kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ヨンパのために

2022-07-17 | 陸上競技

また色々と。土曜日の午後、前回に引き続きヨンパの練習を見させてもらいまいした。前回は300mHのための練習でしたが今回は記録会のためのヨンパの練習。国体最終予選からは5台目までの練習を土で実施してもらっていました。1歩につき10センチ短縮してからの練習です。3台目まで16歩、そこから2台を17歩で行くという予定。実験的なところもありますが。やれることをやるという感じではあります。

 

アップをしてもらってから。最初に1歩ハードルを12足程度で。利き足も逆脚も。利き足は問題ないですが、逆脚では届かない。見ているとしっかりと踏み切れない。ここが原因です。上手くなくてもある程度できればいいと思っています。しかし、前に進まないのでそのあたりを何本かやって確認。慣れもあると思います。めちゃくちゃうまいハードリングではなくてもいいので無難にこなせるようにしておきたい。

 

そこからは本数を絞って。アップでハードルを跳んだ時にやはり逆脚がスムーズにならない。基本的なことですが「前まで持ってきて落とす」というのを意識してもらうことに。どうしても「潰れる」というのがあるのですが、踏切だけを意識しても上手くいかないなと感じたので。踏切ができないと抜き足が前まで来ません。しかし、それだけでは不十分かなというのもあったので「抜き足を前まで」という意識づけに変更。やろうとしていることは同じです。しかし、選手にとってやりやすいほうを選択。これにより潰れることなくスムーズに走れるようになってきました。すごい能力だと思いますね。

 

これまでは1台目が届かないというのがありました。ogw先生が学校でしっかりとやってくれていたのもあってこの日はスムーズ。気持ち大きめに入るという中でやっていきました。3台目まではいい感じで入れます。目の前で見ながら「どうすればいいのか」を判断していくというのが重要だと思います。本来であればここから17歩に切り替える。が、走りを見ているとこの流れを崩してしまわないほうが良いのではないかなという感じがありました。

 

当初の予定では記録会は3台目までの16歩、そこから17歩に切り替えるという感じで考えていました。段階を踏んでいくという感じでしょうか。しかし、この感じであれば5台目までの16歩が試せるのではないかなと。どちらにしてもIHで決勝を目指すためには5台目までの16歩が必須だと思っています。そうであれば1回でも多くチャレンジしておいたほうが良い。どちらにしてもチャレンジの中でしかできない部分です。決勝に進むためにはどうするかを考えればやはりやっておく必要がある。

 

1回目は3台目まではスムーズでしたが4台目を跳べない。行けそうだったのですが。確認してみると「何歩か分からなくなった」ということ。初めてですから仕方ない。同じリズムを保つことで走れると思うのでその部分を伝えてもう一度チャレンジ。何本も何本も走れるわけではないので。15分後くらいに再スタート。タッチダウンを取ってもらいましたが、670-482-465-478-483で5台目まで。5台目の着地が25秒78。これは1年以上前に出した61秒台の記録よりもこの段階で1秒以上早い。無理をしてという感じではないですが。

 

走る前には「行けるから行くのではない」というのは話していました。目標とするタイムに合わせてのタッチダウンでなければいけない。速いからいいというのではなく、自分のスピードをコントロールしながらやっていくことが必要です。その中でのこのタイムですから十分かなと。一つ段階を早めて記録会で5台目まで16歩で行ってみようということになりました。その後6台目の部分の「切り替え」に特化した練習を入れて300mH、350mHくらいまでいければ計算ができるかなと。これも状況を見ながらになると思いますが、可能性は十分にあると思います。段階を追いながらやっていますがこうやって関わらせてもらえることは本当にありがたいなと思います。

 

可能性はある。そこに向けてどうするかだと思います。また記録会の様子を見て今後のことを相談したいなと思います。やりたいことを体現してもらえるというのはありがたいなと思います。本当に。

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足りないものは何か

2022-07-15 | 陸上競技

真面目な内容で。

 

技術的な内容の徹底。それをしなくても走れる選手は存在します。が、普通の選手が戦うためには必須だと思っています。地味で時間がかかりますが、それをどれだけやっていけるか。時間をかけながらやっていく。ここに関しては「取り組みの姿勢」が大きく影響してくると思います。これまで見てきた選手の中で「コツコツできる」かどうかというのは競技力を大きく左右してい来るなと感じています。

 

例えば、「走る練習」や「リレー練習」「専門練習」は「派手さ」があるのでそれなりにできます。やっていて「走ってるな」と感じられる部分だからです。しかし、基礎トレーニングや補強に関しては圧倒的に「地味」です。やっていて変化も少ない。男子がウエイトが好きなのはやっていたら目に見えて筋量が増えるのが分かるからです。大胸筋などは比較的早く変化が見られます。だから「強くなった」というのが分かりやすい。それが本当に必要な筋肉なのかは別にしてです。

 

火曜日の練習でも月曜日と同様に基礎基本をひたすらやりました。それをやってから少し走る。何人かは「今日の走りはどうでしたか?」とすぐに気になります。当然のことだと思いますが、一朝一夕に劇的に変化するというのはありません。ある程度の時間をかけてやっていく必要がるのだと思います。今の子供たちは「スマホ」を利用します。何か必要だと思ったらすぐにスマホで調べる。連絡も電話ではなくLINEやDMなどです。レスポンスが早いものを望みます。だから少しやったら「結果」を求めたいのです。だから1度上手くいかなかったらすぐに投げやりになる。積み重ねていくことの重要性を感じられない。

