kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新春合宿〜1日目午後〜

2024-01-07 | 陸上競技
合宿のことを。

1日目の午後は坂道を中心とした練習に。芝生の坂が至る所にあるのでかなり脚に負担がかからずに練習ができます。怪我をする練習ではないので負担を最小限にしながらやれるといいかなと思っています。最大限の配慮。

午後の最初はnonoさん主導で補強を行いました。せっかくの機会なので。最初に普段は1時間¥6,000の指導料だという話もしました。やはりありがたみが違う。私何でずっと無料でやっていますからね。それはそれで本当に良いのかという話になりますが。シンプルな補強を20分程度教えてもらいました。故障していてもできる補強でした。それをどう実践するかだと思いますね。

そこからはDMを使った練習。足りなくなる可能性があるので他の学校の先生方にも持ってきてもらいました。真上投げとDMリレーを。ここは休むことなくずっとやる。この合宿のテーマは「基礎体力作り」というのがあります。技術だけをやる合宿とは異なります。うちの女子に関しては通常の練習が「技術的な練習」なのでこうやって「がむしゃらにやる」という機会は必要だと思っています。学校ではどうしてもできない部分です。「数の力」は大きい。

そのまま坂道に行って「ひたすら坂」という感じで。おんぶ走、抱っこ走、スキップなどを延々とやりました。90mちょっとの坂をひたすら上がる。降りるのはジョグで降りてくる。とにかく「技術」なんてものは何もない。「どうやって身体を動かすか」だと思います。見ていると何人かが前向きに声をかけながらやってくれていました。こういう選手がいるのは大きいですね。どうしても「不満」を口にする選手もいる。「こんなの無理」とずっといっている。やらなければいいのに。誰からも強制されているわけではありません。「やりたい」と思えばやればいいし、「やりたくない」と思えばやらなければいい。そういう条件の中でやっていると思っています。外の学校の選手の様子を見るとうちの選手は「きちんとやる」ことができます。まーどこと比べるかだと思いますが。krskcであればもっとできているかもしれません。今は常に前を向きたいですね。

スパイクを履いて変形ダッシュを。とにかく人数が多い。この日は90人くらいだったでしょうか。組が多くなります。男子の後ろの方は女子と勝負をする感じ。これはこれで女子にとっては効果的です。自分よりも速い選手と常に競争できるのだから。うちの女子は坂道を苦手としている選手が多い。もっと力を発揮しながら走れるといいなと思います。瞬発系も苦手なのでこの部分の克服も必要。変形ダッシュを15m20本(笑)。ゲーム性もあるので常に全力で走っていました。中途半端な距離だと明らかに手を抜く選手も出てきます。常に競争。勝ち上がり、負け下がりにしているので勝負をすることができます。後ろの組のほうからスタートする選手もいます。勿体ないですね。もっと競り合うことができればいいのに。

これも合宿だからできることです。90人が勝ち上がりで変形ダッシュをするなんてめったにできません。単独ではそこまで人数がいませんし、何となくやる前から序列が決まってしまうからです。ほとんど一緒に走ったことがない選手と一緒に競争することの楽しさ。陸上競技の楽しさの一つだと思います。「勝ちたい」という欲求を満たすためにもこういうパターンの練習は必要かなと。「勝ちたい」という気持ちがないようであれば競技をしても結果は出ないと思います。力があるなしは関係なく「勝ちたい」という想いを常に持ってもらいたいですね。

めちゃくちゃ走ろうと思っていたのですが、変形ダッシュの人数が多すぎて走るときには残り30分程度になっていました。これは勿体ない。やはり90人を4人1組でやると時間がかかります。そこまで計算しておけばよかった。結局、30m×3本ー60m×3本ー90m×3本だけしか走れませんでした。それまでに変形ダッシュで足を使っているのでかなりのダメージはあると思いますが。練習の途中から何人か足を攣っていました。これは仕方ないかなと。スピードを緩めて何本も走るというのであれば「こなす」練習なので足を攣ることはもないと思います。可能性としては「運動不足」でやっていなかったので足を攣ったというのもあるかもしれません。それも人それぞれ。結局は自分自身に返ってくることですから。

練習を17時前に終わらせる予定でしたがギリギリになってしまいました。通いの選手はマイクロバス2台で駅まで送ってもらいました。ありがたいことです。セミナーパークから駅までは2キロ強あるので歩いている途中で足を攣る危険性もありました。感謝しかありません。

