kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

タフになる

2022-07-24 | 陸上競技

金曜日。この日は1日練習となっていました。スマートな練習が多い部分があったので「しっかりやりたい」ということを話し合って負荷を増やしていくことに。前日にトレーニングをしているのもあって筋肉痛が増しているという話もありました。

日本代表の選手が100mを3本走ってそのダメージでリレーを欠場するというニュースがありました。100mを10秒を切って走るというのは身体にかかる負担が大きい。世界のトップ選手はそれでも5日間くらいを1日1本走り続けます。強靭な身体があるのだと思います。高校生は1日に何本も走らないといけません。ここは大きな違いです。中国地区のショートスプリンターが全国を目指すのであれば1日目に4継2本、2日目に100mを3本、4継1本、マイル1本。ロングスプリント系であれば1日目に400mを3本、4継を2本、2日目に400mHを3本、4継を1本、マイルを1本、最終日にマイル2本。かなりの本数だと思います。それに耐えられる選手でなければインターハイで勝ち上がれない。


そういえば岡山のkrscのmrsd先生と中国大会の時に話をしました。mrsd先生は中国大会でもかなりの種目に出場させます。その意図を聞いた時に「本当に戦える選手はタフでないと」といわれていました。ギリギリのところで戦う。それを勝ち抜ける選手でなければインターハイでは勝負できない。中国を勝ち抜いたときには「勝負できる種目」に絞ってインターハイを戦えばよい。中国は「勝負」の場ではなく「勝ち抜く試練の場」なのだと感じました。目指すところが高い指導者や選手の取り組みは大きな刺激になります。

高校生が1本走って「疲労が・・・」といっている間は上のレベルでは絶対に戦えないと思っています。1本だけ強い選手は高校生の大会では勝ち抜けない。それだけの体力と精神的な強さが必要。もちろん、ずば抜けた才能があれば全てのレースに余力を持って臨めるので力を温存できるのかもしれませんが。普通の選手が戦うためには「タフさ」は必須だと思います。

で、この日もバランス系とサーキットから。そこに基礎ドリルを徹底的に。まだ動きが安定しません。それでもやり続けていく必要があります。きちんと意識してやれば数週間で見につくと思います。すでに1か月強やっていますが動きが変わらない者も出てきます。ある程度の変化はあると思いますがまだまだ足りません。この状況を打破するためにはどうするべきなのか。

1時間程度の徹底してドリルをやってから屋外でシューズ流し。スパイクに履き替えてタイヤ押しとマークダッシュ。中間での足運びをやっているので、その前の段階で加速段階の足運びをやることに。前任校までは「マーク走」をかなりやっていました。マークを使って加速段階のリズムや足運びを徹底します。

このことを話していると「人数」の問題も出てくると感じました。前任校は10人程度の人数でやっていたので4パターンくらい作れば十分対応できていました。今は20人近く人がいるのでそうなると「8パターン」作る必要がある。どうしても「最大公約数」の練習になります。ここは難しいですね。

それでもタイヤ押しで足運びを覚えてマーク走で走りに落とし込む時間をかなり持ちました。できるだけそばで付きっ切りで修正する。選手に任せて自分たちでやるというのも重要だとは思いますが、今の段階では徹底的に動きを覚えこませることが必要かなと。もう少し本数があってもいかなという感じはありました。基礎をやるだけではなくそれを走りに落とし込む。ここが重要だと思います。1本でできればいいのですが残念ながらそれはできません。だからこそ何本もやらないといけない。ここにもタフさは必要です。

1セットだけタイヤ押しをやってからマーク走を。少し形は違いますが「二次加速マーク」という感じです。私的には「ピッチアップ」していきたい部分ですが、これも話をしながら調整していきたいと思います。それぞれの狙いがある。自分だけの感覚ではなく他の人がどのように捉えているかも重要。昨年はほとんど練習で意見を交わすことはありませんでした。今は「これをやっておきたい」というのをわがままを言っています。ある程度許容してもらえているのでありがたいですね。昨年と同じ思いをしたくないし、させたくない。ここは大事なことかなと。

マーク走を4本行って終わりという感じでしたが、もう少し走っておいたほうがいいのではと提案。本当に走っていませんから。2~4本という追加になりました。個人的には4本行っても大丈夫だと思いますが、まだまだ焦らずということで。ここまでが午前中でした。走ってないですね(笑)。

午後からは私は保護者面談。kbt先生と選手は近所の神社で走るということでした。どれくらい走るのかは不明でしたが、面談が終わった時間帯にちょうど全体が帰ってきました。先日やったDM投げをやっているところでした。足りない部分があるので腹筋や腸腰筋も追加してやりました。そんなに補強をする必要があるのか。自分たちに任せてやればいいではないか。そういう意見もあるでしょう。しかし、陸上競技の基本は「基礎筋力」だと思います。筋力がなくても走れる選手はいると思いますが、その選手も必要な筋力が上がるほうがもっとパフォーマンスが上がります。「筋力がなくてもいい」ということは絶対にないと思います。その部分も含めて徹底的にやる。しんどい部分で妥協してしまったり力を抜いてしまうので、そばで見ながらやる必要がある。これがある程度の意識レベルになれば「手を抜くということはないと思うのですが。今は徹底する。そこだけです。

かなりの負荷にはなったと思います数か月で大きく変わるために何をするか。こちらも覚悟が必要です。秋に形になるように。しっかりと見ていければと思います。少しやる気です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする