kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

第4回ハードル練習会

2024-01-15 | 陸上競技

急遽ですが土曜日にハードル練習会を行うことに。「やるのかどうか」という段階から自分の中で葛藤があったのですが、何人かの「強い要望」によって実施することに。この日は共通テストが実施されるので「模試」が行われる学校が多いと思って外そうと思っていたのですが「翌週が模試」という話があったので火曜日に連絡を回してもらっての土曜日実施となりました。色々と聞いてみるとこの日が模試という学校もあったようです。これはなかなか・・・。難しい部分です。

 

急遽なので人数が少ないだろうなと感じたのである程度細かい部分ができるのではないかというのもありました。前回のように40人を超えるくらいの人数が集まると「競技レベル」も異なってくるので様々なパターンへの対応が求められます。場所に限りもありますし、指導する側にも限界があります。このことも含めて少人数のほうがやりやすいかなと。結局20人近く集まってくれました。ハードルを4段階に設定すれば対応できるかなという部分だったので。中学生も5人くらいは来てくれていました。保護者引率で。ありがたいことです。

 

武道場で軽くアップをしてから屋外で練習を。うちの選手の疲労度も考えながら本数は少なめにしようかなと。まーうちの選手は勝手に本数を減らすように伝えていました。今回はあまりやらない「ハードルドリルver2」を。連続抜きとワンステップハードルの組み合わせ。やはり「連続抜き」をもう少しできるようになるといいなと思いますね。重心移動ができるようにするためには「連続抜き」ができるといいなと。やっていく中で「普段の練習」にも入れておきたいなと感じました。ということで、火曜日・金曜日の練習の「ドリル」の部分にこれを入れようと。股関節を大きく使うこと、膝と重心の移動を作ることを色々な形でやるといいなと。ローリングせずに股関節を大きく使いながら進む感覚を作りたい。

 

一歩ハードルをやる。ここも少人数(20人くらいいるので多いですが)だからできることかなと思ってしっかりと見ることができました。最初から「リード足」が伸びてしまう選手が複数。ドリルで意識するだけではなく実践的な動きの中でも意識させていくことが重要だと思っています。一歩ハードルではリード足が伸びなくてもいいと思っています。狙いが「高さを抑える」という部分でもないですし。しっかりと踏み切って前方向に進むだけ。その時に「リードを伸ばす」という無駄な動きを意識すると良いことはない。うちのkaさんがお手本を見せることに。疲労もかなりあったので7割くらいかなと思いますが、見ていると「別格」ですね。比較対象がどこなのかというのもありますが。

 あとは抜き足。ここは・・・ですね。どうしても抜き足が抜けない。先に倒す感じがあるのだと思います。個人的には一歩ハードルは縦抜きでもいいと思っています。「低く抑える」ことを狙っていないので。女子は膝の位置よりも足首が高くなっている選手が多数。これは「悪癖」だと思います。どこの段階でこの動きになるのか。股関節が使えない抜き足のイメージになるのでプラスにはならない。どこかで修正していきたい。ハードルが低ければ問題ない(ありますが)ですが、距離が伸びてハードルが高くなった時に対応できなくなります。もっと見ていきたいですね。

 

そこから3歩ハードル。準備に手間取りました。風が向かってきたので逆から接地としたのですが頭が働いていません。混乱しないようにマークに「女子1 3歩 〇m」とテープを貼らせていたのですが上手くできませんでした。臨機応変に対応できないといけません。最終的に確認すると1台目が置けていなかった。1台目はみんな同じ距離です。逆向きにした場合は5台目が同じ場所になります。あとは風でマークが飛んでしまったというのも影響しているようでした。△コーンは風を受けやすいので良くないですね。ずれる。

 

まずは3歩ハードルである程度走る。抜き足が遅くなる選手が多いのは気になります。また、抜き足が開いてしまって前接地になるので動きが止まってしまう。届かなくなります。少しお手本を見せてもらいないながら実施していく。中学生はかなり狭い距離設定をしていますから無難に行けます。やはり「できる範囲」から広げていくのが理想だと思っています。中学1年生に高いハードルを跳ばせるのはよくないですね。当然の話ですが。どこかで実際の高さに換えていく必要はあると思いますが、最初から高いハードルを正規の距離で行くと「取り返しのつかない動き」になってしまいますから。

 

ある程度やってから「5歩ハードル」へ。よりスプリントに近い形でハードルを越えていく。3歩ではスピードが上がりません。5歩にすると走る歩数が多くなるのでスピードが上げやすい。それを数本やってから再び3歩ハードルに戻す。ここは感覚的なものだと思います。「スプリントの延長線上」にハードルを越えていくという感覚。これを身に付けてもらいたい。そうであれば「スプリント」と「ハードル」を結びつけるための練習が必要になると思っています。そこがどこにあるのか。3歩ハードルだけをやればいいわけではない。同じく5歩ハードルだけをやればいいわけではない。「目的」がどこにあるのかを考えてその「手段」としての練習になります。「5歩ハードルがいい」というだけでやるのではない。これも見ていて気付くことです。

 

練習に対しては「責任」があると思っています。普段見ていない選手なのでどれだけ関わるかも含めて。「私は指導ができますよ」みたいな雰囲気を出す必要はないと思っています。周囲から認めてもらう多面い「こんな練習を知っている」とか紹介するだけで何かが変わるわけではないですから。見ていて必要だと思うから「動きを変える」のです。そのための手段は様々だと思っています。一律の練習方法で全員が変わるなんて魔法は使えません。だからこそ「現場で見る」ことの大切さを痛感しています。どうすれば「失敗するのか」というのもこの数年強く感じるようになりました。必要なことを必要なだけやる。過剰な情報提供はマイナスだと思っています。