ガッツリ追い込むという目標まではたどり着けなかったかもしれませんがある程度の負荷はかけられたかなと思っています。3日間あればバランスを見ながらしっかりとできるのですが。まーこの日は十分かなと。

その後、今回はミーティングがありました。このことはまた別に書きたいと思います。真面目にやっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新春合宿〜1日目午前中〜

2024-01-07 | 陸上競技
合宿のことを。

1月5.6日の1泊2日でセミナーパークで合宿を実施しました。本当は私自身外に出たいなと考えていたのですが、周囲から「合宿しないのか?」「合宿をやろう」という強い要望が11月の駅伝の時にありました。去年、この時期に合宿をやりたいとこちらから呼びかけた部分があります。これまでずっと新春合宿をやっていたのですが色々な事情があり大きく形が変わっていきました。私自身が育ててもらった合宿を辞めてしまうのは勿体無い。他県から参加したいと言ってもらえる合宿をやるというのも必要だなと。まー無名な私が何かをしてもそんな形にはなりませんが(笑)

セミナーパークのメリットは練習場所と宿舎が近いことです。格安でできるので1泊2日3食で4000円でできます。移動時間も5分もかからないのでやりやすい。最大140人くらい宿泊ができるのではないかなと思います。最初宿泊ができないということだったので諦めていましたが、急遽空きが出たようで80人くらいまでなら泊まれると。いや、どんな空き方なんだという話ですが。それもあって宿泊や施設予約も1人でやることになりました。そして指導と1人で…。元々やりたいと言ったのは私自身の部分があります。言い出したからにはやらないといけないなと。準備も含めてかなりのことがありますが。

今回も高校生に刺激を与えたいなと思っていました。山口県出身で活躍している選手に声をかけてできれば練習に参加してもらえないかとアポを取りました。東京オリンピック代表のkrkくん、sky高校出身でヨンパと7種で何度も全国優勝&全国入賞を果たしているnonoさん、三段跳で15m90くらいを跳んでいるsgnくんに来てもらえることに。これはなかなか豪華な話です。そういう経験を高校生にさせてあげる。そこから競技に対するモチベーションを上げていく。新年だからこそそういう部分ができると良いのかなと考えていました。

もうこれだけで一大イベントだと思いますね。参加料1000円もらっても良いくらい。次年度この形でやるのであれば幾らかお金を集めて彼らの交通費くらいは負担をしても良いかなと思っています。参加人数自体は100人を超えています。別に私が儲けようというのではなく来てくれる選手に還元できると良いのかなと。今回は簡単なイベントも出来ればと思ってきたので各校顧問にお願いして「景品代」として出資してもらいました。「遊んでいるのか」と言われるかもしれないなと思いますが。それでも「今の選手達」にこれまでのようなストイックさだけを求めるのは難しい時代になっていると思います。少しずつ時代と共に指導スタイルも変わっていくのかなと。

簡単に趣旨を説明。人数が多くなるので後ろの方でやっている選手は指導ができなくなるだろうというのは伝えました。1人で100人に対して平等に指導するのは不可能です。さらに「取り組みの姿勢」にも大きな差があります。強制的に参加させられている選手もいるかもしれません。それなら後ろの方で適当にやっておいてくれる方がお互いのためになるかなと。ここは「競技に対する意識を高める」という感じではなく「より強くなりたい」と思っている選手に対して刺激を与える場だと思っているので。

参加料を取っていません。通いの選手に対しては1日100円の施設使用料をもらっています。「お金を払っているのだからサービスをしろ」と言われるかもしれませんが。「練習メニューの提示」というだけで大きなサービスの提供になっています。それを無料でやっている。文句を言われる筋合いはないですよね。こういうご時世なのでそれでも何か言われるかもしれません。そういう選手やチームは参加を遠慮してもらう形にしていくべきだろうなと思います。無駄な時間を使ってしまうことになるので。

1日目の午前中はレクリエーションを入れながら身体ほぐしと雰囲気作り。なかなか声が出ません。合宿などを経験したことが少ない人達です。どのように接したら良いのかわからないのかもしれません。他校と一緒に練習をするという機会も減っていると思います。未だに誰にも「一緒に練習したい」と言われない現実があります。仕方ないですね。

