kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

バトン練習を始める

2024-01-10 | 陸上競技

火曜日。新学期が始まりました。あっという間です。現在は3年生の担任なのでこの3月1日には生徒を送り出す立場になります。2月になれば生徒はほとんど来なくなる。寂しいような安心するような。そこまでは何とか自分を保ちながらやるべきことをやるという姿勢で取り組みたいですね。

 

気持ち早く学校が終わりました。数名練習に参加できず。ここも「怒る」ということはありません。以前の私であればかなり厳しく対応していたと思います。が、それはそれ。「やるべきことをやる」という一番ベーシックな部分ができないというのであれば仕方ないかなと。ペナルティを与えるという気もありません。結局損するのは自分自身なのだから。

 

何度も書いています。今は「きちんとやる」というのであれば「必要な指導をする」というスタンスです。「やらない」ことに対して別にどうこうするつもりはありません。「指導者としてふさわしくない」と言われるのであればそれを厳粛に受け止めて辞めます。「最低限の条件」しか示していません。それでも「こちらの指導が悪い」と言われる可能性は十分にあります。そこまでして「陸上競技の指導をさせてください」という気はない。「追い込み切れない」という選手であれば声をかけて「最後までやらせる」のは必須だと思っています。一人ではできない部分ですから。そうではなくて「取り組みの姿勢」からやるのはもういいかなと。今の学校では間違いなくそこはやらないつもりです。それにより「チーム」が上手く回らないことがあるかもしれません。「競技をやりたい」「結果を残したい」と思っているのであれば「やるべきこと」は明確なはずです。最初の段階ではテコ入れが必要かもしれませんが、こちらの「考え方」「スタンス」は示さないといけない。

 

グランドが少し緩い感じがありました。途中雨が降っているのも影響していたと思います。気温も一気に下がってしまう感じが。日曜日、月曜日と走練習をしていないのもあります。この日にできる最大限のことをやるというのでいいかなと思っています。最高の走りができるのが理想。しかし、条件によってそれができないこともあります。毎日毎日100%の体調で練習はできない。その中で「できることをやる」というのは重要かなと。

 

いつも通りの流れで練習をしていってスプリント練習の後に10バトン、25並走を。今回は「なぜやるのか」をもう一度説明しました。何度も何度も説明していますが。「意図」が分からないのであればどれだけ本数を重ねても意味がなくなります。特に「バトン」に関しては「技術」の部分が大きい。時間をかけてやっていく。ある程度次の走者の「特徴」も把握しておく必要があります。いきなり「バトンパス」をするのではなく順序を追ってやっていくことで「調整」ができるようになります。10バトン、25並走それぞれ私なりにきちんとした意味があります。そこができるかどうか。バトンでミスをしないためにどうするか。徹底したいと思っています。

 

3年生が練習に参加し始めて1か月くらいが経過したでしょうか。やっと流しを始めるという感じです。間に合わないと思いますね。そのことも伝えています。「補強」をすることがメインではない。結局競技力を上げるための基礎が補強ですから。少し走らせました。やはりここは重要だと思いますね。走らないと次につながらないですから。本数を増やすというのではなくスピードを上げて走れるようになる。ここができなければ意味がなくなってしまうなと。

 

シャフト補強Aをやってから股関節補強、ハードル股関節まで。補強は前日にやっているのでそこまで必要ないかなと。練習の合間に必ず補強を入れていきます。最優先事項は「身体作り」です。それができて初めて次の段階に到達する。練習の最後に入れてしまうと「時間がない」という理由で省略されてしまう危険性があります。絶対にやるためには「途中」でやるほうが確実。刺激を入れた筋肉に走る動きを覚えこませるという意味でも重要だと思っています。ここは譲れない部分かなと。最後に補強をするのは非効率的ではないかなと考えています。あくまで私見。

 

そこから「合流走」を2本ずつ。ここも「理由」があります。いきなりバトンパスをするよりも「効率的」だと思っています。複数のことを一気にやるよりも「負担軽減」をすることで必要な要素を一つずつ克服することができると思っているからです。「30-60」での合流走をすることで次の「合わせ」に生きてくる。今回に関しては私からは殆ど指摘しないようにしていました。まずは「自分たち」でやっていくためです。こちらから「答え」を与えるのではなく「状況の把握」をさせる。冬季練習だからできることだと思います。シーズン中にはそんな悠長なことは言えないので。

