kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

変化を感じながら

2019-12-12 | 陸上競技

水曜日。いや、本当に余裕がありません。練習計画を作る余裕もないのでかなり早く職場に到着するようにしました。空き時間を作ることさえ困難。メニューを提示されるのは当たり前ではないという感覚を持ってくれるといいのですが。かなり調整しています。

 

この日は6時間目終了後、頭髪服装検査と委員会。結局練習開始は16時半を過ぎていました。さらに別件で指導を受けている者も・・・。競技の指導をするという段階に達するかどうか。ここができるようになるかどうかは本当に大きなことなのですが。「やりたいからグランドに来る」というだけではない部分があります。一進一退を繰り返します。

 

練習自体は「走る」という部分をいつもよりも増やしました。本当に「いつもよりは」というレベルでしかないですが。バランス系をやってからシャフトトレーニング。「体幹強化サーキット」と「時間サーキット」を繰り返しやっています。が、それだけは不足するので「体幹強化サーキット」「時間サーキット」をやった次の日は「別のトレーニング」にしようと考えています。週2回ずつやって残りの2日は別のトレーニングかなと。力を逃がさないための練習をしていきたいなと思っています。

 

そこから台&BOXジャンプを。上に浮くような感じを作りたいと思っています。ここは実は非常に難しいことに気づきました。「前に進みたくなる」からです。上から下の力の加え方をどうやって身につけさせるか。その力をどうやってDMに伝えていくか。地面を押してからそれをボールに伝える。簡単ではありません。それでもやっていくしかないと思っています。

 

久々に「反発系」の練習を。スティックを使って「反発で進む」感覚を作ります。これもどうしても進んでしまう。ミニハードルのほうがいいのか。上に弾むことができる方法を考えたいと思っています。どうすればいいかなーと。力を使わずに反発をもらう。その方向を「前」ではなく「上」にする。ここができるかどうかは考えていきたいと思います。感じている部分は文章にしておきたいと思ってはいますが・・・。

 

そこから「台ドロップ」をする。ここ数日間は毎日のようにやっています。これも「縦の動き」をしたいから。台に乗るときに「上から下」にしたいのですが前に台があるので「前に進む」意識になってしまいます。これはわかります。わかるんですが「嫌」です。結果「前に進む」という形にしたい。最初から「前に進む」のではない。頭でわかっていてもそれが実際にできないという部分がある。

ハードルドリルをやってからスイッチング&スキップ。珍しく毎日やっています。スイッチングは前の記事にも書きましたがやはり「進む」という感じになります。本当は「上から下」に力を加えたい。それが「進む」ことになってしまう。全体の練習を止めて話をしました。「やりたいこと」に対して理解をしてもらいたい。これまでと同じことをやっていたら「同じレベルの競技力」にしかなりません。より洗練して今の考え方があります。「できる」と「やろうとする」ことはつながります。「やろうとする」という意識があれば「できる」ようになる。今すぐの変化を求めるのではない。ここは重要だと思います。

 

加速段階T走をやってからチューブ5歩、前半マーク、40↑30→を。2本ずつですからほとんど走っていないですが。走りの質自体は少し変わってきていると感じています。「無駄な力」を使わないようにしたいと思っていますから。走るときにはあまり細かいことに触れないようにしています。あまりにも気になったら言いに行きますが。極力遠くから見たいなと。全体の流れを確認する感じかなと。「走り」をどうするかを考える。

 

本当はその前に原因がある。これは先日師匠と話しながら出てきた部分です。投擲や跳躍に関しては「課題」となる一つ前の動きにその「原因」がある。局面的に見てという話もあると思いますが、走ることに関しては「技術的な課題」があるから「結果」として走りがその形になっている。走っているときに「意識」をしても根本的は部分が改善できないので変わらない。そう感じています。

 

練習中に「スピードに乗ってきたら上半身がぶれる」と言ってきた選手が。横から見たら感じませんでした。前から見てみる。すると接地する脚が「内側」に入ってきていました。2軸ではなく1軸で走る。その結果上半身が横ブレをする。「上半身を保つ」ことを考えて「上半身」に意識を置くのではなくその「原因」を突き止めなければいけないなと。

 

時間が無くなってきたのでシャフト補強Bメニューを実施して最後に「50mT走×5 60m×2」を実施。ほかのメニューを削ってでもそのメニューだけはやるという話をしていました。走っていないので。T走、これまでは「接地」と「フォロースイング」がメインでした。が、今の練習の感じからすると走っている選手は違う感じを受けるのでないかなと。

 

反発を受けながらその力を利用して走る。それがT走ではうまくできないと思います。実はそこが課題になるのかなと。反発を受けにくい状況の中でどう走るか。砂浜で走るのと同じ感じになるのかもしれません。「同じ練習」であっても「意識する部分」が異なれば全く違う感覚になる。もちろん、接地は意識できると思いますしフォロースイングも意識できます。こういう動きの中で「反発で進むことができない」という感覚。工夫が必要になるのかなと。

 

変わってきています。選手も私も。根本的な動きは変わりません。走りは「結果」だと考えてやっていくと「見えるもの」も変わってきます。そうやってより良いものを作り上げていきたい。どこかで個の練習をやっているという話ではない。自分が「考える」中で見えてきたものです。間違いは許されません。だからこそしっかりと考えて見極めたい。