最初は軽くゲームをしてから開始。手繋ぎパチン、コミュニケーションタッチ、マークアップ。まー本当に遊んでいます。色々な選手と関わりながらやることでできることが増えていきます。社会性を持たせる。チームによってはずっと自分の学校と一緒にやっている所も。別々の学校で組むように指示はしますがなかなか。以前ならかなり厳しく指摘していたと思いますが、まーいいかという軽い感じで流す。求められていないことを提供しても意味がないから。

身体作りのことも含めて久しぶりに「おんぶダッシュ」を。名前を見ると「おんぶしてダッシュする」と思われがちですが実際は「おんぶ」をした状態でスクワットをする。筋肉に刺激を与えてからダッシュをするというのものです。自重プラスアルファの負荷をかけてそれに走る刺激を入れる。幾つかのパターンがあるのでそれをやりました。

ある程度身体を動かしてから少し技術的なことを。力を逃さないという部分、それを活かして地面からきちんと反発をもらう。お手本としてkrkくんとsgnくんにやってもらいました。すごいバネですね。固める部分や反発をもらう部分、目の前でトップアスリートの動きを見ることができるというのは大きな話だと思います。真似ることはできないかもしませんが「本物に触れる」というのは貴重。少し説明をしてもらいながらという感じでした。

反発をやったから他校の先生から「やって欲しい」と言われたら「スイッチング」の部分。仰向けで横になった姿勢での脚の入れ替えをやってから切り替えを意識したモモあげ。nonoさんはかなり丁寧にアドバイスしてくれていました。これも貴重。何人かは飽きていましたが。途中で「お腹すいた」と繰り返している選手も。まー良いんです。そこに対して「取り組みの姿勢」を正すのは私の役割ではないので。若干イラっとしますがもう見限っている部分もあります。そこにエネルギーを使うのは勿体無いから。

あとはスイッチングの意識をしてから少し進む動きを。前に進むと難しくなります。動きが小さくなってしまう選手も出てきます。普段の動きの部分も影響してきますね。これまでの合宿では「動きの意識」が近い指導をしているチームが集まってやっていました。今は「この合宿で知る」という感じになっています。そうであれば1泊2日では絶対に足りません。技術的なことをやるためには2泊3日で丁寧にやりながら合間に走りを入れていくというスタンスが良いのだと思います。「特別な場面」であればテンションが上がって普段よりも練習ができる選手もいるでしょうし。

最後にマークを置いて芝生の上で「1歩目の跳び出し」の練習を。これを20分くらいやったでしょうか。ほとんど練習らしくないかもしれませんが。身体を動かすというのがメインになっています。身体作りも含めて色々なことをやりたいと思っていたので。krkくんやnonoさんは高校生に指導をしてくれていました。いや、ありがたい。

余談になりますがnonoさんは「パーソナルコーチ」をされているとのこと。東京に住んでいるので需要があるようです。1時間6000円くらいが相場だと。いや、そう考えると今回の合宿は格安です。あり得ない値段。お金のためにやっている訳ではないですが。合宿などの在り方も考えていく時代になっているのかもしないですね。

とりあえず午前中はこんな感じでした。また書きます。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

練習始め

2024-01-07 | 陸上競技
遅くなりましたが。4日から練習再開となりました。男子が14時開始ということなのでそれに合わせて。

午前中はひたすら次の日からの合宿の準備。これまではほぼ思いつきでやっていました。今回は1泊2日ということもあったので限られた時間をどのように使うかを考えた上でやらないといけません。そのためにけっこう詳細なメニューを作ることにしました。

午前中は本当にそれだけで終わってしまいました。6時間とは言いませんが午後からの練習開始時間まではほぼ準備に充てました。

練習開始ですが特に何かを話すのはやめておきました。これまでであれば「新年」ということで真面目な話を結構な時間をかけて話していました。「今年は勝負の年だ!」みたいな(笑)。もうそういうスタンスを完全に止めることにしたので何も話しませんでした。ここ最近は最初に挨拶をして始めることさえしなくなりました。自主性を重んじるとかではありません。それ以外の時に伝えたいことは個別に伝えるようにしているからです。