 

練習後に30分間補強をさせてもらいました。強制的に身体を使うようなメニュー。MDの真上投げと叩きつけ。真上投げは連続で大きく投げる。手だけで投げるのではなく投げた手が頭の上になるくらいまで。更にはその勢いで上に跳ね上がる。下半身と上半身の連動です。更にはMDを利用しての大股歩行。トンパの股関節補強。カウントダウン。30分だけでしたがかなりの強度で負荷をかけることができました。

 

意図的に「派手さ」を出しました。見ていて「寝転がって腹筋」などはやっているようですが、それほど効果が出ている感じがありません。「やってはいる」のですがその成果は出ていない。任せやるとそれぞれで効果は違ってくる。そうであればこちらが、ある程度の「派手さ」を出しながら一気に追い込んでいくほうがいいのではないかなと感じました。淡々と地道にやっていくことができるのであればそれでいいと思いますが、「メニュー」を消化していくという形では十分な練習にならないのではないか。30分だけですが休まず徹底的にやることで効果は高まると感じました。

 

そう考えているとやはり「継続の大切さ」は今の選手には伝わりにくいのかなと感じました。これはうちだけなのかもしれませんが。なかなか「意欲」が継続できない。声を出すことにしてもすぐに元に戻ります。目に見える結果が欲しい。そういう時代背景もありながら、競技はそのような形ではできない現実。以前、京都のrkn高校に行ったときにsbt先生が「毎日やること」の話をされていました。倒立や鉄棒の蹴上がりなどはすぐにはできません。それが継続してやっていく中で「できる」ようになる。「できない」が「できる」になることが「変化」です。目に見えてわかる変化の部分が必要なのかなと思っています。上述のように「成果」や「結果」を求めたい子どもたちが増えている中で「継続の必要性」を理解させるためにもこの部分は必要なのかなと。

 

ここをこの夏休みにやらせてもらおうかなと思っています。「技術的なこと」と並行して「取り組みの姿勢」を根本からやっていく必要があるのかなと。これは私がそう考えているだけなので。一応お願いをしてやらせてもらう予定です。これを40日間毎日やっていくことで間違いなく変化が生まれる。バランス系の練習を入れながら身体の使い方を覚える。時間はかかります。やる意味は大きいと思います。一瞬は一生懸命になれるがそれが続かない。良いところばかりみるのではなく、トータルでよくなるかどうかだと思います。一瞬だけやれる選手よりも地道に変化を生み出す選手のほうが間違いなく強くなる。そう思っています。

 

真面目に。

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エビ水槽の近況

2022-07-14 | 陸上競技
誰もが気にかけてくれているであろうエビ水槽の話を記録しておきます。
 
先日、抱卵→ハッチアウトで稚エビが生まれたというのを記録していました。あれから何匹も同じ流れで生まれています。が、結局稚エビが大きく育つ前にいなくなってしまいます。トータルで20匹くらいは生まれているはずですが・・・。
 
エビ御殿の夢が・・・。そのタイミングで数匹が☆に・・・。水槽用の扇風機を付けて水温が上がらないようにしています。が、なかなかうまくいきません。大きいエビが☆になっていた時には扇風機の電源を切っていたので水温が上がっていたのかもしれません。分かりません。水温計も購入していますがそれほど温度が上がったとは思っていません。難しい。
 
心が折れかけていたので、またもエビ購入。20匹を購入しました。多すぎ(笑)。水槽の中にある程度の数がいないと抱卵もしませんし、稚エビが生まれません。バクテリアに関しては間違いなく発生しているので硝酸塩が蓄積するという感じはないと思います。今度こそという強い気持ちで取り組んでいます。
 
今回は別のショップで購入。白色が多いエビが複数含まれていました。これはきれい。本当は選別して良いエビだけを集めるといいと思うのですが、そんなことはまた次の話。まずは1匹でもいいので稚エビを大きく育てたい。そこが最優先事項です。
 
殆ど餌をやらなくなっていますが、数が増えたので入れてみました。こんな感じ。
 
 


 
一気にエビが集まってきます。この姿が愛おしいてたまらないですね。ツマツマやっている姿は最高。動画を載せられないのが残念です。ユーチューブなどにはレッドビーシュリンプの動画もあります。色々な人が育てているので見ているだけで癒されます。
 
エビ水槽の難しさ。壁にぶち当たっています。それでも続けていきたいなと。ほとんど見つけられないのですが1匹だけ稚エビが育っているのではないかというのを見かけます。全滅してのかなと思っていましたが1匹だけ時々見かけます。探すのが大変なのですが。流木の陰に隠れていると発見は難しい。それでも大きく育ってくれると信じています。

必死に探して見つけたので載せておきます。大きなエビの左上にいるのが稚エビ。少し大きくなっていると思います。



 
エビ日記。いや、本当に難しい。
 
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基礎基本をやる

2022-07-12 | 陸上競技

月曜日の練習のことを。

 

kd先生指導で「短距離の基礎」をやることになっていました。重心移動がほぼない中での練習。タイムリーにネットニュースに「基礎的なことの徹底」の内容がありました。重心の移動がある動きをやると動きが崩れる部分があります。それをどれだけ徹底的にやれるか。

 

朝原3世 「地味練」が実を結び代表切符 陸上世界選手権

 

速く走ることを競う種目なのでどうしても「進む」ことが求められます。能力的に高い選手であればそれで進んでいくのだと思います。動きをあまりいじらないほうが良い選手もいるのは事実です。しかし、「普通の選手」であればやはり「効率よく走る」ために必要な動きを身に付けていく必要があります。これにはかなりの時間を要します。そして、「根気強さ」も求められる。ちょっとやってすぐに改善されるものではない。毎日毎日時間をかけて徹底的にやることで変化が生まれる。

 

中国大会以降は「重心移動がない」という中でひたすら基礎的な動きをやってきました。「足運び」がメインです。直線的に足を運ぶことを身に付ける。回らないようにする。膝が開かないようにする。イメージ的には「山縣選手」のような動きだと思います。もちろん選手によって「下腿」の動きが違ってきます。リラックスして膝から下が出る選手もいますが。力を加える方向は変わってはいけない。

 

これまでは「足の動き」のみでしたが、kbt先生の要望により「応用編」に進みたいと。重心の移動を伴うと膝が開いたり、接地がずれたりします。ここをどれだけ我慢強くできるか。崩れたらまた前段階に戻るという繰り返しだと思います。こういうスタンスなので時間がかかります。これは上述の記事にある坂井選手も同様なのではないかなと。やりたいことを丁寧にやる。正確にやり続けることで動きは変わっていく。

 

そういえば近畿の高校に練習見学に行ったときに「以前は100mのミニハードルをやっていた」という話を聞いたことがあります。100mをひたすら正確に走る。京都のrkn高校も長い距離でミニハードルを置いて練習をされます。正確な動きを徹底させること。ここが需要だと思います。今は「重心移動」がない状況で正確に動くというのをやっていく。数か月これができれば劇的に変化すると思っています。

 

この日は最初は壁に手をついての引き出し。これまでは直立した状況でやっていました。腰の移動が全くない中での足運び。この日は少し体を傾けて「膝の引き出し」と「腰の移動」を生み出します。膝が前に出ることで腰が進む。これが重心移動につながります。大きくではなく少しの移動だけ。これまでやってきた「直線的な運び」を繰り返します。少し前まで引き出すので意識が甘い選手は膝が開き始めます。更には戻すときに軌道が変わってしまう。直線的に動かして直線的に戻す。ピストン運動のような感じですね。正確にやるというのがどれだけできるか。飽きてくる選手も出てくると思います。地味ですから。それでもここでどれだけ正確にやるかは大きい。

 

かなりの時間やってから今度は「ハードル」を使っての練習。2台を使って少しだけ重心移動を生み出します。これまではハードル1台を使っての運びでしたが2台を背中合わせにおいて0.5足長くらい離す。それを足が越えていって接地する。ほんの少しですが重心移動が生まれます。この段階でまた崩れる。接地場所がずれたりします。空き時間に「その場での膝締め」をやらせながら何度も繰り返します。「雑」な選手はこのあたりから飽きてきます。他の練習と比べると圧倒的に地味なので。

 

指導としては「正確にやらせる」ことだと思っています。ポイントがどこにあってそれをどのように身に付けさせるか。崩れてしまう部分を見てまた前段階に戻す。派手な練習もありますが時間をかけて「正確な動き」を身に付けることは長い目で見たときに大きいと思っています。「この練習をやればいい」というのではなく「何が重要か」をこちら側が理解してそれを伝えていく。この作業がどれだけできるか。「徹底させる」のが私の役割だと思っているのでこの時間は選手の近くで小言を言い続けます。

 

かなりの時間やってから「ハードル連続歩行」を。これも前段階でやってきた「重心移動がないハードル歩行」から「少しだけ移動する」という流れの中でやっていきます。移動をすると膝が開いたり接地の方向がずれる。私も少しお手本を示しましたがkd先生に「開いている」と指摘を受けました(笑)。もう少し手本が示せるように練習しないといけないかもしれません。3種類くらいハードルを準備して段階に応じて実施。できなければ移動が少ないほうに移動してやり直し。できれば次の段階へ。とにかく繰り返します。

 

最後に重心移動がほぼない中での移動。半足長ずつ進んでいく感じでしょうか。5mを40歩とかになります。直線的に引き出して直線的に接地する。進むと開いたり回ったりする。これをどれだけ修正できるかです。スピードで誤魔化すのではななく丁寧にやり続ける。これが定着してくると最終的に「勝手に進む」ようになります。この日は本当にこれだけしかやりませんでした。徹底的です。これを夏休みが終わるくらいまで徹底できれば見違えるように動きが変わると思います。地味です。だからこそやり続ける必要がある。

 

「才能」とはなにか。何もしないでも走れるのも「才能」だと思います。が、「努力をし続ける」ことも他には負けない大きな「才能」です。大半の選手は途中であきらめてしまったり、集中力が切れてしまいます。できないのであればできるようになるまで徹底的にやる。時間があればそれを基礎の徹底に使う。それくらいの感覚がなければ「大きな逆転」はできないと思っています。

 

補強が強くなっていません。ここが大きな問題点かなと思います。「やっている」のは事実です。が、それが身になっていないのであればやはり考えるべきです。しつこくしつこく言い続けないとできないのであれば言い続けるしかない。結局は「その気になる」かどうかだだけです。ここができれば勝手に強くなる部分が出てくると思います