 

全力でやります。

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手応え2

2019-12-12 | 陸上競技
続きを。タイムリーに書けると良いなと思いながらもなかなか余力がなく。

台ドロップをかなりやったというのを前の記事で書きました。そこから縄跳びをしてハードルドリル。このあたりはいつものことです。ハードルドリルは毎日やっても良いかなと思っています。テスト期間以降は本当に毎日やっているかも。人数が少ないからできる部分もあると思います。接地のポジションと反対脚のタイミングを取ることができる。効果は高いかなと。

スパイクを履いてスイッチング&スキップ。ここも以前から書いていますが「縦の動き」を意識したものにしています。「速さ」ではなく「地面に力を伝える」「力を逃がさない」という部分を最優先する。結果、前に進むようになると思います。「速く進む」というのは「結果」でしかない。正確にやりたい動きをやった「結果」が「速く進む」ことになる。この練習だけ「速く」やっても実際の走りが「速く」なるわけではない。

この動きをさせるとHoが徹底してやります。性格的かものもあると思います。不器用なので人一倍きちんと取り組むというのがあります。「上に浮いて良い」というと本当に浮きます。接地で緩めないことも常に意識する。他の選手もある程度意識してやっていますが今一番やりたい動きをしているのはHoですね。

この日、Hoのスキップを見てみると驚くほど進みました。これまでもそれなりに進んでいたのですがこの日は本当にすごかった。私の中で「片足スキップが進む選手は速い」というのがあります。膝を引き出した時に重心の移動が生まれます。ここが一つの指標になると。国体合宿などでもその辺りを感じているので徹底してやります。まー例外はkrk君くらいでしょうか(笑)唯一といってもいいくらい片足スキップだけできません。

で、とにかく片足スキップが進む。元々スイッチングと組み合わせていました。フォロースイングで身体を進めるためにやっていました。それが台ドロップで徹底して「縦の動き」と「力を逃がさない」をやってスイッチングで進みながら同じことをする。それを片足スキップで「力の方向を変える」事で上手く力が返ってきて推進力に繋がる。頭の中でイメージしていた部分ですが丁寧にやってくれる選手がいる事でそれが間違っていないというのが確認できました。

本人も「力を使わずにものすごく進みます」と話していました。伝えた力を流さずに前方向に変えることが少しずつできている。タータンであれば簡単に反発をもらえると思います。が、土の上ではそれができない。誤魔化しが効かない。そうなると丁寧にやっていかなければ推進力は得られないのです。

この話を書きながら以前mtm先生のところで話した内容を思い出しました。タータンで練習しないんですか?と聞いた時に「土でもタータンでも関係ない走りをしているから」という話がありました。その時は「じゃー私も土でやってるから問題ないな」くらいの感じでした。タータンの上で練習しなければいけないというのは違うというのを確認できた事で満足していた(笑)しかし、今になって思えばそこに何があるかをもっと聞いておくべきだったなと思います。

ある指導者と話をした時に「土の上ではショートスプリンターは育たない」と言われたことがあります。だからロングスプリントを中心にやっていく、と。その後、自分自身が指導していく中で土の上でもショートスプリントは出来る気がするなーと感じていました。タータンではなくてもできるのではないかなと。

この日の練習の中でHoの片足スキップを見て感じたことは「土の上でも速く走れるようになる」ということ。タータンのトラックを持っていたらそれはそれで良いなと思います。しかし、今のうちにはないものねだりでしかない。そうであれば今のうちでできるスタイルを目指し続ける。それでいいなと。

やるべきことをきちんとできれば場所はどこでも関係ない。与えられた環境の中で最大限のことをやる。スキップを見て今やろうとしていることに対してかなりの手応えを感じました。この精度を上げていければ一冬で驚くくらいスピードが上がるのではないか。走りを作る事でスピードを上げていく。それがどれくらい徹底できるか。

その後の走りもかなり良かった。本人的には「脚が間に合わないので後ろにある気がする」と言っていました。そういう部分も含めて「中間の動き」をもっと作っていかなければいけないなと感じています。走る量が極端に減ってきている。それのメリットもあればデメリットもある。作った感覚を走りに落とし込むためにはそういう部分をきちんと作らなければいけない。そこは検討する余地があるのかなと。まだまだ足りない。

「速く走る」ことを考える。「速く走る」ために速く走る意識をするのではなく「結果的なスピードが出る」という感覚の中でやる。速く動くことが速く走ることではない。こんな訳の分からない事を考えているというのもどうかと思いますが。それはそれで自分の中で大きな意味を持っています。

やっている事、やろうとしている事。この確認ができた気がします。この手の事はすぐに結果には繋がらないと思います。半年かけて身に付ける。そこに対する「取り組み」には明らかな差が出ると思っています。やりたい事を理解してくれなければいけない。それほど難しい話はしていません。だからこそどうするか。取り組みに関して求める部分は多くなる。

手応えがあります。これまでとは全く違う感覚です。これをどう走りに落とし込むか。選手の感覚とすり合わせをしながらやっていきたいと思っています。しっかり考えて、しっかり見てやります。
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