなければいけない。その要素をどう理解してもらうか。練習をする前に講義をしたのもそのためです。「走るために必要なこと」に関して理解してもらわないといけないん。特殊な事をやるのではなく今やっていることに何を取り入れるか。新しい練習をするのではなく「意識を変える」ことで練習効果を最大限に引き出せるのではないか。そう考えています。

説明をしながら進めていくのでこちらが予定していた以上に時間を要しました。かなり細かく話をしていました。これが本当に必要なのか。分かりません。せっかくきてもらっているので必要な要素を徹底したいと。最初の段階で「走るのは自分の学校でやって欲しい」と伝えていました。本当にやりたい事を徹底するには時間がかかります。

選抜合宿などになると様々な練習をやらなければいけなくなります。練習の紹介のようにしなければ参加した選手や指導者から「こんな事しかやらないのか」と言われる可能性があります。少し前にあった県合宿では誰も見に来ることがなかったので「ハードル基本」のみをやりました。あまりにもできていない部分があるので。本当はこの前段階で「スプリントの基本」をやるべきだと思います。ハードルを跳ぶことを考える前に他にやることがある。でも、こういう合宿でハードルを跳ばずにスプリントをやっていたら受け入れられるはずはない。そう考えると「パッチ」を充てているだけに過ぎない。本質的な話にはならないのかなと。

今回は「やりたいことの徹底」をすると事前に伝えていました。それが嫌なら参加は遠慮して欲しいという話をしてしていました。それでも来てくれたので理解はしてもらっていたのかなと。「速く走るため」の練習をしたい。土の上での練習になります。基本を徹底するということで時間はかかります。冬季の貴重な時間を私のワガママに付き合ってもらう。申し訳ないなと思う反面、きちんと理解してくれれば効果は高いという自負はありました。

以前、blogに県合宿で「うちの学校の練習をした」と書いたことがあります。それに対した批判のコメントがありました。「自分の所でやればいい」と。当時、リレーでインターハイに行く直前の練習でした。学校で道具を使っての練習。必要だと思ってやりましたがそれに対して「やりたいなら自分の所でやれ」という話になる。あーなるほど。今考えると「必要ない」と思っている人にとっては「当たり障りのない練習」の方がいいんだろうなと。もちろん、匿名のコメントだったので誰が何の意図を持って書いたのかは分かりませんが。

そう考えると今回のように「本当にやりたいこと」を徹底する方が何倍も楽しい。周りから評価は受けないと思いますが、参加してくれた指導者や選手の満足度が高ければそれで十分ではないか。やっていてそう感じました。

やった内容というよりは私自身が感じたことが中心になりました。本当に参加してくれた指導者や選手が満足してくれたのかは気になります。自己満足ではなく本人達にとってどうなのかは重要ですから。

やりたいこと。そこが自分の中では大きい。そう感じています。
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楽しい時間

2019-12-27 | 陸上競技
25日、26日と2日間親しい指導者のチームと一緒に合同練習を実施。最初は1日がうちでやって2日目は別の所で野生的な練習をさせてもらう予定にしていました。何年か前にやった形です。あの時は3日間やって1日はうち。2日目はセミナーパーク、3日目は別の学校でという形でした。それぞれが同程度の経済的負担をしてやる。その形の方が継続しやすいかなと。

話をする中で「基礎的なことの徹底」の方が良いという流れになり両日ともうちの学校でやることに。そうであれば本当にやりたいことに特化してやらせてもらおうかなと。ここ数回「指導すること」に関して考えさせられることがありました。自分のスタンスとして「何でもかんでも受け入れる」というのはできません。それでもグッと堪えていました。

私の捉え方の問題ではないかという指摘もありました。そうなのかもしれません。しかし、「やりたくないこと」をやるのは私の中では耐え難い。この想いがずっとありました。社会生活不適応者かもしれないですね。自分の所であればしつこくいう必要がある。が、他校は...。本当の意味で断捨離をしていくべきだと思っています。

今回は本当の意味で「やりたいこと」をやろうと決めていました。1日目の練習開始時期は今私が考えている「走るために必要なこと」を話す。40人適度なのでやりやすいというのもありました。何より「速くなるために来た」というメンバーが大半。全員とまでは言いませんが。

その中で1時間程度の講義。他の指導者がいる中で「走りについて」細かく話すことはプレッシャーもあります。間違っていると言われる部分もあるでしょうから。理解力が高ければ練習に落とし込むことができるのではないかなと。物理学の部分からスプリントを捉える。そしてやっている練習の意味づけを話す。「縦の動き」「地面に大きな力を加える」「力を逃がさない」「力の方向を変える」という4つのテーマを徹底したい。その意味が分かれば練習の質は高くなる。

メニューを与えてそれをやっておけば良いという練習はしたくない。そう思ってやってきました。陸上競技に対して「興味関心」があって「速くなりたい」と心から思っているか。「なんとなくやっている」という人間と時間を過ごすのではなく「本気」でやっている人達とやる。ここが必要だと感じています。

練習に関しては気が向いたらまた書きます。が、かなり充実した時間となりました。やはり4回の練習を徹底するときちんとやっている者は顕著な変化が生まれるのです。この瞬間のために指導をしているといっても良いくらいの感覚でした。逆にいうとこの感覚が得られないなら「やりたくない」という感じがあります。

やっていることをどれだけ走りに落とし込めるか。ここが重要だと思っています。そこは本人の「速く走りたい」という想いの大きさなのかなと。ここ最近で一番の質の高さだったと感じています。全員とは言いませんが。基本をやったから速くなるかどうかは別。落とし込むためにはやはりそれ相応の考え方が大切になる。

楽しかった。心からそう思います。参加した選手がどう感じていたのかは分かりませんが。
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