色々と。
この春からわがままを言って「男女別」に練習をさせてもらうようになりました。本来であれば私が出しゃばって「指導させてほしい」という話ではないと思っています。が、「全国で戦う」ということを考えたときに「個別に対応する」という必要性が出てくると思っています。人数が多くなれば多くなるほど細かい部分ができなくなる。道具を使うにしても設置する幅が異なってくるのでAさんには合うけどBさんには合わないという状況が生まれます。男女になればより一層そこの幅が大きくなります。「戦う」ことを考えた際に「最善の方法」として男女がそれぞれ細かく見ていけるほうがいいのでと提案させてもらいました。失礼極まりない発言だというのは理解しています。それでも「時間をどのように使うか」と考えたときに自分自身の時間も有効に使えるようにしたいなと思って。
そんな流れの中でシーズンを終えました。本当に最大限の結果を出せたかどうかは分かりません。男女一緒に練習をしていたほうがもっと上のレベルに届いていたかもしれません。比較対象がないので比べることが難しい部分です。複数種目でのIH出場、複数種目での国体出場。国体に関しては「ある程度戦える」という手ごたえを得ることもできました。これがどこに向かうのか。本当にやりたいことの半分もできていない状況の中です。冬季練習から徹底的にやっていくことで来シーズンは全く別の選手になれるのではないかと思っています。
先週末に「来シーズンに向けて」のためのワークシートを配布しました。来シーズンの目標、それを達成するために必要な能力、どうやって鍛えるか、自分に足りないものは何かなどを簡単に。自己分析をする必要があると思ったからです。数日間時間を与えて提出。それに対してA4用紙1枚分の「コメント」を作成しました。この冬にどのように練習に取り組んでもらいたいかを書き記した感じです。トータルで4時間くらいかかったでしょうか。最低限でもそれくらいの時間は必要だと思っています。選手が本気になるの出ればこちらもそれに応じて対応する必要があると思っています。全体に投げかける部分も必要ですが、基本的には「個に応じた指導」が重要だと思っています。自己満足と思われるかもしれませんが、こちらも時間と労力をかけて対応する。それに見合うだけの見返りを求めるという気はありません。
何度もこのblogに書いていますが。「やりたくない」のであれば「やらなければいい」と思っています。「練習に参加する」ことを強制するのは誰も幸せになりません。「任意」の活動ですから「やりたくない」というのであれば「やらない」というのが正解だと思っています。このご時世、「○○ハラスメント」のような話が多くあるのでこちら側としても「リスク」が大きくなります。だったらこちらも「やらない」という選択をするほうがいい。当然の話だと思っています。
「来シーズン戦いたい」と強く望むのであればそれに見合うだけのことはやらなければいけないと思います。私も選手も。そうなると「全体」に何かを提示するだけではなく「個に応じた」指導が必要になると思っています。「女子選手」という大きなカテゴリーで分けたとしても、身長も違えば体格も違います。走りの特徴も異なってくるのでそれを一律同じ練習の枠に収めるのは難しいかなと。そうであればグランドでしっかりと選手を見ながら特徴をつかみ「必要なこと」を与えていくことが重要になります。そのためには「観る力」も必要ですし莫大なエネルギーが必要不可欠になります。自分自身が「指導する」という気持ちにならない限り「最大の努力」はできないと思っています。周りから「指導するように」といわれてやるものでもないでしょうから。
指導者としての実績があるのかどうかといわれたら「ない」というカテゴリーに入るのかなと思っています。全国で優勝したこともありませんし、入賞さえないですから。それでも「指導する」ことを求めてもらえるのであればこちら側もきちんとやりたいなと思っています。ほかの指導者と比べてというのではなく私自身が「どうするか」だと思っています。人数が多くてその中で何人かが活躍するというのではやはり面白くないと思っています。中学時代の記録を越えられないまま終わるというのではなく、高校で力を伸ばしてレースに出場できるほうが間違いなく面白い。
男女別に指導して何も残せないのであれば意味がなくなってしまいます。選手の状況に応じて自分自身が何を提供できるのか。ここはしっかりと考えていきたいと思っています。あまりにもやることが多すぎてほとんど時間が確保できない状況になっているのは確かです。それでもやるしかないというのであれば「何か」を削りながらやるしかない。それが本当に良いことなのかは分かりませんが。
何となく。記録しておきます。