kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

私たちの世代は

2024-01-22 | 陸上競技


久しぶりに本を読む読んだ。昨年の8月に勝っていたのに。全然本を読む時間がなくて。それは言い訳なのかもしれないけど。

なんかずっと本に触れることを避けていたのかもしれない自分がいて。今置かれている状況ややるせ無さがあって。

この作品。まさにコロナ禍の学校生活。突然訪れた「これまでと異なる生活様式」にどう順応していくのか。子供たちから多くのものを奪っていく。その中でこれまで救われていたであろう子供達が救われない。「休んでもいいですよ」と言われることで休むことに抵抗がなくなる。その間に何かが失われているのかもしれない。その反面気づくこともあるのかなと。

妹尾まいこさんの作品は色々な意味で救われる。誰かが大きく傷つく話ではなく、色々な角度から救われていく。何をもって「救い」と表現するのか分からない。それでも今の私に取って「救い」だったことは間違いない。

結局、「きちんとやりたい」と思っている人達の助けになりたい。自分自身が現役の頃思っていた「指導を受けたい」という大きな欲求。誰からも何も教わらない中でやってきて。ずっと遠回りしてきて。そんな時間を「きちんとやりたい」と思っている子供達には過ごしてほしくない。それが原点だった。

その想い。最近は少しずつ薄れていたのかもしれない。なんでやらないといけないのか。理不尽。そういう想いが強くなっていて。もちろん、だからといって「生徒のために」という意味不明な正義感を振り回して何かをするというのは自己満足でしかない。求められているのかどうか。自分が中心に「こんなにやってあげてます」みたいな空気は作りたくない。別に感謝されたいわけでもないし。

誰かを救いたい。そんな大袈裟なことではなくて。本気でやりたいと思う選手の力になりたい。そこだけは外せないなと改めて感じさせてもらった。コロナ禍によって様々なものを失ったかもしれない。それはかならず取り戻せる。もちろん現実はそんなに簡単なことではなくて。でも本の中だけでも「何度でもやり直せる」というのを訴える。必要なことだと思います。

小学校の先生になりたいという人に読んでもらいたい。娘に紹介しようかなと思うけどあの子は読まないかもしれない。本を(笑)。こういうのは強制するものではないので。

本を読みたい欲求が出てきました。閉塞感を打破するためには必要なことかもしれない。強くそう感じています。機会があれば読んでみてください。





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