 

参加する選手は「新しいことをやりたい」と思うのかもしれません。しかし、「ベース」になる部分を徹底することができなければ何をやっても無駄かなと。選手にはそのあたりが分からないかもしれないですね。やったことのない練習=いい練習となるかもしれません。私の練習はそれほど面白くない可能性はあります。それでも笑顔でできるようなメニュー提供を心掛けています。やるからには「責任」がある。何となく「練習させる」というのは自分の中で受け入れられないからです。

 

うちの選手は流石に疲労感が漂っていました。できるだけそれを出さないようにして欲しいですけどね。よくやったと思います。

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土曜日の走練習

2024-01-15 | 陸上競技

土曜日。この日は強行日程ながら「走練習」を実施することとしていました。これまでほとんど走っていない状況でしたから「走練習」やるだけで疲労の蓄積はあると思います。位置づけとしては「第3期」だと思っています。この時期にある程度の練習強度が必要になる。一気に負担を増やすというよりは少しずつになると思いますが。日程変更により「走練習」「専門練習」「走練習」という流れになります。ここが最初の正念場かなと。

 

練習としてはいつも通りの流れで。メニュー的には木曜日に行った「走練習」とほぼ同じ。武道場で身体のコントロールをしてから屋外でDM∞、ドリル、スプリント練習です。さすがに身体が重いと感じる選手もいたと思います。この中でテンションを上げながら取り組むことは難しいかもしれません。それでも「やることは変わらない」というのが重要。身体がきつくてもある程度の練習はしないといけない。妥協するのは簡単ですが「やる」と決めたことを最後までやり抜く。もちろん、体調や疲労度を見ながらの練習にはなりますが。

 

この時期、「走り込み」をする学校も多いのではないかと思います。ここはそれぞれの指導者の考え方もあるでしょう。大学などではスパイクを履かずにシューズで量をこなすという練習もあるようです。「足づくり」と言われるのかもしれません。個人的には「テンポ走」のような練習は好みません。何度も書いていますが「走るタイミング」が全く変わってくるからです。特に女子は「動きの遅れ」が出てくると修正すのに時間がかかる気がしています。だから「最大スピード」で走る練習以外は一切やりません。その分、本数が消化できなくなるというのは分かっています。たくさん本数を走ったほうが「充実感」はあると思います。練習の時間も長くなりますし。今はその手の練習スタイルは避けたいと思っています。できるだけショート中心で本数を抑え気味にする。それでも「疲労骨折」などの故障のリスクがあるのかもしれません。できるだけ「無駄なダメージ」を減らしていきたいなと。

 

スプリント練習の後に「10バトン」「25並走」を実施。そこから早速「走練習」へ。短短が120-120-90、短長が150-150-120です。これが冬季練習で今のところ最長&最大負荷。周りから見たら「それだけしか走っていないのか?」と言われると思います。確かに(笑)。以前の私であればこの5倍はやっていた気がします(ちょっと盛ってます)。しかし、この本数でも「力を出し切る」ことができれば十分な負荷になると思っています。たった3本ですし、練習としては10分足らずで終わる感じです。それでもこの限られた本数の中でどれだけ力を出せるか。3年生は短長と一緒に。これは「ラビット」の役割を担っています。90-90-60で「合流走」の形で走ってきた選手の前を走り続ける。距離が短いのでなんとか最後までスピードが保てます。逃げ切ることで短長に刺激を与える。「合流」するための距離設定が難しいですが何本かやる中で調整。

 

終わってからすぐに股関節補強と瞬発系シャフト。さすがに少し疲れていましたね。そのおかげで若干練習が遅れる。効率的に動きたい。とはいえ、疲労度もある。この中でどうするか。最後にDM投げをして「補強」が終わりです。そこからまた走る。今度は短短が120-90-60、短長が150-120-120です。最終的にはこれを150m3本くらいにしたいなと思っています。今でもできるかもしれませんが「スピードを出し続ける」ために徐々に負荷を増やしていきたい。短短も150mくらいは走れるようにしておきたい。マイルのことも視野に入れながら。短長はかなり勝負していました。勝てなくて涙を流している選手も。「勝つことにこだわる」というのは重要だと思います。これで感情的になって過呼吸気味になるというのがこれまでのパターンでしたがこの日は何とか持ちこたえました。「チーム内の勝負」でどれだけレベルを引き上げられるかだと思っています。

 

終了後、すぐに短短は往復走。往復するときにかなり向かい風が強くなってきていたので2往復→1.5往復に変更。ヨンパ組は3往復→2往復へ。シャトルハードルの形になるので疲労のある中での向風はきついかなと。甘いかもしれませんね。それでも3日間連続で走ることになっているのでここで故障したら嫌だなというのもありました。基礎筋力を上げながら走練習を積み重ねる。ここに関してはバランスを見ながらだと思っています。かなりの疲労感だと思いますが、やり切ってくれました。昨年は150m×4本?または5本を3セットくらいやっていたと思います。タイヤ引きの120mなどもやっていました。これも効果的な練習だと思いますし、以前は私もこのスタイルでやるほうが良いと思っていました。色々と考える中で「より良い」と判断した練習をすることにしました。時間の短縮にもなります。

 

やり切れたかなという感じです。しかし、この日はこれ終わりではなく「ハードル練習会」もやることにしていました。お手本を見せたりするのでうちの選手は負担が大きいかなと思っています。本数を抑えめにしてやるように指示を出しました。やりすぎて故障してしまったら意味がなくなるので。スプリント系もスタート練習をやりたいなと思っていたのでちょうどいいタイミングでした。疲労度はかなりだと思いますが。

 

また書きます。

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