 

まだまだ。やっていることを信じて取り組んでいければと思いますね。

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ハードルインターバルの感じについて

2022-07-12 | 陸上競技

またもマニアックな感じの話になります。ひょっとしたら少し前に書いたかもしれませんが。

 

中国大会などを見ていると明らかにハードルインターバルが詰まっている選手がいます。練習不足というよりも「感覚」の問題ではないかなと思っています。あとは「距離感」かなと。ある程度意識づけをしなければ高校生はどうしても手前のハードルに目線がいきます。実際は踏み切る段階ではそのハードルは関係ない。踏み切るときには次のハードルを見る必要があります。自分とハードルの「距離感」をつかむためです。見ていると着地して何歩か走ってからハードルに目が向く選手がいますが、この段階ですでに進んでいるので距離の調整が難しくなります。

 

高校生にもある程度のレースパターンを決めておく必要があると思っています。行き当たりばったりの流れの中では安定感が生まれません。先日のネットの記事にkrk君のことが載っていました。「高校時代はパターンが決まっていなかった」と(笑)。kd先生とkrk君と話をする中で「4台目まで13歩」「8台目まで4歩」「残り2台15歩」にしようとなっていました。が、いつも安定しない。9台目まで14歩で行ってしまったり(笑)。その日の調子によって違ってくるとは思います。それでも「作戦」としてある程度事前に決めておくほうが安定してくると思っています。

 

例えば前半15歩で5台目まで行く。16歩で5台目まで行く。そのパターンを決めておいてから「状況」に応じてパターンを変更する。バックストレートの向かい風が強いのであれば4台目まで15歩にするとか3台目まで16歩にして切り替える。これはレース間に決めておくほうが安定すると思います。とっさの判断でハードルの手前で減速するというのは避けたい。「良いレースをする」という部分では直前のちょこちょこを避けたいからです。

 

その関係でハードルを早い段階で視界に入れておく。踏み切った瞬間に次のハードルをとらえておくことで、「距離感」が見えてきます。同じ15歩や16歩であっても向かい風が強ければ少しストライドを大きくしなければいけません。逆に追い風であればピッチが必要になります。それをハードル直前で判断するから「遠い」とか「詰まる」とかの話になります。15歩や16歩を使ってトータルで「調整」する必要があります。

 

分かり切ったことですが「届かない」からといって最後の数歩で大きくなって跳ぶようではきちんとした踏切ができません。最後の3歩くらいで調整をするからこのような状況が生まれます。15歩で走るのであれば真ん中の10歩くらいで「少しストライドを伸ばす」ことで調整ができます。1歩で「5センチ」伸ばすのと最後の3歩で「17センチ」ずつ伸ばすのでは全く踏切の感じが違ってきます。歩数が多い分1歩ずつでうまく調整すれば間延びしたりしません。「詰まる」場合も同様です。直前で一気にストライドを小さくして調整するのではなく途中の10歩で少しずつ小さくしておけば直前で無理やりピッチアップして減速することはありません。そのためには「ハードルとの距離感」を必要とします。この距離だったらどれくらいの歩数で走れるのかを判断する必要がある。

 

kd先生が好まれていたのは「ランダムハードル」です。決められた距離ではなく適当にハードルを置いてそれを越えていく。ハードルとの距離感をつかむことで次のハードルをどのように超えていくのかを判断します。とっさの逆足の練習にもなります。直前で判断ではなく早い段階で判断することがスムーズなハードルにつながると思います。

 

この部分は「レースパターンを決める」というのと矛盾するように思われるかもしれません。とっさに判断する必要はないのではないか。確かにその部分だけを見たらそうかもしれませんが、「ハードルとの距離感」をどのようにつかむかという中では重要だと思います。直前でピッチアップするというのではなく、ある程度の距離の中でストライド調整をする。踏み切った瞬間に次のハードルとの距離感を認識してどのように対応するかを判断する。

 

単純に走るだけではなくこのあたりの「感覚」が磨けるとレース中のロスがなくなっていきます。だから「走力だけ」ではない部分が出てくる。走力差を埋めることができるのです。もちろん、走力があるほうが間違いなく速い。しかし、前の記事に書いていたような「自分に合ったレース展開」を作ることで勝負することができる。同じ走力であれば「展開」によって大差をつけることができると思います。スプリントの2秒差くらいであればきちんとした展開ができれば勝負できるのではないかと思っています。相手もきちんとした展開になると無理ですが(笑)。

 

このあたりの練習が色々あると思っています。工夫次第で感覚を身に付けることができる。

 

結構真面目な記事。面白くはないですが(笑)。

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歩数とタッチダウンと

2022-07-11 | 陸上競技

ちょっと真面目な話を。まー基本的にこのblogに求められているものが何かは分かりません。書きたいことを書きたいときに書く。面白いかどうか。誰にとって面白いのか。馬鹿話も書きたいとは思うのですが、ニュアンスが分かりにくいので批判される可能性もある。そうなると面倒なので書かないほうがいいかなという感じで思っています。まーぼちぼち。

 

ここ数週間、改めて感じることが増えていました。300mHをやることで「400mHの導入になる」というのは感じました。曲走路ではスピードを上げにくい。400mHを始める段階では直線でスピードを上げてから入る練習をするといいなと。歩数を減らしたりする場合も「感覚づくり」を直線でしてから曲走路に入るほうがスムーズだと思います。

 

前の記事にも少し書きましたが。国体最終のアップ会場で県記録を持っている成年選手と話をすることができました。400mと400mHの走りは違うと思っています。単純にピッチを上げて走れば走れるのかといえば違います。オーバーストライドで距離を稼げばいいのかというのも違います。あまり「走る」と詰まる選手も出てくる。逆に「届かない」選手も出てくる。これは見ながら調整しないといけないと思っています。

 

高校生が23歩16歩に初挑戦するレースでした。1台目までの感じがうまくつかめません。「5歩目以降で大きく」という話をしていますが、どうしても「走り」がそのまま1台目までのアプローチになってしまいます。本来であればばねがあってもっとスムーズに進めるのですが、「届かせる」ために「走ってしまう」という感じがあります。上手くできない。

 

そのタイミングで成年選手が来たので自分の感覚を伝えてもらうことに。これは上手くいく場合と狂ってしまう場合があります。その選手の感覚が他の選手に合うかどうかは分からないからです。自分の経験だけを指導をすると大きな間違いになるというのがここの部分だと思います。彼女は前半遅れてしまうかもしれないけれど、7台目まで16歩で行ってそこからギアチェンジをして17歩で勝負をかけるという流れだったようです。その走りが当てはまるかどうかは別ですが、

 

事前に本人には「接地が長くなる」という話はしていました。「走る」感じとは違う。ある程度のストライドを確保しなければいけないので「グッグッ」という感じが出てきます。17歩であれば速く回して処理しないといけませんが、少し感じが違います。1か月ない中での突貫工事のような部分があります。もう少し時間をかけてやっていけばいいのですが。そんなことを言っている場合ではない。本当は目標のストライド感覚をつかむためにマーク走を何回かやる中で違いをつかんでもらうのですが。

 

成年選手は「走る」というよりも「リズム」を重視しているということでした。一定のリズムを保つことで自然に必要なストライドが確保できる。自分の中でその「リズム」を作り出すことでスムーズに走れる。どうしても「走る」意識になるのでリズムが上がってしまいます。それを少し遅くしてその間に進むという感じでしょうか。

 

大半の選手が「前半から突っ込む」ような形のレースになります。必要なことだと思います。ある一定のリズムを保ちながら走っていくと見た目は遅れてしまいます。しかし、「タッチダウン」を明確にして、自分の目標タイムに向けたタイムを刻んでいければトータルでの400mHが完成します。「前半速く」という意識が強くなるあまり、「タッチダウンを早くする」というのが目的になってしまう選手も出るのではないか。その結果、エネルギー切れが起きて最後に大きな失速をする。

 

目標のタイムをある程度設定して、そのための通過を考えていく。前半出し切って300mで失速する。「前半を早くする」ことだけを考えるのではなく、「目標」に合わせて通過すればいい。4秒6と4秒8のタッチダウンでは当然ながら4秒6のほうが早い。しかし、無理して4秒6なのであれば余裕をもって4秒7で入っていって後半にエネルギーを残す。トータルでどれくらいのタイムになるかだと思います。4秒6で走れるから4秒6で行くというだけであれば行けると思います。また、4秒6で走れるから4秒5を目指すというのではなく「落ち幅」をどれくらい抑えられるかで考えていく。落ち幅が小さいのであれば少しずつタイムを上げていけばいい。大きく落ちるのであれば「抑え」てそのスピードを維持できる距離を増やしていく。

 

この表現は非常に難しいと思います。言葉では説明しにくい。「前半が早ければいい」という理想論は違うと思います。自分の目標タイムにあった「早さ」でなければいけない。歩数を減らして速く走れば記録が出るというものでもない。着目点の大きな部分は「タイムの低下」がどれくらい抑えられているかだと思います。歩数が増えたときに一気にタイムが落ちるというのも避けたい。だから「余裕がある」時に増やしていって無理やりピッチを上げるというのを避ける。

 

目標タイムが上がれば前半のタッチダウンも上げていく必要がある、が、やみくもに前半のタッチダウンを早くして稼ぐというのは違う気がします。どれだけ冷静にレースを作れるかが結果につながるのかなと。タッチダウンだけに一喜一憂しない。そしてどうすればスムーズにハードルインターバルを走れるか。スプリントだけではない(もちろん足が速いほうがタイムが出せる可能性は高い)。そこにこの種目の面白さがあると思っています。

 

マニアックな話になっています。もう少し触れておきたいと思います。読者激減(笑)。

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やりたいことができるかどうか

2022-07-10 | 陸上競技

土曜日にレースがありました。特別調整をしたという話ではないのでどれくらい走れるのかは未知数。

 

今回は300mHで色々と試したいなと思うことがありました。これまでずっと考えていた部分。多くのレースを見てきましたが奇数で走ると同じ足ではハードルを越えていくことになります。男子であれば15歩で走りたい。女子であれば17歩。これがどこまで押せるのかというのが勝負を分けるのかなと思う部分があります。ある程度の選手であれば5台目までを15歩で行ってそこから16歩を2回で17歩になる。または15歩からいきなり17歩になる。この部分は切り替えの回数が多くなって難しい。

 

今回はチャレンジができる大会です。300mHなので体力的にも押し切れる。そこで男子に関しては4台目までは15歩、そこから4台を16歩で走ろうというテーマ設定。女子は4台目まで17歩、そこから4台を18歩で押し切ろうという課題でした。普通は2台で終わります。偶数歩(逆脚になる)のを1回だけ挟んでピッチを上げていきます。これは「セオリー」だとは思いますが、「決まりきった型」を壊してみるのは面白いと思っています。300mだからチャレンジできるのかなと。

 

練習ではそこまでできていません。実際はこのパターンで秋もチャレンジしてみたいと思っています。5台目まで15歩や17歩で走るのではなく、少し余裕のある段階で切り替えて偶数歩で走る。もちろん逆脚が使えないと話になりません。ハイスピードでの逆脚がどれだけできるのかは大きなことだと思います。前半での逆脚はまだ対応できないと思いますが、慣れてくれば中盤で逆脚を使えることで「落ちる」部分をなくせるのではないかと考えています。

 

400mHでタイムが落ちるのはまずは「5台目以降」です。ここが歩数の切り変わりが生まれる部分です。ピッチを上げていくというのは難しいのです。一気にピッチアップするというよりは「徐々に」のほうがスムーズに行けるのではないかと考えています。だから「5台目」まで攻めていくのではなく「4台目」までとして、そこから偶数歩で4台。8台目を利き足で越えてからさらに1歩増やして奇数歩。この流れで上手くいけば大幅に記録が伸ばせるのではないかと思っています。小手先の話でしかないかもしれませんが、

 

女子はトップ選手も同時に見ることになっていました。こちらは23歩、16歩にチャレンジ。ひとまず3台目まで16を使ってそれ以後どうなるかという感じでした。最初の入りが上手く入れないので成年選手にヒントをもらって。この部分はまた書きたいと思います。ある一定以上の競技力があるからできる話だと思うので。面白い。こちらの選手はきちんと計画通りの走りをしてくれました。16歩から17歩への切り替えで詰まる感じがかなりありました。今のリズムを使って走れればかなりの確率で5台目までの16歩が見えてきます。それが実現できれば60秒切りも視野に入ります。関わらせてもらえてありがたいですね。また別日に個人的に練習をということになっています。

 

うちの女子選手は4台目までは17歩で行けました。これは成果かなと。18歩になった時にすでに先頭の選手に20m近く離されていました。根本的にスピードが違います。400mで5秒近く違うのではないかと思っています。スピードがない。結局18を2回しか使えずに失速。48秒かかりました、これでは400mHを走っても68秒くらいかかるのではないかという感じです。練習の感じからすれば45秒くらいは出ると思っていたのですが。過大な期待だったのかもしれません。もう少し落ち着いて状況を判断したいと思います。一気に県のレベルが下がります。そのなかでどう対応するかも考えなければいけないなと。48秒では中国新人に行っても・・・。

 

男子は同レベルの選手が3人。持ちタイムとしたらほぼ同じくらいです。直線で走れるので15歩が行ける。秋には4台目まで何とかして15歩で行きたいと思っています。15歩から16歩の切り替え、逆脚になった時にとんでもないハードリングになりました。減速。それでも立て直して最後まで18歩で押し切れました。先行している選手をかなり追い込んでいく感じがありました。あと2台分が17歩で押せれば上手くいけば56秒は見えるかなという感じです。もちろんまだまだ課題が山積みなので勝負できるまでにはなりません。来年度の54秒を可能にするためにこちらに軸足を置きながらやっていけたらとは思っています。春先に無駄な時間を使っていますからそれがなければもう少し早くここまで来たかもしれないなとは思いますが。とはいえ、話が伝わらない部分もあるのでどうだったかは不明です。

 

新しいチャレンジをしながら。これがどのようにつながっていくか。まずは基礎筋力と基礎的な動き。まだまだ試合で安定して出せるという感じがありません。そして間違いなく筋力的に低下している。これをどうやって「その気」にさせるか。そこまでして本当に「結果」を出させる必要がるのか。「誰がやるのか」という部分。欲していない、一時的な気持ちでしかやれないのであればやはり戦えないと思います。結局戦えずに中国大会の準決勝で終わりというパターンは避けたい。面白くないので。

 

戦略戦術の前に「本当に戦いたいのか」という「姿勢」が明確にならないといけないなとは思っています。これからどうなるか。

 

もう少し書きたいことがあるのでそのうち書きます。そのうち。

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試行錯誤しながら

2022-07-09 | 陸上競技

火曜日に考査が終わりました。そのまま競技場での練習。週末が国体最終なので競技場で練習できるのはこの日が最後かなという感じです。中国大会以降はほとんど専門練習をしていません。今年度は国体の選考にかかりそうな選手はほとんどいません。少年Bの女子の100mくらいでしょうか。秋に向けての準備という位置づけが大きいかなと。

 

かなり暑いのでアップの時間の使い方を考えるように指示。何をすれば身体が動くのか。そこを分からないといけません。冬のアップと暑い時のアップは全く違います。できるだけ涼しい場所で短時間で動ける状況を作る。見ているとやはり「靴の履き替え」に時間がかかります。ダラダラしている感じがあるのでテキパキ動きたい。やはり県外の「本物のチーム」に触れなければわからないだろうなという感じがあります。このことはまた別に。ある強豪校に練習をお願いしました。

 

300mHと300mがあります。実際にやっていない種目なので少しは練習をしておかなければ蹴ません。男子は県総体で9位となり決勝に残れませんでした。16歩で走っていたら秋の中国新人も難しい。積極的に15歩で走ることを。女子は1・2年生ではトップです。レベルはそれほどではありませんが。来年のIHと国体を目指して大きくレベルアップしなければいけません。4台目まで17歩にチャレンジしてそこから18歩で4台というのができるかどうか。秋には実際にこのパターンで行けたらと思っています。64秒を切るくらいまで行っておかなければ来年のIHはない。

 

何本かチャレンジしました。女子選手のほうは少し計算ができるかなという感じがあります。現時点ではとても国体候補選手とまではいきません。先日、指導させてもらった選手は23歩の16歩を導入予定です。60秒を切るための練習と65秒を切っていこうという練習ではパターンも違ってきます。ここは重要なことだと思います。秋に中国新人で表彰台に登れるかどうかを最大目標にする感じです。4台目までは17歩、5台目を18歩の逆足でなんとか入ることができました。300mHだからこそできることもあると思います。怖がらす攻めていけるか。

 

男子も15歩で。これまでは届きませんでしたがある程度できるようになっています。これまではハードルの前で減速していました。この部分を何とかしたいと思って指摘してきましたが、「こちらが意図しない方向」で受け止められることが多いので難しいですね。それでも4台目までは15歩でいけました。もう1台のところで足が合わずに辞めることに。ここだと思います。とっさの判断で16歩にするのか、ストライドを確保して15歩で押し切るのか。最後の1台が逆足になるのは避けたほうがいい感じがしますから4台目までなのかもしれません。判断が遅い。

 

300mに関しても少しだけやりました。特徴になるのが直線からカーブに入るという部分。スピードが出ている中でカーブに入る。以前、かなり細かくやっていた時のことを思い出しました。200から300mにかけては目線を意識する。どうしても直線的に見てしまうので「カーブの出口」を意識して走るようにさせていました。これは自分自身の「感覚」の中で「いいな」と思っていたからなのですが。

 

実際に選手にやらせてみると直線からカーブへの入りが目線を意識することで「右肩」が開かない。400mHの時にはかなり意識させる部分ですが、カーブで右肩が開いてしまって外に振られてしまいます。左リードの時には右肩を少し内側に入れるくらいの感覚のほうがスムーズに入れる。300mの時のカーブも同様だなと。肩が開かないことで流れが良くなります。無駄な力を使わずに入れる。減速がないというのは大きいなと思っています。実際の400mの時にもこの局面は重要になります。秋までにこういう部分も徹底していきたいと思います。

 

まだまだ普段の練習から学ぶことはあります。イメージしていることがどれだけ現場で生かせるか。ここは自分の中で重要です。何とかしてみたいなという気持ちはあります。

 

記録として残しておきます。

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更新できないまま・・・

2022-07-07 | 陸上競技

なにかと時間額つれない。まーやる気の問題ではないかという話もありますが。

 

テスト週間だったので練習時間は1時間程度。もう少しやってもいいかなと思いますが学校によってそれぞれ事情があるので。この期間はほとんど走らず。本当に基礎だけとなりました。1年生に関してはもっと早い段階で「基礎の徹底」ができると良かったのかなという気はしています。どうしても目の前の試合に合わせなければいけない部分が出てくる。進むと崩れる。その前段階できちんとやっておくといいのかなと。難しい部分です。

 

kd先生の教えに従って「重心の移動のない中での動き」をやり続けました。細かい修正は私が担当という感じでしょうか。ある程度力がある選手であれば細かい部分をやらなくても走れます。逆にやることで「動きの制約」が生まれてしまうリスクもあります。伸びやかな走るをする選手にマーク走を繰り返すと動きが小さくなりすぎて走れなくなるというのはパターンです。その部分は見ながら判断だと思いますが。

 

「足運び」を中心に。時々お手本を示しながら。やっていると「動きが遅れる」選手が出てきます。特にハードル歩行の連続抜きになった時に。重心移動がないので「ゆっくり動く」ことも必要になります。が、ハードルを越えた後に接地の場所がずれやすくなります。ある程度高さがあるハードルを使っているので「重心移動」はほとんどありませんが、多少なりと進みます。そこになると腰が開いてしまう。難しい表現になるかもしれませんが。締めて落とす感じで足を運んでハードルを越える。意識はそちらに向かっています。しかし、反対脚については意識が抜けます。前足側に意識が集中することで反対側の足合遅れる。すると後ろ側の骨盤が遅れて開く。こういう状況であれば走りには直結しません。「開く」ことで次の足が遅れてしまうのが顕著になります。それを助長する感じのドリルになってしまう。

 

表現的に難しい部分があります。ハードルを越えるとどうしても「上から下」の感じが強くなります。締めて落とす感じを作る準備を事前にしていますが、この段階になると「開く」感じになります。高さがあるのでそちらに意識が向いてしまう。これがミニハードルだと股関節から動かす意識が抜けてしまうのである程度の高さが必要かなとは思います。が、ハードルを越えることで「少し」の重心移動が生まれます。ここで移動できない選手が進むことで崩れる。崩れたら元に戻す。繰り返しになります。だから時間がかかる。

 

特にこの「骨盤の開き」をきちんと修正しておかないと「走り」に生かされない。見続けておかないと簡単に崩れます。「走っておけばいい」という感じの選手であればあまり関係ないかもしれませんが、今目の前にいる選手であれば時間をかけて「足運び」を徹底する飛鳥があるのかなと思っています。私単独でできる部分とできない部分があるのでこれは相談しながらになると思いますが。基礎筋力と基礎的な動き。重要だと思っています。

 

意図的に「重心移動」がない中でやっている部分があります。これも感覚的な部分なのですが慌てて前に進むと膝が開いて接地が前になります。「急がば回れ」という感じがあります。長いスパンで考えたときにはやはり「基礎の徹底」が重要になる。前に進むとどうしても膝から下が振り出されてしまったり、移動が間に合わなくて接地が前になる。足が流れるというのは間違いなく「接地」が前になるからだと思っています。「切り替えが遅れる」要因の1つとして「前接地」がある。前に接地するのでブレーキがかかる。そこから腰が前に進んでいく間はずずっと地面に足が付いている状況になります。ブレーキに打ち負けないように地面をけるような感覚が生まれるのでそのまま足が流れる。そして肉離れをする。悪循環を生み出す要因だと思います。だからこそ早い段階で「接地」を意識する必要があると思っています。

 

ひたすら「接地」を意識する。ある程度できるようになったら少しずつ重心移動をさせていく。慌てずにやっていくことが重要だと思っています。このあたりはまた近いうちにかけたらいいなと思っています。頭でイメージしている部分を文章化して忘れないようにしておきたいですね。

 

何のことかわからない感じの内容ですが。また書きます。

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スパイクについて

2022-07-04 | 陸上競技

ちょっと真面目に。

 

先日、練習をしているときに「このスパイクをはくとふくらはぎが痛くなる」と選手からの相談がありました。1年生です。見てみるとアディダスのスパイク。かなりプレートが硬いものでした。高価(笑)。実際問題、このことは「故障の原因」になっているのではないかと改めて感じています。

 

同じタイミングで長距離がポイント練習でスピードを上げて走っていました。中距離選手はスパイクをはいて。多分「ドラゴンフライ」だと思います。接地した時の音がかなり強い感じがしました。スピードは出るんだろうなと。が、本当にそれが「練習」にとっていいのかどうか気になりました。これだけスピードが出るというのはその反面、「ダメージ」も大きいのではないか。

 

中学生がナイキの「エアマックスフライ」をはいているのを見たことがあります。このスパイクをはけば速く走れるというのがあるのかもしれません。上述のアディダスのスパイクをはいていた選手もかなり高価なスパイクをはいています。試合用ですね。

 

が、実際問題練習でこの「高反発」のスパイクをはくことはどうなのか。試合は1本ですが練習では何本か走ります。その中で大きなダメージがあるのではないか。もっというと、10秒中盤を出そうというスパイクを12秒を切るかどうかの選手が履いていることでメリットはあるのか。弊害のほうが大きいのではないかなという感じがあります。タータンで練習をするから怪我をするというのではなく、スパイクの問題を先に見直す必要があるのではないかなと思っています。

 

土のグランドで練習をする選手は「高反発」のスパイクで練習をすることは少ない。普通の学校にはタータンがないでしょうから。それにより足が守られる部分が大きいと思っています。けがが少ないから練習が継続できる。スピードが上がるとかではなく「継続できる」ことによって力が上がります。タータンがあるからよいスパイクでスピードを出すというのは一見いい感じに見えますが、その反面ダメージが大きい。11秒後半の選手が身体ができていないのに高反発の高価なスパイクで練習をしていると身体がついてこない気がします。良いスパイクをはいたら速く走れるというのはあると思いますが。早い段階から高価なスパイクで高反発の中で走るのは避けたほうがいいのかなと。

 

エフォートのような初心者向けのスパイクもあります。まーこのスパイクをはいていたら「速くない」と思われるのかもしれませんが。それでも毎日のことです。ソールが薄い高反発のスパイクで練習を重ねるとダメージが蓄積します。身体ができていない高校生が最初から高反発のスパイクに頼るのは良くないのかなと改めて感じました。

 

良いスパイクをはいているというのは競技者にとってはステータスなのかもしれません。クロノインクスでも当時はプレートが硬いというのがありましたが、今ではその比ではない硬さがあります。それが故障につながるとい可能性は高いと思っています。が、中高生はその感覚はない。「高いスパイク」に憧れます(笑)。

 

自分の競技力にあったスパイクを選ぶ必要があると思います。贅沢な話なのかもしれませんが練習用のスパイクと試合用のスパイクは別のもののほうがいいと思います。ポイント練習で試合用のスパイクをはいて走るのはいいと思いますが、すべての練習で試合用のスパイクで走ると故障につながるのかなと。中距離でもあの硬いプレートで走っています。そりゃ記録出るわという感じもありますが、まずは「継続して練習をする」というのが重要なのかなと思っています。

 

当たり前のことを書いています。が、高校生には分からない部分かもしれません。保護者の方が見ていたらぜひとも理解してほしい部分です。「高いもの」だから速く走れるというだけではありません。その前段階で「良い練習をする」というのが重要です。1本のスピード負荷が高くなるタータンの練習だからこそ「安全性」も考えてスパイクは選ぶべきではないか。土であれば反発が小さいから怪我をしにくい。もちろん、レースの感覚とは異なる部分もあります。それでも何を選ぶかというのは大きいかなと。

 

真面目な話でした。分かりにくいですかね。

コメント (2)
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