 

準備をしていたので「合わせ」はまずまず。最初の練習としては十分だと思います。「渡らない」というのは1つもありませんでした。これも当然と言えば当然なのですが。「渡る」のは最低条件です。「渡ればいい」というのは考えていません。いかにトップスピードでバトンパスができるか。そのためには「どこで渡すか」も重要になってきます。ここはしっかりと説明をしました。意味のある練習にするためです。

 

予定通りの練習ができたかなと思いますね。バトンは見ていて楽しい。技術的な改善をしながら準備を進めていきたいと思っています。

 

また書きます。

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補強中心に

2024-01-10 | 陸上競技

日曜日のことは少しだけ。翌日の練習計画を立てることにしていました。本当は朝一で散歩したいなと思っていたのですが、疲労度が高くて。2日間大きな声を出したのもあって声が枯れていました。さらには日光に当たっていたので唇がカサカサ。年齢的なものもあると思います。潤いがない。夜は舎監。合宿後には日誌にコメントをしっかりと書くことにしているので寮生に日誌提出を促し記入することに。

 

月曜日。この日は補強をしようと考えていました。合宿に引き続きnonoさんが練習に参加してくれることに。ありがたいですね。こういう機会を提供できるというのは他ではできないかもしれません。我々のように田舎で練習をするチームにとっては刺激がないのでかなりプラスになります。

 

ほとんどやらないのですが、今回に限っては少しだけミーティングを。合宿を振り返ってということで。選手から2人。ここは無難にという感じですね。これまでずっと見てきて「振り返り」が大きな刺激になることが少ない。「先生に言われるまで声が出なかった」というのを言っていました。ずっと言っていることです。どこに合わせるのかをもっと真剣に考える必要があると思いますね。

 

今回は客観的な意見を聞きたいと思っていたのでnonoさんに話をしてもらいました。nonoさんは故障からの復帰中。それでも誰よりも声を出して笑顔で練習をしていました。「雰囲気を明るくする」ことについても触れていました。東京で練習をする中で強豪校と一緒のグランドでやることがある。その時、きつい練習になればなるほど「マイルの決勝?」というくらいの元気が出る。「うるさいくらい」だと。それくらいのエネルギーがあるのだと思います。周りを明るくするだけではなく自分自身を励ますためにも声を出している感じがあります。こういう姿から学ぶことは多いと思っています。「やれ」といわれたからやるのではない。自分で必要だと思って、自分のためにやるのだと思います。誰かから教わったとかではなく自分自身で道を切り開いているのかなと。本当に頭が下がります。

 

「良い子が多い」という評価もありました。これは「リミッターを外せない」という意味での「良い子」です。何かやろうとするときに「真面目」に「一生懸命」はやる。しかし、それ以上がない。殻を破って突き抜ける選手が出てこない。周囲の目を気にするのかもしれません。それで本当に強くなるのかどうか。自分が結果を出すためにがむしゃらになれないというのでは強くなる可能性が低くなります。これは的を射た指摘だと思いますね。まさにここが変わらない限りチームの状況は変わらないだろうなと。

 

私からも少しだけ。今回の合宿で何を感じるのか。自分たちは練習をすることができる。しかし、同年代の石川県の選手たちは練習をしたくてもできない状況下にある。「きつい」「やりたくない」という気持ちが前面に出る。「やりたい」と思ってもできない選手がいるのです。同時に同じチーム内に「やりたい」と思ってもできない選手がいる。その選手の気持ちを考えているか。日誌に「きつい練習だけど楽しそうにやっていた」「自分も走りたい」と書いている。一番近くにいる選手の気持ちを汲んで取り組めているか。「練習をする」のが当たり前ではない。「やりたくてもできない」という選手がいる。自分がどうするか。そこを考えてやるように、と。最近はこんなまじめな話はしないんですけどね。「やりたくない」ならやらなければいいだけのこと。冷めてきているのかもしれないですね。

 