こちらが気合を入れて「今年はやるぞ!」とか「明日から合宿だから…」という感じでこと細かく伝えていく。最近それは「自己満足」だったのではないかなと感じるようになりました。結局聞いてない。それでもこちらはこれだけ熱意を持って取り組んでいるのだからというので満足する。それに対して選手が応えてくれない場合は「なんでやらないんだ?!」という気持ちが大きくなる。それは本当に計り知れないストレスになります。そこまでしてやらなくて良いやと思っているので。

とはいえ、ユルい雰囲氣でやる気はありません。やる時はやるというスタンスは変わりません。だから練習中にはしつこく言い続けます。大人になったのもあるかもしれません。まー47歳の人間が発する言葉ではないかもしれませんが(笑)。「求めれば離れていく」というのがあります。20年前であれば選手がそれに応えてくれることが楽しかった。私の力で何とか目標を達成させてあげたい、俺について来い!みたいな(笑)。大きな勘違い。当時はそれに酔っていたのかもしれません。それはそれで選手も私も忘れられない思い出になっているのは確かです。

冬季練習の基本パターンの練習としました。武道場でバランス系をやってから屋外でDM移動、台ドロップのDM投げ、台ドリル、ドリル、スプリント練習。少しグランドが緩いのは気になりましたが関係なく練習をすることに。あらかじめ「4日から最大スピードを出す」と伝えていました。ここに向けて準備して来ないなら結局、「目標」を口にしてもそれを達成することはできないと思います。それならそこまでのこと。少し前なら「何とかしよう」という気持ちになっていたかもしれませんが、この1年間で完全にその気持ちは無くなりました。やらないならそれで良い。その代わり私が提示するメニューでやる必要はないので先にやってもらうというのがだけ。部活動はもう終わりを迎えると思っています。無料で全てを投げうって自己犠牲のなかで成り立つものではないし、成り立たせるべきではない。私が我慢して何かを成し遂げるというのは今後は一切やらないつもりでいます。

そこから10バトン、25並走で。今シーズンは4継の走順を替えようと思っています。できれば2-3走はショートスプリント選手にしたい。それ以外の種目の選手を1.4走に配置。その方が専門練習の時間が確保しやすいですから。で、昨シーズンの秋、一切レースに出ることのできなかった選手をやっとバトン走に参加させることができました。とはいえ、どれくらいの走れるか分からないのでこれまでアンカーを任せていたロングスプリント選手と組ませることに。確かめながら。それなりに動けているというのが分かりました。ある適度目処がついたのでここからは何人かで競い合いながらメンバー争いをしていけたらと考えています。

スパイクを脱いでシャフト補強と瞬発系シャフト。瞬発系は少し重くすることにしました。やはり負荷が小さすぎるなというのがあったので。DM投げはDM♾️を中心にやってきました。これは近い距離で投げるので「瞬発力」というよりはトレーニングとして筋肉に刺激を入れるという感じです。そこに対して今私のメニューに足りない「爆発力」を高めるような練習を入れたいなと考えています。最低でも15〜20キロくらいでスナッチをやりたい。最大出力を上げる感じですね。色々な要素を入れ込みながら目指す練習をしていけたらと思います。スナッチの後にDM投げのフロント&バック投げ。とにかく出力を上げる練習をしていけたらと思います。

最後に50.60のバトン走。最大スピードです。見ているとやはり手の出し方や渡し方が甘いなというのがあります。12月末はこの手の練習がうまくできませんでした。これからは頻度を増やしていきながら細かい部分を徹底する、精度を高めるという練習をやっていきたいなと思います。試合が近づいてきたからバトン練習をするのではないと思います。年間を通じて技術的な部分の改善をしていく。手の出し方、渡し方、タイミング、出の確認などやることは山のようにあります。それをきちんとできるようにしていかなければ大切な場面で失敗をしてしまうのではないかなと。戦うための準備です。

そして翌日からは合宿。なかなかの日程だと思います。1泊2日なのでそれなりにできるかなと思っていました。これまでは複数人で指導ができましたが今回は1人で多くの選手を見ることになります。どれくらいのことができるか分かりませんが、頼まれた部分もあるのでやらないといけないかなと考えていました。不安でほとんど眠れませんでした(笑)

まとまりがないので何を書いているのかわからない部分はあると思います。それでも書き記しておきたいなと思っています。自分の中の大きな変化を記しておきたいなと。

また書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする