月曜日。この日も相も変わらずバタバタという感じでした。どうなんだろう。
舎監からの職場。この日は「タブレット端末」の回収が入っていました。3年生が卒業するのでタブレット端末を返却します。破損などがないかを確認しながらです。なぜか担当になっているので準備を。2時間目は商業の授業でしたが他の先生に協力してもらってこの時間帯に2クラス分回収。かなり楽になりました。3時間目に残りのクラスを・・・という感じでしたがなかなか思い通りに進まず。教室で担任・副担任でチェックをしてもらいます。その後、別の教室に持ってきてもらう。私は教室で確認です。充電器がなくなった、画面が割れたなど色々な問題点があります。
こういう部分は私学だと「各自購入」で終わるので楽だと思います。公立高校はそれができないので結局「貸出」となりその対処も教員がやります。「業務改善」なんていうものは存在しません。単純に仕事が増えているだけです。生徒数が減ることによって教員も減ります。それなのに仕事は増えるばかり。それってどうなの?でも何も変わりません。結構声を出しにして言い続けていますが「変化」の雰囲気はない。嫌になることばかりです。これで「楽しく働け」というのは無理。教員志望者を増やすって夢のまた夢。どこに力を入れるのかという話です。もうどうでもよくなりつつありますが。
練習に関しては変則的になるので調整しました。雨や持久走大会の関係で水曜日と木曜日の練習が厳しくなる。元々水曜日に練習をやろうと思っていましたが雨予報。そこも踏まえて練習計画の見直しをしました。月曜日を専門にするのかバトンにするのか。少し意見を聞きましたが「バトンがやりたい」ということだったので最大スピード練習を。人数が少ないチームです。色々と工夫をしながらやらないとできません。この日までが3年生が練習に参加するということになっていたので最後の練習でバトンに入ってもらうことに。
バトンをやるときにはほぼ決まったメニューになります。10バトン、25並走をやってから補強をして合流走、バトン合わせです。正しいのかどうかは分かりませんが自分なりに考えてやっています。それぞれに練習課題があります。
10バトンは「加速しながら手を上げる」ことと「ハイ」と言われてからどれくらいのタイミングで手が上がるの確認です。単純に「渡すこと」を考えるのではなく「狙い」があります。実際のレースではもらう側はマークを見て出ます。しっかりと加速しながら手を上げてバトンをもらうことになります。やはりこの局面の練習はしておくべきだと考えています。また、ペアの特徴を知るべきだとも考えています。「ハイ」と声をかけられてすぐに手が上がる選手もいればワンテンポ遅れてしまう選手もいる。ペアになる選手がどのような感じで手を上げるのかを知っておく必要がある。特に「加速しながら」のバトンになるのでどの位置に手が出てくるのかが重要になります。
バトン流しはほとんどしません。正確にいうと一回もしません。理由は「そんな局面は存在しないから」です。ゆっくりバトン流しをしていても実際にはもっとハイスピードでの受け渡しになります。ゆっくりだったらできるかもしれませんが、全力で走っているときにバトンが渡るかどうか。手を上げる位置も変わってきます。「冬季の練習段階」ならありかなと思っていますが、実際のレースのアップではやりません。これも正しいかどうかは分かりませんが「理由」は明確にあります。
25並走はこの動きの確認です。一緒にスタートして25m地点でバトンを渡します。その後並走して50mまで。ここの狙いは「25m地点でバトンを渡す」ことです。25m地点でバトンを渡すためにはどの段階で声をかけないといけないのかが重要になります。この距離で声掛けをすれば渡るという感覚を作るためです。実際のレースでもある程度バトンを渡す位置を決めています。16~18mくらいの距離で渡す。そのためには「ここで声がかかっていないと渡らない」というのがあるはずです。実際のレースの時に生きてくると思っています。渡す方が「渡せない距離だ」と思えば「待て」を早い段階でかけることができます。単純に距離が遠いというのではなく「ハイ」と声をかけて「狙った場所」で渡すことができるのかどうかです。もらう方は「いつもなら声がかかるはず」という場所で「ハイ」といわれないということは「距離が遠い」というのが分かります。自分で少しスピードを緩めることができる。ここはすごく大切な話だと思っています。
バトンで一番避けたいなと思うのは「急激なスピードダウン」です。一旦加速してから級にスピードを落とすと次にあげるのが難しくなります。「渡ればいい」というのであればそれでもいいと思います。実際にそのようなバトンはたくさん見かけます。しかし、「最大スピード」での受け渡しを考えたときにはこれは避けたい。渡す方の減速、もらう方の減速。完全にスピードが止まった状態でバトンをすると記録は狙えません。それを避けるためには「普段からの練習」の中で「ミスをしない」練習をする。ミスはつきもの。そうであれば「ダメージを最小限にする」ことも考えていかないといけないと思っています。ボールゲームと違ってやり直しはできません。一瞬の判断が勝負を分ける。普段からやっておくことで「対応能力」を磨くことができると考えています。
10バトンと25並走に関してはできるだけ頻度を増やしておきたいと思っています。合流走も合わせも必要になる。しかし、その前段階で準備をしておくことが重要になると思っています。一瞬の出来事。その一瞬に時間と労力をかけてやっています。だからこそ普段の練習でやっていく必要がある。走るのが速くてもバトンが渡らなければリレーはできない。逆にある程度の走力であればバトンの精度で逆転することもあります。とはいえ、結局は「スプリント能力」が高いほうが良いに決まっています。バトンもスプリントと同じで「技術」だと思っています。その部分をどうやって磨くか。シーズンに入っていきなりやるのではなく冬の間からやっておくことは必要かなと。
バトンジョグなどを見ていると「あー失敗するだろうな」というのが分かります。言いませんが。中学生は手を横に出すというのが主流。これは山口県だけかもしれませんが。走力がないのにアンダーをやっているチームもいる。説明できないことをやっているのは何故なのか。考えたら「違うよね」というのが分かるのに。
話が詳しくなりすぎました。本当は合流走の感じを書きたかったのですが。これはまた別に書きたいと思います。