この日は「足を使わない」というテーマがあったので武道場でひたすら補強。他の部活動がいないというのもあったので最初の計画通りすべての練習をすることができました。バランス系をやってからコントロール系も。自分の身体を上手くコントロールする能力、重心が移動するのを感じる能力を養う。ここは時間をかける必要があると思っています。すぐにできるものではない。しかし、この冬で時間をかけてやっていくことで「見えない部分」が変わってくると思っています。単純な筋力アップではなく「あるもの」を「使えるようにする」という部分。無駄なことをするのではなく力を発揮するための練習ができればいいなと。

 

「足踏み腹筋」をやりました。これまでは10回にしていたのを20回に増加。これにより「腹筋」ではなく「腸腰筋」にくることが判明。確かに一気に股関節が屈曲してその勢いで身体が浮きます。実践的な補強になるのではないかなと思っています。これも定期的に入れていきたいなと。合宿などに行くと補強のバリエーションが増えます。ここ最近はほとんどそういう機会がなかったのでやっていません。トレーニング関係の本もほとんど読んでいません。内容が完全に「知識」と重なるので。まだまだ知らない何かを見つけられたらいいなと思いますね。

 

色々やってから屋外でDM∞と瞬発系シャフトを。ここも定期的に入れていきたいと思っています。1週間に1回程度やったくらいでは「根本的な変化」は生み出せません。きちんと計画的にやる。他の日にシャフト補強を入れますがその補強とは別に「爆発的に力を発揮する」という部分が必要だと思っています。筋肥大をせずに出力を高める。ここに関しては工夫の余地ありです。tokushoの時のようにウエイトをやるというのは考えていません。もっと他の形でトレーニングをする。ジャンプ系が著しく少ないのでそれをどう入れていくか。故障のリスクと天秤にかけながらなのかもしれません。それくらいで故障するくらいならもう勝負にならないという考えもあると思いますが。

 

再び武道場に戻ってMD腹筋、シャフトトレーニング、TABATA腹筋を。そのままnonoさんにいくつか補強を教えてもらいました。必要な筋群を強化するためです。かなり負荷がかかったようです。また色々と導入していきたいなと思います。

 

最後にnonoさんに話をしてもらって終了。「応援している」と言ってくれていました。まー後輩ですからね。記録速報にも注目しているので活躍してもらいたいと。ありがたいことです。こういう機会が自分たちにとってどれだけの刺激になるのか。来なくてもよいのに時間を作って練習にきてくれることの意味。そこが分かるかどうかだと思います。貴重な時間だったと思います。

 

翌日から学校が始まる。早速バトン練習をやり始めようという話をしておきました。試合が近づいてからではなくきちんとした準備をしてリレーに備えたい。これまでやりたかったことの意味をもっと詳しく説明しながらやるつもりです。今からやるの?と思われるかもしれませんが。バトンパスも含めてやっていく予定です。

 

自分がやりたいことは何か。そこにこだわってやっていけたらと思っています。

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新春合宿~2日目午後~

2024-01-10 | 陸上競技

なかなか一気に書けませんね。

 

2日目の午後はひたすら走ることにしていました。宿泊棟の裏側になる坂道を利用しての練習。急な坂ではないのでそれなりにできるかなと考えていました。2日しかない合宿です。最大負荷をかけるのはここしかない。うちの選手は「走練習」が少ない部分があります。普段から「量」を追うような練習をしていないので。こういう時に「数の力」を利用しながら負荷をかけられたらいいなと。単独ではできない部分でも他に人がいることでできる。ここは重要だと思いますね。合宿の最大メリット。

 

本数的には60m×5本。6分休憩してから90m×5本。10分休憩してから120m×5本。他の学校から比べたらこれでも「少ない」と言われるかもしれませんね。基本1本目から全力で走るように伝えています。もちろん全員がそれをするとは思いませんが、「しっかりと走る」というテーマの中で意図を理解して走ることができれば負荷は高いと思います。この日も「勝ち上がり走」という形でやりました。

 

坂は曲がっている部分がるのでできるだけ最短距離を走れるようにこちらでコースを作って行いました。休憩時間を削ってマネージャーと一緒に。事前準備ができればあとは練習がスムーズに進みます。ひたすら競争。全力で走り続けている選手はきついと思いますね。中には決められた距離の前でスピードを緩める選手も。今の私のスタンスからすればそこに対して「最後まで走れ」とは言いません。別にその選手が「最後まで走らない」という選択をしただけなのでそこに対して無理やり走らせる必要はないかなと。自分が指導している選手であってもそこは変わらないと思いますね。自分自身の問題ですから。元々「嫌ならやらなくてよい」という話をしていますし。

