kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

合同練習2

2019-12-28 | 陸上競技
前の記事の補足を。しばらく放置していたので若干書くのが億劫になっています。ここはなかなか。

今回は「やりたい事をやる」というのがテーマでした。好き勝手にやるというのではなく今考える「速く走る」というテーマの下、そのために必要な練習をただひたすらやる。参加してもらったから全員に丁寧に教えるというのではない。意欲に応じて度合いは変えようと思っていました。

幸いなことに今回来てくれた指導者はこちらのやりたい事を理解してくれていました。私の目の届かない部分に関しては個別に対応してくれていました。こういう部分は本当にありがたいなと感じました。学校を問わず指導していく。気づきがあったら言ってくれる。その中で感じ取れる部分を生かしていく。

特に女子に関しては意欲の高い選手が多かった。競技力云々だけではなく「速くなりたい」という気持ちが前面に出ていました。性格的にこういう場面で手を抜く事はできません。少しでも多くのことを学び取ろうという感じがある。だから楽しいと感じる事ができたのだろうと。

1日目は1時間程度講義をしてから3時間。休憩を挟んで3時間半。2日目は雨が降ったので全て室内で。3時間半やって体育館に移動、ここで3時間半。講義も含めて2日間で14時間以上。これはなかなかだと思います。ずっと動き続けていたわけではないので負荷としてはそこまでではないかなと感じています。説明する時間、確認する時間が多かったのでロスはしています。こういう場面では仕方ないなと思います。

とにかく徹底しました。走る事がほとんどできない。雨が降っているなかで走るのは困難なので。走るまでの準備をどうするか。何を求めてやるか。本当はやっている事が走りにどのように結びついているかをきちんと確認できると良いと思うのですが。出来ないことを嘆くよりも出来ることを徹底する方が良い。

練習がどうだったのか気にはなっていました。絶対的な自信を持って練習をしているわけではありません。物理的な裏付け、これまでやってきたことを走ることに落とし込む。ここはきちんとできていると思います。しかし、それを理解してもらって本当の意味で「価値のある練習」にできるか。何をやろうとしているのかを考えなければいけない。

後で参加していた指導者に聞いてみました。多分この手の練習をしているチームはない。閉鎖的な地方では受け入れられないのかもしれない。そういう気持ちがあります。それでも「どれも大切なメニューだった」と感じてくれていたようです。「皆、やる気があって、時間が経つのがあっという間だった」と感じてくれていた。更には週2回くらいでうちでやったメニューを練習に組み込む計画を立てたと。ありがたい話です。

練習に参加したいない故障者がひたすらメモをしていました。話している内容をずっと聞いている。ノートにかなりの量の内容を書き込んでいました。進学校というのもあるのかもしれませんが、「速く走りたい」というのが滲み出ている感じがあります。こういう場面を見ることは今の私にとって本当に価値があります。こういう瞬間を見るためにやっているんだな感じました。

ある選手が全ての練習が終わってから「昨日寝る前にT字バランスをできるようになるまでやりました」と話していました。いや、恐ろしい話です。ここまで徹底して「速くなりたい」と思ってくれるなら学校は違っても応援したくなります。逆も然り。ここに関してはもう譲りたくないなという気持ちがあります。

専門的な練習。これが何を意味するのか分かりません。走ることなら誰でもできます。投擲やポールなどは専門性が高い。ある人と「芸術家」と同じではないかと話しました。適当に走っていてもそれなりに速くなるスプリント。ならない場合もありますが素質があればどんな練習をしていても伸びるでしょうから。が、特殊な種目ではそれが成り立たない。理解して作品を作り上げていく感覚なのかなと。

だからこそ私はもっと徹底したいなと。単に走ってたら速くなるというのではなく意味のある練習をしたい。そこを突き詰めたい。周りから変な人だと思われたとしても関係なく。

他の人から「指導者も選手もよくやるね」と言われました。私の徹底している練習を14時間飽きずにやり続けるというのは選手の方もかなりだと思います。そういう空間で練習できた事は私の中で本当に大きい。選手達に心から感謝したいなと思います。このメンバーであれば練習をしても苦になりません。こういうのがやりたい。本当にそう感じました。

メニューに関しては全然書けていませんね。また気が向いたら。
コメント
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