 

90mが終わった時点でうちの女子が一人「けつ割れ」状態になりました。1本目からすべて全力ですから仕方ないかなと思います。私的には「最後まで本数を持たせる」という練習よりも「出し切る」ほうが効果的だと思っています。スピードレベルを落として「本数をこなす」という練習は面白くないですから。もちろん、持つなら行けばいい。その選手は120mの3本目くらいまでは走ったでしょうか。出し切れる強さはあると思います。

 

120mが終わった時点でもう一度並び替える。男女を4グループずつに分ける。まー100人いますから分けるのも大変です。今回は先日krskcで行った「Tail Impossible」を。最大で150mを7本。坂道の150mですからロングスプリント的な練習になるかもしれません。各グループで決められた人数が脱落していく。1本目からゆっくり走れば1本だけで終わりという形です。この練習は「意欲」に比例します。「やりきってやろう」という選手に関しては「7本走りたい」と思うでしょうし、120mまでで「疲れたからもういいや」と考える選手は1本で終わります。先日mrsd先生にも言われましたが「どうやって勝ち残るか」を考えるきっかけになると思います。県総体で「予選だけでも通過したい」と思えば他の選手が力を温存している1本目から出し切っていけば「可能性」が出てくる。力のある選手はどれくらいの力を使って勝ち残っていくのかを考える。余力を残していたとしても「負けたら終わり」です。もう1本走りたいといっても走れない。そこを経験させる絶好の機会です。そのあたりを説明してから練習開始。

 

脱落していく人数はそのグループの状況を見て決めました。指示を聞いていないので他のグループに移って走っている生徒もいました。なんだかな。それでも「脱落」していく生徒は出てくる。これでいいと思っています。最初のほうは「脱落」していた生徒は座っていました。そういう「意識」だと思います。他の者が走っているのだから「応援」や「声かけ」はできるはずです。自分のチームの仲間が走っているのに自分は休憩というのでは・・・。これも普段からの考え方だと思います。後半になると「走りたい」と思っている選手が抜けていくのでずっと立って応援していました。フィニッシュ地点で見ていた私たちは応援の人が多すぎて最初の流れが全く分からない。それくらい盛り上がっていました。

 

最後の決勝は男子8人、女子6人で。上位3人に関しては顧問が出資して購入した景品を渡すことにしていました。まーここまで来たら「景品が欲しい」と走る選手はいないと思います。「勝ちたい」というだけ。最後までかなり白熱したレースとなりました。女子はうちの選手がワンツー。もう一人は入れそうでしたが最後力尽きました。うちにとってはこうやって最後まで力を出し切れる練習ができたのが大きい。やはり「数の力」だと思いますね。良い練習になったと思います。

 

最後は全体でゲームを。色々と工夫して準備しました。今回はオリンピアンのkrkくんが来てくれていたので彼に「プレゼンター」になってもらってゲームを。事前にくじを配っておいてkrkくんが引いた番号を持っている選手にこちらで準備した景品をプレゼント。新春ですから遊び心も必要かなと。1本はkrkくんが自販機で買ってきた「サイン入りオロナミンC」(笑)。あとは色紙を買ってきたので6人分のサイン。更にはスポーツショップでタオルを購入してきたのでkrkくんにサインを書いてもらってプレゼント。最後は4人だけ「krkくん提供の衣類」でした。これはなかなかです。こちらから何も言っていないのですがkrkくんが持ってきてくれました。高校生にとっては大きな刺激になると思います。ありがたい。

 

最後は全体で写真を撮って終わり。個別にkrkくんやnonoさんと写真を撮っている選手も多数。年の初めにこうやって大きな刺激があるというのは大きなことだと思います。私自身が何か見返りを求めているわけではありません。何かアクションを起こすことで変わっていくこともあると考えています。次年度もしやることがあるなら「参加料」の形でいくらか徴収してもいいかなと思っています。必要経費も含めて「イベント」を行うために。自分自身の収入にするのではなく様々な形で還元できると面白いのかなと。

 

どうなるか分かりませんが。モチベーションが続けば。

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